轍亡き路へ

林道ラリーはオブローディングに入りますか?

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この記事は「国道249号旧道 八世乃洞門・曽々木隧道」の「その3」です。「その1」「その2」はこちらからお願いします。



断崖絶壁に築かれた2・3期道はより険しさを増してきた。

遊歩道という役目を持っていても、それでも険しいこの道には…


古道には必ずと言っていいほど見つかる遺構、石垣があった。

その上にデカい落石がドンと落ちている。
これが落ちてきたときの衝撃は想像できないほど強いものだったのだろうが、石垣はそれに耐えていたのである。


そして遊歩道を歩く前の人がいる。
おそらく引き返す途中なのだろう。


うーん、いい石垣だ!!

奥の柵さえなければ、古道の雰囲気をそのまま残す良い道になったであろう…


その先に切り通しが現れる。

この切り通しは2期道からのものか、それとも3期道のものかは不明だが、それでも素晴らしい切り通しである。


細さと高さ。実に見事だ。

現代の車道ではこのスケールは見られない。




その先は石垣を大きな岩壁の下を通るように、その先の岩に空く丸い穴へ向かっている。


この道に2本ある隧道のうちの1つである。

しかしここから見てもわかるように、人と、看板がある。

現代人の手が入っている証拠である。


何より私はここに来る前、すでにこの隧道に手が入っていることを知っていた。
「あぁ、やっぱりか…」と。


古道は石垣によってゆっくり高度を下げてくる。

上部の岩はまるで巨大な片洞門である。
いや、もしかすると本当に片洞門なのかもしれないが、馬鹿な私は確認するのを忘れていた…。



そしてこれが隧道。
案内板によると名前は「せっぷんとんねる」という、実に可愛い名前である。

名前の由来は、終戦後に愛する二人が接吻した黄昏のトンネルということから「せっぷんとんねる」という可愛い名前がついたようだ。

実はここへ行く前に、恋人の聖地としても知られるのと鉄道の廃駅「恋路駅」を訪問している。
私は恋人が居ないため、恋路駅でもここでも“独り者”であるということを実感させられる。
恋路駅は軽装だったが、とくにここでは手袋付き上も下も長そで長ズボン、完全に廃道散策の服装で居るが、周りにはカップルが数人居る。場違いすぎる状況が起きていて実に居心地が悪い。




…愚痴を言っても仕方ないので本題に戻そう。


よくトンネルを見ていただければわかるだろう。


…何か光るモノが見える。

場所を変えるとこう見える。


ハート型が現れる!!
実に恋人の聖地だね!!



「隊長、ぽっぷが息していません」



何より、貴重な明治隧道がこのような形で延命を受けていることが悲しかった。
普通に保存してくれるならまだしも…こんな…こんなっ………くっ…





そしてこれは明治道。つまり3期道の隧道である。

2期道はトンネルを通っていないのだ。


トンネルの…右側…



見えた!!平場がある!!!



行けない!!(泣


人為的に崩されたのか、あるいは崩れたのかはわからないが、こちら側から江戸道へ行くことは不可能なようだ…。


だったら…反対側だ…



隧道内は完全素掘り、S字にカーブしている。


しかし先ほどのライトのコードが…

状態は良いのに…残念でたまらない…よりによって恋人の聖地とか…



隧道は20mあるかないかという短さ。

隧道を抜けてすぐ…海側を…




キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!


江戸道は生きている。
確かに平場としてそこに残っていた。

人を通すつもりはないのだろうが、確かに道としてそこに残っていることに感動した。


これはすごい!!ゾクゾクする!!!

断崖絶壁に足場だけ作った簡単な道。足を踏み外せばそこは海だが、気をつければ歩ける道ではある。



これはヤバい


もちろん、危険度という意味でなく道の凄さで、という意味である。

江戸時代に築かれた道は、今も人を通せる道としてそこにある。

しかも200年も前に築かれたものなのだ。驚きと感動がそこにはあった。



そして隧道の先にもう1本の隧道がある。
右がその隧道で、5メートルほどのとても短い隧道である。

左は岩窟不動というものがあるそうで、その穴を大きく横切るように4期道が通る。

奥へ行けるようだったが、この日は行かなかった。


この隧道にも江戸道が残っていたのだが、こちらは波打ち際の岩に埋もれるように残っていた。




道が判然としない1期道を除き、江戸の2期道、明治の3期道、昭和の4期道。
短い区間に3つの廃道がひしめくこの道は、どの道も変わった個性ある姿を見せてくれた。


そして数日後、舞台は再び石川の地へ………

(完結)

閉じる コメント(3)

せっぷんトンネルwww
男ばかりならなお辛いですね!

2013/6/20(木) 午後 11:20 [ rin7574 ]

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rin7574様、コメントありがとうございます。

貴重な明治隧道が〜っていうショックよりも恋人の聖地であるショックのほうが大きかったり…w
それでも江戸道は実にいい保存状態でしたよw

2013/6/21(金) 午前 2:06 [ ぽっぷ ]

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本項への私のコメント、その1その2には10月18日のをそのまま公開していただきましたが、此処その3には10月22日現在公開されていません。私の不手際であるいは不着だったかもしれないと思ってあつかましく再コメント送ります。曽々木海岸を訪問した動機を記した部分です。ぽっぷさんとは逆コースなので私のコメントはその3からはじまりますので。(この部分のコメント公開不要と判断されたのでしたら非公開に異存ありません)

ぽっぷさん はじめまして
わたしはHNもとさんです。よろしく。
もとさんは25年前にこの遊歩道を観光客として楽しんだという知人の話をきいて興味をもち訪れました。10月10日、輪島側から入り、岩屋不動とセップンとんねるを見て、そこから通行を制限する何の標識を無かったので(その理由はあとでわかりましたが)遊歩道と信じルンルン気分で岩場を登っていきました。絶景を楽しみつつ。ところがその先は大変でした。(その2へのコメントに続く)

2013/10/22(火) 午後 9:59 [ もとさん ]


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