フライデーナイト・エビフライ

松本大洋新作「Sunny」1巻発売! この人、新作出すたびに凄くなります。ヨーヨー付き1850円。

マンガ

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偏りあり。好き嫌いのある作品が多いとは思いますが、ぼちぼちレビューしていきます。
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国立新美術館でゴッホ展がやってます。12月20日までに一度行かねばと思いつつ、今日も駅貼りのポスターを尻目に仕事へ向かいましたとさ。

帰宅後、そういえばと思い出して棚の奥より取り出したるマンガ2冊。

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「バカとゴッホ」全2巻。10年前のマンガ。作者は「国民クイズ」の加藤伸吉さん。たぶん現在は古本屋かアマゾンじゃないと買えませんスイマセンw 読んだことある、って人がいればいいんだけど・・・まあいっか。

いや、それはもう穴のあくほど読んだマンガでした。ものづくりに邁進する20前後の若者3名の(「ゴッホ」というあだ名の女の子がいて、で高校のときの同級生で音楽の道を目指す男の「バカ」が二人)第二次(?)青春期を描いた物語。中高生ほど甘酸っぱくないですよ、的な。けどシニカルな目線はどこにもなく、恥ずかしくなるくらい直球ど真ん中で、強い言葉とエネルギーにあふれています。

今改めて読むと、当時の自分の若さゆえのホニャララとか、目の前の事にイッパイイッパイになってたことやらを思い出してどうにもくすぐったいです

が、

それは同時に自分がどこに立ち返ればいいのか、みたいなことを思い出させてくれるようなマンガでもあるわけで・・・。

何かを背負って「バカ」になることの良さ、みたいな。幼稚な大人ということではなく、子ども的エネルギーのある大人の持つ何か、みたいな。それは「ハイできました!」と言って出来るようになるものでもないんだろうけど。

こうして大人になってみると、何をしているにも関わらず、とにかくみな平等に時間だけは過ぎてしまうって、考えてみると結構恐ろしいことだなあ。

なんて思いましたヨ。


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この作者のこういう言葉のセンスが好き。ミュージカル的なわざとらしさを逆手に取ってる感がありますが、それが単にスノッブを気取ってる以上の何かとなって響いてくる。ちょっと他のマンガでは見られない感覚。


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これはまじで名言だと思う! 意外とそれが出来てる人は限られてる気がします。
しかし名言は名言ですが、面と向かって人に言われたくはない言葉だなw。「オマエは自己プロデュースが出来てない(ビシッ」的な。(笑)



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主人公の一人、正二君。加藤伸吉さんはこういうファッションかかせるとホンット上手い。今思い出すと誠にアホらしいけれど、10年前はコレ見て服を買いに行ってたわw。理想のメガネ君ファッションでありますw。



ちなみに、絵描きのゴッホはほとんど出てきませんが、トコロドコロにゴッホ風のタッチで描いたコマが突然登場します。そういえば、蒼天航路はピカソだったっけなーw

絶賛の嵐を呼ぶ
当代唯一の
ファンキー・ラブリー・
クレイジー・ロードコミック、
ついにフィナーレ!!

上の文句は
「デボネア・ドライブ」3巻オビのアオリ文です。
オレも絶賛してまーす(笑

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ついに完結してしまった・・・゚・(つД`)・゚ウワァァァン

朝倉世界一的終幕ってどうしてこんなに切ねーのか。田舎のおばあちゃんの家を去る時の様な、仲の良かった友達と会えなくなってしまうような。胸の奥底に眠る何かを思い起こさずにはいられない何かがこのマンガには確実にある。・・・気がする。

なんかね、目線が写真家っぽいっていうか。

情景の切り取り方が上手い、というのを通り越して何ていうか「異常」の域に達しちゃってる気がする。多少無理矢理感ただようプロットもむしろそれがちょうどよい軽さに思えるから不思議だわー。



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目的地についた時の見開き1枚絵。セリフは「着きました」のみ。朝倉世界一のマンガだけに、この到着シーンは予想していたけれども、それでもなお、「旅の終わり」の持つ「あーあ、着いちゃった」感に打ちひしがれる。分かっているんだけどなー。クヤシー。


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目的地に着いた後、旅の仲間がそれぞれ別れていった後のシーン。気づいたら日が短くなってた、的な薄暮にポツンとデボネアが取り残されている1コマ。浮世絵的な構図と間がなんとも言えずグッときます。まさしく朝倉世界一ならではのヒトコマ! マンガだけじゃなくて、この人絵本描いてもすっげえ良さそうなんだけどなあ。


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独りで日陰を歩く恐怖に比べたら・・・こんなに気持ちのいい場所はない。とのたまう金庫破りのマリちゃん。この作者が登場人物にこういう物言いをさせるのってめずらしい気がするんだけど、それだけに個人的には非常に印象に残ったとこ。この女の子にとっての旅が一つ結実したというか、「ひとつ吹っ切れた」的な、そんなシーンでした。右下の表情がス☆テ☆キw


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余談なんですが・・・。オレ朝倉世界一って絶対女の人だって思ってたんですよ。だって描くキャラクターがイチイチかわいい&ファッショナブル。プロットやセリフ回しのツメがゆるい(←これはわざとなんでしょうけど。)でもって、上のコマはオカマが男に恋をしているシーンなんですが、男のマンガ家はこういう男性の描き方ってあんましないよなあ、と。

そんなある日、たまたまネットで本人画像を発見。
・・・男の人ダッタヨ(笑)。

そういや、黒田硫黄もクイックジャパンの対談読むまで女の人だって思ってたな。



なっかなかナイと思います。こういうマンガ。
話の筋を追っていきたい、って人にはちょっと不向きかもしれないですけど。

文化庁のメディア芸術祭で、マンガ部門審査委員会推薦作品なんだってさ。
僭越ながらこのワタクシも推薦しますぞ。なんつってw

圧倒的っ・・・!

タイムシフトで予約したニコニコ生放送の『西原理恵子の人生画力対決』を見る。

何が「圧倒的っ・・・!」なのか。
とりあえず、衝撃の画像を見てもらいたいw。

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お題:「リラックマ」
画:福本伸行(「アカギ」「カイジ」)
コメント:クマがリラックスしすぎて飛び跳ねてしまった

ウソだろ・・・(笑

サイバラ以外全員それが何なのか知らず、
酒の入った50過ぎのオヤジ漫画家がウダウダ言いながら
描いたソレらはどれも素晴らしく誤解に溢れておりましたw。
その中でも出色の出来映えだったのがコレ。

まさに、圧倒的っ・・・リラックマ
「リラックスしすぎて」飛び跳ねるってどういう状況なんだろう?www
そもそも「クマ」を描く気があったのかどうかさえ甚だ疑問。
こういうのは「狙ってない」のが重要です(笑。

間違いなく今回のベストドローイングw



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お題:「ゴルゴ13」
画:福本伸行

キャプションつけるのはもうやめにしないかw、福本先生よ(笑
・・・いや、書いてもいいんだけどさw

でもこの人ほど「描けてない」ことが作品の地位につながっている人もいない気がする。
「人生画力対決」の企画にもっとも不可欠な人材だと思いますw。



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お題:「キティ」
右:かざま鋭二
左:福本伸行(前回)

上から見るなよ(笑

福本伸行とかざま鋭二の師弟対決。
福本伸行が前回来たときに描いたキティちゃんと比べられてます。
自信の無さをアングルを多くすることで誤魔化・・・せてないかざま師匠。
でもこれも福本に全部持っていかれてる気がするわw。
なんて薄幸そうなキティちゃん(笑



イメージ 4




























お題:マジンガーZ
画:三田紀房(「ドラゴン桜」「エンゼルバンク」)

ドラゴン桜の三田さん。やー、これも笑ったなー。
サイバラからは「寝違え漫画家」と呼ばれていたけど、
実は隠れて結構上手な絵を描ける人でした。
それだけに、こなれた線で描かれた「どこかが違う」マジンガーZは
パチモンの持つ独特のペーソスに満ちています(笑


他にもいろいろ笑える絵はあったんですけど、
まあとりあえずこの辺で。

今回のゲストは
・「ドラゴン桜」「エンゼルバンク」の三田紀房
・「百億の男」「総理の椅子」の国友やすゆき
・「風の大地」のかざま鋭二
・「カイジ」「アカギ」の福本伸行
の4人でした。

イメージ 5
























イベントの最後に来場者の中から抽選で1名にあたる色紙。
前回も思ったけど、これ欲しすぎる!

今回のゲストは
器用で超売れっ子の東村や少年漫画の第一線で活躍中の板垣のような漫画家ではなく、
なんていうか漫画家というより競輪場とかで良く見かけるようなオジサンばかり。
国友やすゆきなんて、あの品性の無い作品からそのまんま出てきたような下品さで
そういう意味で言ったら、サイバラも程よく空気になじんでる感じがしてよかったわー。

ビレッジバンガードで単行本のポップに「企画勝ち」と書かれていたけどホントそう思う。
次回も楽しみにしてまっす。
ここまで好き嫌いが激しく分かれるであろうマンガ家も
そういないと思われます。

福満しげゆき『うちの妻ってどうでしょう?』です。
漫画アクションにて連載中、こないだ3巻が出たばっかり。
オレは好き。

イメージ 1























まず絵がダメ。
って言う人が多いですなー。
この「うち妻」の表紙みても思うんですが、人間の輪郭がデフォルメされきれてない感じ。
なのに艶っぽさというか、艶かしさが妙に露出している(←かといってエロくもない)バランスの悪さが
見る人によってはダメってことになっちゃうのかしら。

知人はこの絵を見て

キモイ

と言ってました。
そういう人にはヴィレッジバンガードの袋を畳んで保管してるなんて言えないわー(笑
まー分からないでもないんですが。

あと、これも良く言われていることなんだけど、
作者自身の「卑屈さ」や「弱さ」をプロモーションの道具にしている所。
ヴィレッジバンガードの袋についてた書下ろしマンガもそうだし、
オビだとか、後書きだとか、そういう所にイチイチ卑屈なことを書いてる。

コレ、ダメな人はトコトンだめなんでしょうね。

モノづくりする人が踏み込んではいけない所に踏み込んじゃっている感はあるなー、確かに。
それが福満しげゆきのスタイルとして確立するのかしないのかは、
今後この人の作品がどういう評価のされ方をするかによる所が大きいにせよ、
もう一歩何かしらのアイディアがないとキツイ気がする。
「オレってこうなんだぜ」って、それだけでは面白さとしては成り立ちづらいと思うのです。
プロモートする側の問題でもあるんでしょうけどねー。

でも、マンガは面白い。

単純に、この人の描くマンガはアイディアだとか発見だとかに満ちている。
周囲で起こる事柄の中で、自分が何に注目すべきなのかを分かっていて
それがどうマンガになるのかってことも良く分かってるんだと思います。
学歴が低い、みたいなことを自分で言ってるけれど頭は良いんだろうなあ。

イメージ 2

























自分が好きな挿話の一つ。
起こった事象そのもののおかしさ、がそのまま伝わってくるおかしさ。みたいな。
なんとも言えない「間」が好き。

書く人間が面白さに気づくか気づかないか、だけの差なんでしょうけど。
実はこの話が事実か創作か、っていうのはそれほど問題じゃなくて
自分の周りで起こることをどういう目線で見ているかってことが読者に伝わるんだったら
それだけで充分じゃん?って思うんですけどね。だって面白いんだし。

だからなんていうか、

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↑こういうことを自分の作品の中で描いてしまえることに「蛇足」を感じてしまうんだけどなー。
そんなことに一日の大半を使うなよ(笑。気にはなるんだろうけど・・・w。

つげ義春とか吾妻ひでおなんかの作品で、よく自分をネタにした(と思われる)話を見るけど
この人との決定的な違いは必要以上にジメッとした「メタ自分」がない、って所。
逆に言えば、福満しげゆきの作品はあえてそれをしているんだとは思うんです。

うーん・・・。ただ、果たしてそれがエンターテイメントとして成立する日は来るのか。
もうちょい長い目で見ていくしかないってことかしらん。

大東京トイボックス

「月末近いし、何か新刊出てるでしょ」
とフラリ入ったマンガ売り場。

東村アキコ「主に泣いてます」があった。

しばらく手にとって迷う。
・・・買わない。

かわぐちかいじ「僕はビートルズ」があった。

迷う。・・・買わず。

銃夢新装版を手に取る。

集英社とのゴタゴタが早く解決することを切に願った。
旧版はすでに持っているので、買わず。

今日は何にも買うものないな、と思いながら棚を見て歩いていると
「大東京トイボックス」の新刊(8/24発売)がヒッソリと平積みになっているのを発見。
危うく見逃すところだったわー。というわけで6巻ゲットだぜ!

イメージ 1

























人生を賭けて断言しよう
現在最も魂を殴られる
漫画はこれだ 読め!

とオリラジのあっちゃんがオビで断言してます。
武勇伝♪とかやってた頃は大ッキライだったのだけど、
最近はあんまし気にならなくなりました。(笑
オビに書かれていることのニュアンス的なものにはおおむね同意。
「魂を殴られる」
ってのがどういうことなのか良く分からないのと、
「人生を賭ける」
ってことを除いて(笑

去年「東京トイボックス」についてはちょっと書きました。
ものづくりに携わる人間のアレやコレがとてもリアルで、
その同世代感というか、同時代性に引き込まれるマンガ。
読後になーんか痛くなるっていうか、苦しくなるっていうか。

手垢のついた言葉で言えば「今を生きる」というのは、
劇的でもなければ、ハッピーエンドが用意されているわけでもなく、
ひたすらに「関係性の中で生きる」ことに向き合い続けるってことなんだろうな。
それをあきらめてしまった人の落ちてゆく様をマンガの中で見せられるってのは
存外にショックが大きくて、すげー消耗します。

でもこのマンガは「そちら側」に落ちていかない人たちの物語であり、
現代社会の中でモノを作って生きていくことに向き合い続けている人たちの物語なわけで。
登場人物はみんな大人で、自分をごまかす術であったり、周りに迎合する術を持っている。
にも関わらず、ここ一番で踏ん張ってしまう彼らの姿が見る人の心を熱く打つのだ。
とオリラジのあっちゃんは言いたかったのに違いないw

新刊でるたびに読後がシンドイんですけど、今回もそう。
なかなかないです、こんなマンガ。
安野モヨコの「働きマン」がちょっと劇画風になったというか少年漫画風になったというか。



イメージ 2今月の最新刊だし
あんまりネタばれになってしまうのもアレなので
今回は写真ひとつだけ。

←これはモノづくりに関わっている人でなくても
常に心の奥底で誰もが思うことなんでしょうね。
頑張りきれなかった時の言い訳って
アイディア出ない時に限って
後から後から思いつくものです。

パーッとやめてしまって
どっかにいなくなってしまえれば
どんなに楽なことか

というボヤキをしなくて良くなるまで
同じことを繰り返すしかないのか、と思うと
気が遠くなります。
人は日々足元を見つめて歩き続けることしか
出来ないんだろうな、とは思うんですが・・・。


・・・重いなーw
そうだ、酒でも飲んで寝てしまおう(笑

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