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旅に出るより、旅人を迎えるほうが多かった2007年。
締めくくりに、ミニ旅をしたいと思い、友人とともに大足を目指しました。
なぜ大足だったのでしょうか?色々理由はあります。
では皆様、間違っていると思われるものを、次の1〜4から一つ、お選びください。
1、友人が行きたいと言ったから。
2、私が行ったことがなかったから。
3、寝転んでいる涅槃仏が見たかったから。
4、行くのが簡単だから。
(正解はのちほど)
友人は九寨溝へのひとり旅から戻ったばかり。疲れているかな〜と心配したのですが、
さすが旅慣れているだけあって、「平気、平気。」との力強いお言葉。
それで、次に「大足へ行きたい」というので、私たちは2007年旅納めとして、
大足へ行くことにしたのです。
しかし、この時はまだ、先にいくつもの「ええぇ〜?!」が待ち受けているかも知らず、
ゴキゲンな2人だったのでした。
大足(だいそく)という町は、成都からバスで南東へ約4時間のところにあります。
既に四川省ではなく、直轄市である重慶市の西に位置する小さな町です。
私たちのまず一つ目の「ええぇ〜?!」は、旅行前日、バスのチケットを買う時に始まりました。
まず、新南路にある“旅游集散中心(旅行バスターミナル)”へ行って、
大足行きのバスチケットを買おうとしましたが、
窓口のオバサンが不機嫌顔で一言、「ない。」
「ええぇ〜?!ない?何がないの?チケットがないの?それとも大足へのバス自体がないの?」
と食い下がってみると、オバサンの答えは「大足行きのバスがない。」。
すでにここで、著名旅行ガイドブック『地○の歩き方』はアウトで、
『地○の迷い方』へと変貌しました。
しかし、寝転がっている涅槃仏を見に行くのを楽しみにしていた私たちは、
ここで負けてはいけないと、「じゃあ、どこなら大足行きのバスがあるのー?」と尋ねると、
オバサン曰く、「火車站(成都北駅)へ行け」と。
そこで、バスに乗って駅へ。
成都北駅を西へ5分ほど歩くと、城北客輸站というバスターミナルがあります。
だいそく、だいそく、と探していると、表示板に「大足」発見!
しかも、2便あるようで、朝9時と昼12時半。
「大足は4時間もかかるから、朝じゃないと夜着いて真っ暗なんていやだよね。」
ということで意見が一致し、チケット売り場のお姉さんに、
「すいません、明日の午前、大足行き2枚ください。」
と伝えると、お姉さんの答えは「午後しかありません。」。
「ええぇ〜?!表示板には9時って書いてあるじゃなーい!」・・・、
書いてあるのにない、書いてあることと違う…、友人は軽いショック状態。
そこで私は、インフォメーションのお姉さんに、
「午前に大足行きのバスが出ているターミナルは、ほかにありませんか?」と聞いてみました。
すると、驚愕の答えが。「新南路の旅游集散中心へ行け。」と。
再び「ええぇ〜?!さっき『ナイ!』って言われて、こちらへ来たんですけど?」
と返すも、「いや、あるはずだ!」と自信たっぷりに答えるお姉さん。
振り出しに戻る、とはまさにこのこと。
そうかい、そうかい、と2人でまたバスに乗り、先ほどのターミナルへ戻ってみると、
今度の答えは「有る!」
「ええぇ〜?!」と思いながらも、指示された場所へ行ってみると、やはり「没有(ない)!」。
2人は、呆然と狐につままれたような気分になり、「大足、行かない方がいいのかな・・・」と弱気に。
しかし、そこで、私たちの目に入ってきたのは旅行代理店の看板。
「そうか、旅行社の人に聞いてみれば確実だね。」と気を取り直して入ってみました。
その旅行代理店のお姉さんは、それはそれはいい人で、色んな所に電話して確認してくれました。
そこで分かったことが一つ。なぜこんな狐に化かされたような目に遭うのか。
「大足」は、中国語では「DaZu(ターズゥー)」です。
小翠は、普通話で「DaZu」と発音していたのですが、四川人の中には、これを聞くと
「大竹(DaZhu)」と思ってしまう人がいるようです。
もちろん、小翠と小翠に中国語を教えてくださった恩師の先生方の名誉のために申し上げると、
小翠の発音した「DaZu」は正確です(笑)。
四川では、そり舌音「zhi・chi・shi」が「zi・ci・si」になってしまうのです。
それで、「大竹(DaZhu)」と「大足(DaZu)」が同じになるのですね…(悲)。
その旅行社のお姉さんは、「大足だけだとまた間違われるから、大足石刻と言うといいよ。」
とアドバイスしてくれました。
そして、五桂橋バスターミナルから、大足方面がでているらしいという情報を提供してくれました。
五桂橋バスターミナルは成都の東部にあります。ここでなければ、大足行きは諦めよう、
と思って、翌日の朝、出掛けました。
ありました。ついに。片道75元。チケットを買うだけでこんなに手こずった旅は初めてです。
10時。ようやく私たちの大足へのバス旅行開始です。
しかし、涅槃仏を見るのには相当な試練が必要らしく、このバスでも、「ええぇ〜?!」続出でした。
直通のはずなのになぜか途中で乗り換えさせられたり、
バスに置いていかれて走って追いかけなければならなかったり、
「これは、1年まともに旅をしていなかったブランクの表れなのか・・・?」と思ってしまいました。
大足に着いてからも、目当てのホテルにたどり着けず。
これは、明らかに『地○の歩き方』の地図に誤りがあったせいなのですが。
何とか「郵政賓館」にたどり着いた時には、友人と固く抱き合って喜び合いました。
結局、道中のバスのトラブルなどのためホテル到着は6時前。
既に辺りは暗いので、翌日早起きして宝頂山の涅槃仏を見に行くことにして、
1日目は羊鍋に舌鼓。とっても小さい町で、20分歩くと繁華街が1往復できました。
2日目、この旅のメイン、宝頂山へ。入場料80元。
1999年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
たくさんの色とりどりの石刻が次から次へと目の前に迫ってきます。
涅槃仏は、一番奥まったところで、ぐでっと横たわっていらっしゃいました。
「うわぁ、これが見たかったのよ〜!」と2人はまたもや固く抱き合いました。
写真はほんの一部ですが、本当にいろいろな石刻があり、
南宋の時代(12世紀)の匠は頑張ったんだなぁ、と感心してしまいました。
友人は中指を立てている仏像を発見し、興奮していました。
こうして、07年の最後の旅は終わりました。
色々な「ええぇ〜?!」に襲われて疲れ果てた小翠は、帰りのバスではぐうぐう寝ていました。
というわけで、冒頭の問題の正解は4でした。
08年、今年はいったいどこへ行けるのでしょうか。
また、どんな人をお迎えすることができるのでしょうか。楽しみにしています。
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