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特集 「生命の実相」つづき
 
近代科学の空即是色的展開
 
 
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すなわち物質はどうしてこの世にできて来たものであるか。物質というものははたしてわれわれにとって破壊しえないほどの実在性を備えているものであろうか。心と物質との関係はどうであるか。物質というものはわれわれには存在するように見えてはいるが、実はそれは念の影なのではなかろうか。こういう複雑な問題についての根本的理解がないと、肉体といういっけん物質でできているわれわれのからだに起こる病気の解決が完全に行われないのであります。
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古典物理学において「物質」と名付けたものの概念は、一定の空間的容積を占める形あるものだったが、その物質を取り扱っているはずであった物理学や化学がついに物質とは形あるものでなく単に一種のエネルギー(生命力)が形にあらわれているものにすぎないというところまで、ほとんど実験的に説明しうるほどに漕ぎつけましたので、在来の唯物論は、物質科学それ自身の手で自壊してしまうことになったのであります。精神力で病気を治療するさいにもっとも邪魔になるのは、病気なるものが動かしえざる物質的根拠をもっているという一般人の信念であってこの信念を根本から打ち破って行かなければ病気の根源を絶滅するということができないのであります。そこで物質とは本来「無」であること、仏教でいえば「色即是空」すやわち「色」(物質)とはひっきょう「空」であるということ、キリスト教でいえば「すへての物はコトバにて造られる」すなわちコトバ(心の波動)が万物の創造者であるということ、
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液体やガス体の分子と分子との間が隔たっていることは解ったが、石や金のような固体は圧えてもなかなか小さくならないから、これらの物質分子相互間はそんなに隔たっていないだろうと言われる方があるかもしれません。ところがあにはからんや石や金属の分子などでもその分子の大きさを標準に比較していうならば、星と星との間に大きな距離があるほど分子間の距離が互いに隔たっているのであります。もしわれわれが分子の大きさほどの太さの針を作ることができるとすれば、この針で一直線に石なり、金なり、突き通せば、なんの苦もなくずんずんはいっていって、一個の分子にも衝突しないのでありまして、
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「生命の実相」の健康学

現代の「病理学」のみならずおよそ病気についての学問はかの人類をエデンの楽園より追放した「禁断の果実」中の一つであります。「悪魔」サタンすなわち人間の迷いの心がこの「病理学」という禁断の果実をたべたら、人間は神のような完全な健康になれるだろうと教えたのです。(創世紀第三章)ところがアダムすなわち「人間」は「病理学」という知恵の果実をたべたためにエデンの楽園から追い出された。人間はほんらい健康で病気になるべきではなかったのに、それからは、刻苦努力して、自分で造った「健康の法則」というものに従わねば健康がたもてぬようになってきたのであります。ごらんなさい、野獣には病気はないのであります。野獣は健康法をもっていない、薬をもっていない。それで完全な健康を生まれながらに備えている。けれども野獣をつれてきて人間界に同居させ動物園なり、牧場なりに放って飼うようにし、人間の思想の雰囲気内に入るようにしておきますと必ず病気になります。獣医がつききりで、野獣が山のなかでしたい放題の生活をしていた時分よりも、よほど衛生的規則的に生活させておいてさえも病気になるのであります。
これは人間の病的思想ーつまりいえば、こうしたら不衛生ではあるまいか、こうしたら病気になりはしないだろうかというような、本来「病気」が存在するということをあらかじめ信じておいて、それを避ける方法ばかりを考えている人間の思想の波動の中に住むから病気になるのであります。
 
 
キリストの超健康法

この点ではキリストは古今独歩の生命主義者であります。キリストは一度だってひとびとに衛生法や健康法を勧めたことはない。彼は口癖のようになんじの生活のために思い煩うなかれ、何を食らい何を飲まんと思い煩うなかれ、なんじの肉体に何を着んと思い煩うなかれというふうに、衛生のために心を労することにはぜんぜん反対されている。生を衛るのは人間のこざかしい知恵でできることではなく、生命そのものの自療力であるということをキリストは知っていられたのであります。
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医学というものが一方では病気を治しながら、他方では人間の霊的自覚を奪ってゆき物質のまえに人間を無力にしていますから、差し引き計算してみると病気を治す数よりも、病気の起こりやすい精神状態を伝播する範囲の方が広いからであります。
 
 
肉体は想念(こころ)の影

人は心であり、物質は心に思い浮かべた想念が形に化したものでありますから、人の肉体は心で思うとおりになるのあります心が感じ、はたらき、または、はたらきを停止するのであって、胃が悪いとか、胃が消化不良であるとかいっても、実は胃という物質が悪いのではなく、胃をはたらかせている心が、何かの機会たとえば食い過ぎたとかお腹か冷えたとかいうことを感じ、それでは消化が悪くなるだろうと思い、その心のはたらきが胃の活動を鈍くし、消化液の分泌を悪くしたので最初は心に起こった「感じ」なり「思い」なりが肉体が実際病気になるまでにまず病気になって肉体の活力を止めてしまうので、昔から病気とは気を病むということだといわれているのはこういう意味であります。
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まずあらゆる物質的な治療法をことごとくやってみたのちでないと、「大生命」の方へ心が向いてこないのであります。だから、そうした人間の心の天秤の中では、「生命」というものと「物質」というものとが常につりあいがとれていないで、「物質」ばかりに心の中を占領され、大自在の生命の自覚がないから病気になるのがあたりまえであります、しかしそういう人でも「生命の実相」を読み、自己生命の本然の自由さを自覚せられるようになると、おのずから病気が実際に回復して来るのであります。われわれは二つの主に仕えることはできない。「生命」を信じて、物質を奴隷にするか、「物質」を信じて「生命」をそれの奴隷とするかのほかない。薬物や衛生の奴隷になっているものは、生命の力をますます萎縮させてしまうのであります。薬を用いると、一時は薬に対する信仰から病気がよくなっても、結局はわれわれは大損害をする。
すなわち自己の霊的生命の自存力をますます弱くし、われわれの修養の根本的目的たるものからいよいよ遠ざかってしまうことになるのであります。これは実に惜しみてもなお余りあることであります。
 
 
病気は無い

いったい、皆さんは「病」というものが実際この世にあると信じておられますか。「病気」というものを神がこの世に造り給うたと信じておられますか。もし神にして「病気」というものをお造りにならないならば、病気は第一義的にいえば本当は存在しない。ただそれはあるように見えているにすぎないのです。それは本当は「無い」けれども、あるように見えている「迷い」なのです。「ない」ものをあると思っているから「迷い」という心的状態が客観的(かたち)にあらわれて映っている。これを病気とかいろいろの人生苦とかいうのであります。これをたとえていいますと、「大生命」は活動写真を映す機械の本源に輝いている光のような、不可思議光(光明生命)であります。それを無色透明の正念のレンズを透すとたた光輝燦然たる大生命の肖像ができる。これが神のつくり給うたままの光輝燦然たる人間そのままの姿であります、ただこのわれわれの生命にいろいろ影や不完全状態があらわれるのは、それにいろいろの迷いの姿を描いた「念というフィルム」をあてがうからで、われわれが「念しだいでどうでもなる」というのはこのことでります。
 
本来、われわれ自身の「生命」が「光明生命」でないならば、影さえも顕わすことができない。光がなかったら活動写真を映すことができないと同じであります。いろいろの病気や苦しみ以上の「光」がその本源にあるからで、この「光」こそ、われわれが大生命らいただいているわれわれの「真生命」なのであります。いい換えると、それは神が造り給いしままの「真の人間」リーアルマンであって、この「真の人間」そのままを観るとき、それは円満完全であって、なんらの欠点もない。むろん、病気や不幸はぜんぜんないのであります。各人の、この「真の人間」を観ることを「実相を観ずる」とか「本来の面目を観る」とかいうのです。「生命の実相を礼拝せよ」とあるのは各人に宿っている「真の人間」を礼し拝することをいうのであって、この「真の人間」というものは心でこれを認めれば認めるほど、明らかに形にも顕れてくるのであります。つまり「真の人間」を認めるということは、「真の人間」(光明生命)に陰影のあるフィルムを当てがわずに、「真の人間」そのものを直接に見ることになり、したがって陰影のある暗い映画が人生というスクリーンにあらわれなくなり、 「光明生命」ばかりが客観化してスクリーンにあらわれることになるのであります。
 
つづく
 
 
谷口雅春著「生命の実相第一巻」より
 
 

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