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東京空港交通が運行するFCHV-BUS。 今更、と言われればそれまでのネタなのですが、昨夏(7月)に撮影したものです。2010年12月16日より運行している、いわゆる“燃料電池バス”であり、東京空港交通のホームページに記載されていた内容よりその内容は、 『経済産業省の「水素利用社会システム構築実証事業」の一環として水素供給・利用技術研究組合(HySUT)が実施する「水素ハイウェイプロジェクト」にリムジンバスが協力し、高速道路での定期運行実証を行うことで、今後の燃料電池バスの本格的な実用化に向けて実証データが活用されます。』 となっています。車両自体はトヨタ自動車と日野自動車からの貸与という形で、その運行を東京空港交通が担っています。燃料電池システムをトヨタ自動車、車体などのバス本体は日野自動車が開発を担当しており、今回の運行に当たっては、かつて「愛・地球博」の会場間輸送で使用されていた車両8台のうち2台が改造されました。 そもそもはブルーリボンシティのノンステップ車をベースとしており、愛知万博で使用されていた時にはベース車とよく似た姿で活躍していました。しかし今回の運行に際して外観を全面的にリニューアルされており、特にフロント周りは新型セレガそっくりの形状となったのが特徴的で、リア周りも他の国産車には見られないデザインですね。 乗降ドアはスイング式の前扉だけになり、かつて中扉があった部分は車椅子の乗降に対応した扉になっています。灯具類やサイドミラーなどはセレガに準じたものでオーナメントランプまで装着しているものの、アクセントピラーは省略となっています。側窓は全固定+グリーンガラスで、ホイールは住金製8穴アルミを履いています。 車内は今回の用途に合わせて前向きのリクライニングシートが25席のみ(最後列のみはリクライニング無し)に改造されました。また車体の都合から床下トランクは設置できないため、前輪タイヤハウス上にそのスペースが確保されています。また、車椅子での乗降にも対応していますが、さすがにトイレの装備もありません。 ☆車両情報☆ ・運行事業者 →東京空港交通 ・登録番号 →品川200 か 2297 ・社内番号 →951-00925FCV ・車種 →日野/FCHV-BUS ・形式 →FCHV-BUS ・クーラー →直結冷房(屋根上) ・車内仕様 →4列シート/トイレなし ・用途 →リムジン ・その他 → 車内はこのような感じになっています。シートモケットもオリジナルであり枕カバーには“FUEL CELL BUS”の文字が入っています。床はフローリング調になっていますが、天井は至ってシンプルでセレガのような加工やLEDチューブの照明はありません。また、最後部にはスポットライトが2つ設けられています。 運行開始当初より使用される便が決められているものの、座席数の都合などもあり、繁忙期などには通常車両に変更されることが多くあります。現在でも運行が続けられてはいますが、毎月1〜15日の平日のみとなり、これまでに比べると撮影・乗車の機会が減っています。そもそもいつまで実証運行が続けられるのかも謎ですが…。 ※参考→東京空港交通 公式ページ
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その他いろいろ
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先日、ちょっとしたご縁があってMK観光バスの大阪営業所を見学させていただく機会を得まして。 あくまでも当初は車庫に停まっている車を撮影させていただくだけの予定だったのですが、たまたまお会いした乗務員の方のご厚意で、一般人ではなかなか乗れないバスに乗せていただくことが出来ました^^ 今回はそんなバスを簡単ではありますがご紹介します。 ◎まずは外観から。 車両としても非常にマニア心をくすぐる興味深い車が使用されており、筆者としては今回初めての遭遇となりました。シャーシは日産ディーゼルのADG-RA273KANを採用、ボディは西日本車体工業(西工)製の96MCのBタイプと思しきボディを架装しています。面白いのは、このご時世には珍しいツーステップ(標準床)になっている点で、当然本来はトップドア車となるはずですがここでは中扉を増設して前中扉となっています。 銘板を見ても路線系シャーシへの架装となっており、サスペンションはエアサスを採用。一見すれば路線車のように見えなくもないですが、特定用途ということで行先表示の方向幕はフロントのみの装備(中身も「回送」「MK BUS」「大阪芸術大学」の3コマのみ)で、ニーリングもできない上に車椅子の乗車にも対応していません。側窓も全て引き違い式のメトロ窓になっており、特定車らしい外観でしょうか。 2005年式(11月製造)で、比較的数少ないADG-規制車ということでリアの灯具は通称シビリアンテールが採用されています。リアガラスにはなかなか希少な「世界No.1クリーンディーゼル」のステッカーも貼られていますね。同期で「和泉200か816」〜「同823」の計8台導入されており、いずれもこの特定路線で運用されています。 ◎続いて車内と運転席を。 こちらも用途相応、といった感があり、着席定員重視のレイアウトになっています。シートはリクライニング不可のハイバックシートで、短距離貸切も想定しているのでしょうか、シートベルトの装備もあります。運転席側には網棚の装備もあり、側窓には横引きカーテンも付いていることからある程度の貸切運用には対応できそうです。 運転席周りはワンマン機器が一切取り付けられていないため非常にすっきりとした印象でした。シフトは6速MTとなっていますね。なお、左端にあるマイクで運転士自らが案内放送を行っていました。 ◎エンジンルーム。 運転士の方曰く、エンジンはターボ付きなこともあってこの路線では力があり余るほどに良く走る車とのことでした。ワンマン機器が搭載されていないことも関係しているようです。また、新長期規制適合のADG-規制車ということで尿素水(AdBlue)の注入口も設置されています。同社では車庫で大型ポリタンクから補給しているとのことでした(燃料は近くのスタンド給油とのことです^^;) この車は、近鉄喜志駅⇔大阪芸術大学(以下、芸大)を結ぶ通学バスで運用されており、前に述べた通り8台の同型車と、2台の中型ワンステップ車(こちらも同期導入の西工製)を加えた10台で賄われています。 通常は朝は駅→学校の便で随時運行、夕方は学校→駅の便で随時運行となり、昼間は15分間隔で運行されているようです。日祝は大学でイベントがない限り原則運休となります。運行に際し、運賃は大学側より支払われているため、バスにワンマン機器が搭載されていないことからも乗車・降車時の運賃扱いは行われていません。また、原則は芸大学生のみしか利用は出来ず、一般客の利用は不可です。 ◎喜志駅前バス乗降場 また、片道15分に満たない路線でありながら、ルートは2ルート設定されており、場所によっては大型バスで通行するには少々狭いような道も通ります。駅の乗り場は駅前から少し離れた場所にあり、この通学バス専用の発着場が確保されています。発着バースが4つ設置されており、それぞれに整列用の通路が設けられているのが興味深いです。また、最も忙しい時間帯にはもう一台離れた場所で客扱いを行うとのことでした。駅出発時、大学出発時には無線によって営業所と連絡を取っており(例:「○○号車、大学出ます」)、さらに入庫する際にも連絡を入れているのが一般路線にはなかなか見られない面白さでしょうか。 本当は芸大の大学生でないと乗車は出来ないのですが、撮影時は日曜日の特別運行日だったこともあり、乗務員氏の計らいで貴重な体験をさせていただきました。また、全ての画像は特別に許可を受けた上で撮影したもので、本件に関してMK観光バス・大阪芸術大学への問い合わせはご遠慮ください(当ブログでのコメントは大歓迎です)。 最後になりましたが、撮影時にお世話になりました方々には厚くお礼を申し上げます。 |
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だいぶ期間が空いてしまいましたが、既に掲載の【車外編】に続き【車内編】を掲載。 ◎車内全景 まずは全体を前と後ろから撮影。 改装費のほとんどが掛かっていそうな車内ですが、これまでのバス車内にはまず見られなかった白色基調の内装が目を引きます。黒い部分を探す方が難しいほど真っ白で、さらにシート形状も独特のものが採用されています。もちろんオリジナル制作だそうで、シート表皮は本革に似せた合成皮革が採用されています。また、水戸岡デザインの特徴ともいえる揺りかごのようなスペースが設けられており、一部にはぬいぐるみも置いてありました。 ◎後方部分 後方部分だけをとってみても、一般的な路線バスとの違いは明らかですね。明らかに着席定員が減少しているのは少々難点かとも思われますが、最後部のソファーのようなシートは座った感触も独特のものがありました。また、最後部向かって右端の壁に空気清浄機を搭載しているのも特徴でしょうか。 ◎液晶画面 車内には、天井後方に1面、運転席後ろに1面の計2面の液晶画面が設置されています(運賃表は除く)。この画面では、同社の製造・改造に関わった企業の事業内容(改造施行内容)を紹介する映像が流されていました。また、天井の照明はLEDを用いたものを10個装備しており、そのうち4つがソーラーで賄われています。 ◎運転席周り そして運転席周り。やたらとモニター画面が目に付きますが、それ以外はベース車となっているエアロスターエコハイブリッドのものと大きく違いはありません。もちろんインパネ周りも車内の全体イメージに合わせて、可能な範囲で白色の塗装がされています。シフトはR-N-DのポジションのみでAT仕様です。 ◎マルチアングルビジョン そしてこの車を紹介する上では欠かせない装備がコチラ。 車外編でご紹介した4つのカメラを用いて、そこから取得した映像を瞬時に合成して表示するものです。運転士からの死角を無くし、安全性の向上を狙った装備のようですが、乗務員氏に話を伺ったところ実際にコレを使って運転することはないとか^^; ちなみに映像中のバスは実際の映像ではなく、3D画像によるハリボテだそうです。また、4つのカメラそれぞれからの画像を単独で見ることもでき、例えば横のカメラならサイドミラー、リアのカメラならバックカメラからの見え方と良く似た映像が得られます。 以上、至って画像と簡単な文章だけで長々と書いてみましたが、個人的にはこの車がとても気に入りました^^ 撮っても楽しい・乗っても楽しいといった印象で面白かったですね。 また、最後になりましたが、当日お仕事中にも関わらずご丁寧に説明してくださった2名の乗務員氏に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。 ※車内写真は“◎車内全景”の後方のモノからを除き、西大寺車庫にて許可を得て撮影させていただきました。
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既に数台の個別記事を掲載しているのでお判りの方もいらっしゃるかもしれませんが、今月初頭の連休には岡山・倉敷へと行ってきた筆者。 筆者としてはバス撮影目的で訪問したのは初めてでしたので(かつて旅行の中継地点にしたことはあった)、どのバスも新鮮には映ったのですがやはり今はこの車を外すことはできないだろう、ということでしっかり撮影&乗車してきました^^ しかも今回はこの車の担当乗務員の方にお会いすることが出来、車両の各部を丁寧に説明していただくと共に色々なお話を聞かせていただきました!^^ せっかくのご厚意をこのブログ上で僅かではありますが掲載させていただこうと思います。なお、写真の枚数の都合で【車外編】と【車内編】に分けて掲載します。 まずは車両の概要ですが、この車の導入意図としては『両備グループ100周年記念事業の一環として、岡山の地への感謝の意を表現するもの(同社HPより)』とされています。この“SOLARVE(ソラビ)”は同事業の第一弾として登場した“SAIBUS(犀バス)”に続く第二弾で『未来に求められる世界唯一、オンリーワンの路線バス』をコンセプトに開発されたものです。 名称の“SOLARVE”は「solar(太陽光を利用した)+vehicle(車)」の複合語で、三菱ふそう製のエアロスターエコハイブリッド(BJG-MP37TMF)をベース車両として、車両価格4900万円に3000万円の改装費をかけて改造したものです。外観上で非常に目立つ屋根上の太陽電池パネルの他、内装はほぼ全てに手が加えられているのが特徴ですね。配置は西大寺営業所になっているようです。 では、以下画像でご紹介。 ◎サイドビュー 屋根部分の張り出しが特徴的な外観。ソーラーパネルとソーラーフィルムを合わせて90枚が貼られているそうです。ほぼ全面に貼られている太陽電池ですが、これだけあっても今は車内のLED電球4つ分しか発電しておらず、駆動系統には全く関係ないそうです^^; そして路線バスでは非常に珍しい全固定窓を公式側・非公式側ともに採用、さらに窓には紫外線カットフィルムが貼られているようです。 ◎リアビュー ルーバーなどはベース車から変わっていません。駆動系統としてエンジンルームには4tトラッククラス?のエンジンが搭載されているとか。前述の担当乗務員の方のお話では、西大寺線での坂道でも特に力不足を感じる場面などはないとのことでした。良く走る車のようです^^ ◎中扉から前扉方向 やはり固定窓や屋根上のソーラーパネルといった従来の路線バスに見られない装備が目を引きます。そして戸袋部の窓上(SOLARVEのロゴ上)に小さなカメラが付いているのが判るでしょうか。これが同車が誇るハイテク設備である“マルチアングルビジョン”の映像を取得するカメラになっているそうで、後述するリアの他、フロントと非公式側の同位置の計4台が設置されています。 ◎リア屋根部 リアのカメラがコチラ。大きいのは従来のバックカメラ、それとは別に右側に小さく付いているのがマルチアングルビジョン用のものです。また、屋根上に付いているリアスポイラーのような構造物やロゴ類がカッコいいですね^^ ◎タイヤ そして今回、個人的に一番興味深かったのがコレ! いわゆる“無回転ホイールキャップ”の中身ですね。担当乗務員氏自ら外していただき、見せて頂くことが出来たものですが、この車が出たときから筆者はその言葉を聞くたびに構造が不思議だったものです^^; 簡単に言ってしまえば振り子のような思いが一ヶ所についてあるようで、始業点検時などの利便も考慮してこのような取り外し式になっているようです。 ちなみにタイヤハウス脇には小さく「ホイールナット右ねじ」のシールが貼ってあり、10穴スチールになっているのも特徴ですね。後輪タイヤはベース車から変わらずスーパーシングルタイヤが装着されています。 思った以上に長編記事になってしまいましたが…以上で【車外編】はひとまず終了です。次回は【車内編】を掲載します。 |
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先日撮影していたら目の前に現れた不思議な一台。 公式側が撮影できなかったので個別記事としてではなく、コチラの記事にて掲載。 まぁ一見して全体を見る限りでは至って普通なエアロクイーンMVだとは思いますが(そもそも関西圏ではすでに貴重な個体ではありますけど)、明らかにフロントのヘッドライト周りの様子がおかしい…。 純正品と違うのは当然のこと、さらに一部で見かけるMS8系のモノを流用した個体でもなさそうで、良く見ると最新のMS9系のモノを流用しているように見えます。ただしウインカーと車幅灯の部分に関してはMS8系の形状をしており(車幅灯に関してはLEDに交換されてますが)、コレがまた謎を深めるばかりで…。 ちなみにボディの裾にあるのはあくまでもコーナリングランプのようで、オレンジ色の灯火なのでややこしいですがウインカーではないようです(撮影時は左折で、左側のウインカーが点滅しているのが確認できます)。 保有するのは兵庫県にあるノビックという事業者で、この車両のことはおろか会社のことに関しても良く分かりません。この窓割+ブルーベンドガラスから出元は単純に両備バスかとも考えられますが、如何せんこうなるとサッパリです^^; MS7系とMS9系の融合という感じで、ある意味最先端な感じもしますが、見れば見るほどに不気味な顔つきです…(苦笑
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