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今年の2月から勤務し始めた30歳の男性職員。介護経験は、特養で10カ月だけ。
この間、夜勤をしたのはラストの2ヶ月間のみ。
上司と折り合いが悪く、夜勤をさせて貰えなかったと言う。
そんな職員が私達のホームに勤務し始めたのだが、驚くほどの無知。
介護技術も皆無。(10か月も何を特養で学んで来たの?)って思うほどだった。
オムツ交換は勿論、トランス、更衣、観察・・・・・・・・ありとあらゆる事が皆無。
介護に対する姿勢は勿論、視点もずれまくり。
でもね、本人のレベルでは、それがマックスなのよ。
本人なりに必死なのよ。(少なくとも、この時私はそー思ったの)
だから、とにかく長い目で一つ一つ教えて行くしかないな・・・・・・・と、私は考えた。
1年後には、まぁまぁのレベルになってればいいかな・・・・・・・って。
その職員は、私の話しには耳を傾けていた。
言われた事も、まぁそれなり(?)にやっていた。
頑張っている所も沢山ある。それを私は信じていたし、この人のレベルでこれが最高の一生懸命なら、
それでもいいじゃん、って。
ところが・・・・・・・・・日を追うごとに他の職員から愚痴が出始めた。
「ママが居る時と、居ない時では、態度が全然違う。」
「仕事が遅すぎる。食事の後片付けも1時間以上タラタラやってて、他には何もしない。」
「オムツ交換ひとつしないし、できないし、やろうともしない。」などなど・・・・・・・・・・・・・・・
とくにひどいのが、私が居る時と居ない時の態度の違いと、私に言う台詞と皆に言う台詞が、天と地程の差が
ある事。
また、若い女性職員に対しては、業務中でもタメ口感覚で見下していて、その職員が何か教えても屁理屈ばかり
を連ねると言う。
私は事ある毎に、様々な事を話して聞かせたり、考えてもらったりと、スーパービジョンを繰り返した。
この時、私は必ず相手の考えを聞いてから、諭す様にしていたの。その人にはその人なりの考えや想いがある
じゃない。それを頭ごなしに否定するのもおかしいでしょう。
それに、この「諭す」あるいは「注意する」って言うのも、凄く言葉を選びつつ、相手にそうとー気を遣って、
言葉を選びながらしていたの。
そんなある日・・・・・・・・・・・・
私達のホームと長くお付き合いして下さっている、某慰問グループの方々が来てくれたの。
このグループの方々はボランティアなんだけど、その代表の方は高い志とポリシーを持っていて、メンバーの方
全員がその想いに共感し集まった音楽グループなの。
このグループの方々に、私達は今まで本当に沢山助けられてきた。
私達のホームの歴史は、この方々と共にある、と言っても過言では無い。
それくらい、私達を支えてくれている人達なの。
でね、私は今回のこの慰問には参加出来なかったんだけど、翌日、いつもの様に代表にお礼の電話を入れたら
「ママ、今度新しく入ったあの男性なんだけど、ちょっと言わせてもらっていいかしら。」って、神妙な声。
(やっぱり、何かやらかしたか)
「ママ、私はここで暮らすお年寄りや、頑張っているママや職員の皆の事を想って、あえて言うわよ。」
と、切り出した・・・・・・・・・・・・・・・・
「なんなの、あの人は!はっきり言うけど、介護する立場の人間性を持っていない。」
と、ストレートに言ってきた。こんな事は長いお付き合いの中、初めての事だった。
「他の職員さんは一緒に踊ったり、入居者さんの観察をしたり、フォローしたりしてるのに、あの人は私の真正面
に立ったまま、ニコリともしなければ手拍子もしない、お年寄りの隣にも座ろうとしないし、見てもいない。皆が
一緒に軽体操をやっていても真似ひとつしないで、ずーっとつまんなげな顔をして棒立よ。おっかさん(年配職
員)なんて、息を切らしながら踊ったりして、お年寄りを笑わせたり安心させたりしているのに、あの人は知らん顔
してんのよ。私がね(笑顔は体にいいのよ、笑う門には福来る)って話をしたんだけど、それは今回は入居者の
方に向けて話したんじゃなくて、あの人に向けて話したの。それだって伝わってなくて、ニコリともしない。
あんな顔してお年寄りの世話をしているんじゃ、お年寄りが可愛そうすぎる。」と・・・・・・・・・・・・・・・
この代表とのお付き合いはもう5年になる。
いつもならこの慰問のあと、全員でお茶会になるの。けれど、今回はお茶も飲まずに帰ってしまったのよ。
「申し訳ありません。私の指導不足です。」
「そうじゃないのよ、ママ。私が言いたいのは(指導)の問題じゃなくて(人間性)の問題なの。
人はね、人としての根源が自然に現れるものなの。あの子の中には(自分)しか無い。この仕事はね、相手の
立場を考え、思いやる仕事でしょう。ママも職員の皆も、全員が今までそうやって来たじゃない。このホームの
良さは(職員一人一人の人間性の豊かさ)にあるの。それが全てのベースになり、歴史を作って来たのよ。
ママだってそれくらいの事はわかっているはずだし、今、そーとー苦労してるんじゃないの?」
仰る通りだった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後日、彼が夜勤で出勤して来た時、私は彼にこの話をした。
本人の話しや考えを聞きながら、様々な事を語って聞かせた。
その場には、おっかさんも同席し、人としての在り方や生き方をゆっくり、ゆっくりと語ってくれた。
この時、彼は神妙な面持ちで「はい。」と素直に聞いていたし、時折目を潤ませていた。
私は(少しは理解してくれたかな・・・・・・・)と、今後の彼に期待をした。
しかし、私が席を外した途端(人に言われるのは・・・・・・・・・・・)と、ひとり言の様に何かをつぶやいたのを
おっかさんは聞き逃さなかった。
その翌日、彼が夜勤明けで、そろそろ帰ろうとしている時、事件は起きた。
お年寄りが転倒、左目周辺を強打。
この時居たのが、若い職員2人と彼。若い職員と言っても、両者ともスーパーケアワーカー。
恐ろしい程の知識と技術と更なる探究心、そして向上心を兼ね備えた職員だ。
私は外出していたが、直ぐに一報が入った。
若い両職員はすぐさま応急処置を行い、急搬準備をしつつ他の入居者様のフォローをした。
その中で「水銀でバイタル測って。」と、男性職員に指示を出したら「俺が測るんですか?」と、不満を口にした。
転倒した入居者様の顔は見る見る腫れ上がり、意識もうつろとなって来たその光景を目の当たりにしても
何一つ動じる事無く、そう言ったそうだ。
「水銀使えるんでしょう?早く測って。」
「・・・・・・・・・・・・自分が測るのが面倒臭いからって・・・・・・・・・・・・・・・」
彼は小声で言った。その言葉を、職員はしっかり聞いていた。
けれど、かれは水銀で血圧を測れなかった。
この転倒は、朝食後30分以内に起きた転倒だった。そのため「右側臥位にして。」と指示を出したら
「歩かせるんですか?」と返って来たと言う。
それどころか「明けだって言うのに、これって、外れですよね。」と言ったそうだ。
この入居者様が搬送されるのと同時位に、私はホームに着いた。
直ぐに現状を確認しつつ、夜勤明けの彼に「夜勤明けなのに悪いわね。もう上がって大丈夫よ。」と声を掛けると
「大丈夫です。」と言い、10時のお茶の準備を始めた。
私は、私なりに彼を信じていた。
確かに(及ばない職員)だが、努力はしていた。人それぞれのレベルがある。だから、自分たちのレベルと比べる
のは間違いだし、人間良い所もあれば悪い所もある。だからこそ助け合い、支え合う。
そして良い所を見て伸ばしてあげたい。これが私の考え。
けれど、今回はどうしたものか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼の本質を知った今、複雑な想いが頭から離れない。
お人好しな自分を馬鹿らしく思う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
けれど、このままにはしておけない。
これからどうやって指導していけばいいのだろう?
私だって、どーしょも無い管理者だ。人様の指導どころではない。
でも、考えて行かなければならない。
このままでは、入居者様の為にも良くないし、士気が上がっている他の職員の負担にもなる。
いいえ、それどころか近い未来、必ず大きな事故が起きる。
彼が以前勤務していた特養で、上司と折り合いが悪かったと言っていたし、夜勤もさせて貰えなかったと
言っていたが、その理由も納得がいく。
転倒しお岩さんの様に腫れ上がった形相の入居者様を目の前にして、何も感じないこの職員・・・・・・・・・・・
この感覚を、どう考えればいいのだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何を、どーしたらいいのだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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どうしてその彼は介護の仕事をしてるのでしょうか?
私だって3年半働いてたって完璧ではなかったし、今でも自信なんて全くないけど・・でもそれでも自分の出来る事は精一杯こなしてきたし、注意やアドバイスを頂いた時は、二度と同じ事を繰り返さないよう気を付けたものでした。。。
彼を信じ、しっかり向き合って話し合ったmamaさんの気持ち、届かないんですかね。。
ホントに・・・mamaさんの仰るとおり、いつか大きな事故が起きる。。なにかあってからでは遅すぎますね(。>_<。)
今回の事だって、十分大きな事故だと思います。
それを何も感じずやり過ごしてたとすると・・・・
どうしたものでしょう。。。
そんな職員に夜勤なんて安心して任せられないですよね↓
mamaさん。。。心安らぐ暇がないですね(/o\)
大丈夫ですか?mamaさんが倒れたりしないように・・
それが一番心配です。。
2010/4/23(金) 午後 3:10
この話を聞く限りでは彼には辞めてもらうのがいいように思うなぁ
彼の中では とりあえずこの人(ママ)の言う事を適当に聞いておけばいいやろ って思ってるんちゃうかな
心の無い人に介護をする事は出来ないと思うしされる側も不安やと思う
2010/4/23(金) 午後 6:34
初めて投稿します。自分もグループホームで管理者(2年目)をしていて、このブログが更新されるのを楽しみに待ち、共感しながら読ませてもらっています。自分もまだ日々学ぶことばかりで、指導なんて立場ではないのですが、そんなことも言っていられず、同じように職員の指導で悩んでいます。この男性職員の場合はかなり難しそうですね。入居者はもちろん、他の職員を守るためにも辞めてもらった方が良いと思いますが、そんな話が通じない人は、すんなりと辞めてもらうのも難しいと予測されます。もめたり逆恨みされたりと…。「風向きはいきなり変わることもある
」頑張ってください。
2010/4/23(金) 午後 9:11 [ kuni ]
人は変えられない。けど、人は変わる。
答えは必ず、その人の中にある。。。っていつも自分に言い聞かせる毎日でっす。
2010/4/23(金) 午後 11:43
人手不足はあるかも知れませんが、取り返しの付かない事件が起きないうちに辞めて貰う方に1票。
人間性って言う部分は人の指導では治りません。これは断言できるかも。
寝食を忘れて頑張る他の職員にポチポチポチ♪。。
2010/4/24(土) 午前 9:56 [ - ]
こないだ観たドキュメンタリーで、「仕事が無いからという理由で、紹介されて介護の現場に来ないで欲しい」と言ってました。
この人は、本気で介護の仕事をする気がないんですよ。
困った人だ・・・辞めてくれないかな・・(;-_-;) ウーン
2010/4/24(土) 午後 4:57
★★ この人って、外れですよね・・・
2010/4/25(日) 午後 11:20 [ コトブキ ]
心中お察しします。(-_-)
管理者である自分がいる時といない時の違いを他職員からの伝聞で聞いても、それを全て聞き入れて判断は出来ない(否、してはいけない)と考えていますが、それも程度問題ですね。
このケースに関して言えば一つ一つ教えて行って・・・というのも難しいと思われます。
ただ労働法自体、被雇用者の為にあると言っても良いもので、なかなか簡単に『解雇』なんて出来ないのが現実でしょうね。
その都度「始末書」を書かせ、その回数や重要度に合わせてそれなりの懲戒処分を行った結果、最終的に「解雇」とするしか出来ないのが現状です・・・。
2010/4/26(月) 午前 0:43 [ toto ]
お疲れ様です。
私も何人かこのような(ここまでではないかも?ですが・・・)
職員を見て来ました。
毎日勤務に入る前に今日の目標を聞き
帰りまでにレポートを書かせる。
介助には一切手をだしてはいけない、何か行動したい時
介助しなければならない時があったら、必ず 他スタッフと一緒に
見守りだけしてもらう。
大体の方はナゼ自分だけ??と思い始め
辞めていきます。
それでもわからないスタッフには
社長に任せます。
ご家族から大事な命を預かっている以上
責任重大な訳で。半端な気持ちでの仕事はして欲しくない。
見てて思うことは 介護職に合う合わないがあり
合わない(気付き・思いやる気持ち)が無いひとはどんなに
指導しても 無理だと・・私は思うのですが。
大変ですが 頑張って下さい。
2010/4/26(月) 午後 4:03
なかなか更新されてないので、心配してます。その後、どうですか?男性職員は頑張ってますか?それとも辞めちゃった?注意すれば直ぐに辞める奴が多いし、この仕事をナメてる奴も多いから、ママの苦労も尽きないとおもいますが、くれぐれも体だけは大事にして。
2010/5/10(月) 午後 0:39 [ えいすけ ]