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今回はあせりました〜・・
「COLORS」
第5話
「 本当はこいつが飴色になるまで炒めると旨いんだが 」
と鍋に玉ねぎを入れ、続いて人参、ジャガイモを投入し、肉を入れて、粗方火が通るのを待って水を流し込んだ。
その間、ザキはずっと木杓子で炒める係を担当した。
「なんか、楽しいな、こういうのって。野外学習とかってこんなんなのか?」
器用に灰汁を掬うキリコの横でその手元を見つめるザキが訊ねた。
「いや、ちょっと違うと思うが。 まぁカレーは野外学習の定番メニューだけどな」
「野外学習で枕投げってホントにやるのか?」
火の調節をするキリコに尚もザキは質問を続ける。
「留学先ではなかったのか?そもそも留学していたなら寮だったんじゃないのか?」
「あっ、いや、・・その...体調不良で野外学習は行かれなかったんだ。寮も一人部屋だったから
大勢で寝る機会が無くて...、さ」
ザキは途端に口籠った。
「そうか」
人を質問攻めにしても、自分の事は話したがらないんだな、と思いながらキリコは米を研ぎ、炊飯器をセットした。
「あとは煮込むだけだからその間に記事を纏める。 お前も手伝え」
一週間後に始まるバランシングの大会に先立ち、出場校の紹介記事をアップさせなければならない。
パソコンで出場校の動画を見せられたザキがその学校の特徴を述べ、キリコはそれを元に記事を作成していった。
ザキの指摘はあまりに鋭く、キリコは記事とは別にそれらをUSBに記録して、翌日バランシング部に手渡した。
それを元に研究し、対応策を練り始めたゴダンと部員達は、一時は諦めかけていた首位奪還に再び闘志を燃やし始め、またその状況をWeb新聞で読んだ学生達も沸き立ち始めた。
初めは記事作成の為、バランシング部につきっきりとなっているキリコにくっついているだけのザキだったが、日を追うごとにバランシング部員に声を掛けられ、質問をされ、今やバランシング部員の間で引っ張りだこになっている。
いよいよ明日から第一試合が始まる。
バランシング部の練習を見ていたキリコは明日の対戦校の記事を作成する為、情報部の部室に引き揚げようとしてザキの姿を捜し、立ち上がった。
「キリコ」
バランシング部長が練習場からこちらへ駆けて来た。
「あのザキってヤツは一体何者なんだ? あんなに的確な指摘ができるヤツを俺は見たことがない。
...実は大将を務める部員が足を痛めてな。 大会中保たないかもしれん」
困り果てたように部長は言った。
「あいつが出てくれれば優勝は堅いんだが・・・」
バランシング部員ではないキリコにもそれは理解できる。
だが、自分の事をあまり語りたがらないザキが試合への出場を拒むにはそれなりの理由があるのだろう、そう考えたキリコは全面的にザキを擁護した。
「ご意見番がいるだけでも助かると考えてくれ。俺にも理由はわからんが当の本人にやる気がなければ強要は出来んだろう。ヤツのおかげで俺もお前達の役に立つ記事が書けて感謝している。 ・・明日から頑張ってくれ」
「...すまん。 そうだな。 欲が出たようだ。 また資料作成を頼む」
引き際の潔さはさすがに武道部の部長を務めるだけの事はある。
「ああ。ザキに会ったら部室に戻るよう言ってくれ」
「了解した」
だが部室に戻り、記事のアップを終え、下校時間が迫ってもザキは部室へ戻ってこなかった。
部室を施錠し、もう一度闘技場へ行ってみたが、やはり姿は無い。
残っていたバランシング部員に行方を訊ねるが
「一時間ほど前から姿を見ない」と同様の答しか得られない。
何度目かの携帯への架電もコール音が響くのみで、フックが上がる事は無い。
ザキの教室へも回ってみたがやはり見当たらず、やがて下校鈴が鳴り、追い出されるようにして、キリコは仕方なく学校を後にした。
『急用でもできて先に帰ったか?』
バーコフに押し付けられ、面倒を見る様になってからこんな風にザキが所在不明になったのは初めての事だ。
それ程にザキは常にキリコの庇護下に居た。
だからと言って所在不明で心配になるとは、どうやら自分はバーコフが言った通り随分と面倒見が良いらしい、と改めて自分の気質を思い知る。
携帯に着信履歴が残っているし、そのうち連絡が入るだろう、とキリコは明日の記事の下準備を終え、食事と入浴を終えた。
だが、その日のうちにザキから連絡が入る事は無かった。
日付が変わり、登校の支度を終えたキリコは連絡が取れない事に一抹の不安を感じながらベッドに入った。
思えばザキに出会ってから俺はヤツに振り回されっ放しだ、深窓の令息なのか、おかしなところがいっぱいあって、世話は大変だが面白い、表情もよく変わるし、顔色もすぐ変る...それとともに雰囲気まで変わるから一層面白い、などと取りとめのない思考に囚われ、うとうとし始めた頃、突然携帯の着信音に起こされた。
飛び起きてイルミネーションウィンドウを見ると「非通知設定」の文字が表示されている。
『非通知? ザキじゃないのか?』
だがフックキーを押し、受話器を耳にあてると
「キリコ、オレだ。 ここを開けてくれ」
とドアをノックする音とともにザキの声が、受話器とドアの向こうから音声多重に聴こえた。
「ザキ、一体どうしたんだ? 非通知携帯など使って。
お前の携帯はどうしたんだ?」
携帯を片手にドアを開けると、制服のままのザキがキリコを見上げている。
「済まねぇ、こんな夜中に...
携帯、どっかに置き忘れちまって...人のを借りたんだ...」
「取りあえず入れ」
佇むザキの手を取り、玄関の中へ引き入れると、キリコははっとした。
灯りの下で彼を見ると乱闘でもしたのか制服のあちこちに鉤裂きができている。
「お前...、何があったんだ?」
放心したように動かない手を尚も引き、中へ招き入れ、キリコはザキの制服を脱がせた。
「どうしたんだ、この有様は? 喧嘩か? 怪我したところは無いか?」
明るいところで観ると肌にもあちこちに引っ掻き傷のようなものがある。
だが、殴られたような痕はない。
しかしいつもの邪気の無い、輝くような多彩な光を放つパワーはその瞳には感じられず、どころか今にも泣き出しそうに暗い表情をして俯いている。
そんなザキを観ていると、何故だか一人で帰してはいけないような気がしてキリコは言った。
「電車もバスももう動いていない。 泊っていくか?」
To be continued
written by Sad illustration by sunko
Sad&SUNこ
Sun:「 やばいよ〜〜やばいよ〜〜
Sad:「 どうしたの?Sun子さん まるで○川みたいに・・ 」
Sun:「 今回・画がないっすよ〜〜ヾ(;゚;Д;゚;)ノ゙ これ以降のばかり描いてたから〜〜 」
Sad:「 それはマズイわよ・・手抜きだと思われるわ・・ 」
Sun:「 最近・人の画使って記事1本できたもんで・・ ちょっと味しめちゃって・・・」
「 ・・今回・描かなくていい? 」
Sad:「 きゃうo゚o゚)☆○(゜ο゜)ぱ〜んち 」
その2日後・・・・
Sun:「 ああ・・・Σ(´Д`lll)ムリヤリ描いたんで・・・ キリコのアングルがぁぁ〜〜
すごく・・変・・・llllll(-_-;)llllll ずーん 」
Sad:「 ま・Sun子さんのグチは置いといて・・ 」
「 次回も また見てくれるかな !? (*^o^*) 」
『 いいとも〜〜www 』
Sun:「 ・・・・・・・タ○リかよ・・・・・・(-_-‖」
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ボト腐ず
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だんだんザっきゅんが 女の子みたいになってくる〜〜(@∀@*)
「COLORS」
第4話
『乾いたな』
翌朝、乾燥機から取り出し、プレスしたザキのシャツとネクタイをベッドの上へ置き、朝食を食べようとしたところへザキが訪れた。
「食事中だったか? 昨日は色々世話になった」
「気にするな・・・と、洗濯モノはそっちだ。」
食事を続けながらキリコはベッドを目で指し示した。
「おう、すまねぇ」
シャツは洗い替えがあったのであろう、既に着ていたがさすがにネクタイの替えは無いようで、
ザキはベッドの上のネクタイを手に取るとジャケットも脱がずに首に巻き付け、結び始めた。
「コーヒー飲むか?」
食事を終えて食器を片づけてもザキはベッドルームから出てこず、自分もネクタイを締めようと
コーヒーを満たしたカップを持ってキリコはベッドルームへ入って行った。
「ん、...」
あれから優に10分は経っているのにザキは未だにネクタイを上手く結べず、格闘していた。
「お前。ずっとやっていたのか?」
「るっせぃ、ネクタイ締めんの苦手なんだよ」
イラついた声でザキは突っ掛かるように言い、キリコを睨み付けた。
ホントにコイツはガキだな、とキリコは思わず口の端を緩め
「貸してみろ」 と ザキの胸元へ手を伸ばした。
「昨日は誰に締めて貰ったんだ?」
あっと言う間にハーフウィンザーノットに仕上げたキリコは、先程サイドテーブルに置いたコーヒーを、手品を見終えた時の様に不思議そうな、且つ満足そうな顔をしたザキに手渡した。
「いや、その、まぁ、なんとかなったんだよ、昨日までは」
と説明にもならない説明をしてコーヒーを口に運び、直後に呻いた。
「苦ぇ〜・・・」
そしてキリコを振り返り、哀願するような顔で言った。
「オレ、ブラックなんて飲んだ事ねぇ。 砂糖ねぇの?」
いよいよガキだ、と思いながらキリコは答える。
「砂糖は置いてない。 これでどうだ?」
冷蔵庫からミルクのパックを取り出し、示した。
「イイよ、それで。 多めに頼む」
カップのコーヒーを減らし、ミルクをたっぷりと満たすと、それをレンジで温めながらキリコは再度ふっと唇の端を緩めた。
「あっ、お前今、オレの事ガキだと思って笑っただろ!?」
「いや。 ホラ、熱いから気をつけろ」
レンジから取り出したカップを渡しながらキリコは答えた。
「笑った、絶対笑った! オレだってそのウチブラック飲めるようになってやる!うあっチチチ!!」
憤りながらコーヒーの熱さに騒ぐザキに、コーヒーを飲みながらキリコは静かに言った。
「そうだな。いつかは、な」
「そうだ! 近い将来彼女とモーニングコーヒー飲む頃には必ず!」
ザキの宣言にキリコは無言でコーヒーを飲み終えると、カップをシンクへ運んだ。
授業が終わり、HRを終えたキリコは部室へ向かう途中、バランシング部の顧問であるゴダンに声を掛けられた。
「バララントはどんなだった?」
「今年も手強い。だが対策できるかもしれん」
「対策?」
そこにザキが廊下の向こうから小走りにやってきた。
「彼がそうだ」
「あれが対策? あのちっこいのが?」
「そうだ」
かけつけたザキが訝し気に言った。
「何か言ったか?」
「いや、何も」
明らかに聴こえるはずもない距離だと思ったが、聴こえなくても本能的に悪口はわかるものなのか、
とキリコとゴダンは目を見合わせた。
バランシング部の部員を含め、昨日キリコが作ったデータを元に情報部にて討議がされた。
的確にチームの欠点と対策を述べるザキに誰もが驚き、是非バランシング部へ入部するように勧められたが、ザキは固辞した。
その後、下校鈴に従い解散し、ザキは昨日持ち帰れなかった荷物を取りに再びキリコのアパートへ寄った。
「晩飯喰っていくか?」
荷物を纏め終えてもバランシングやクラスでの出来事をあれこれ喋り続け、なかなか帰ろうとしない
ザキにキリコは問い掛けた。
するとザキは目を輝かせ「いいのか!?」と問い返してくる。
「凝ったものは作れないから簡単なものだが」
「喰ってく!喰ってく! オレも作るの、手伝う!」
「じゃ、カレーにするからジャガイモ剥いてくれ」
「おう!」と言いながらジャガイモと一緒に渡されたピーラーをじっと見つめ、ザキは続けた。
「これ、どうすんだ?」
使い方を説明したもののザキの皮の剥き方はぎこちない。苦笑しながら人参を切り、
玉ねぎを刻み終えたキリコは
「どうだ!剥けたぞ!」と自慢げに、剥いて小さくなったジャガイモを目の前に突きつけられた。
「おう、まだあと三個あるぞ。それから芽は包丁で抉るから無理に剥くな。喰う部分が無くなる」
説明するキリコの顔を観て、ザキの顔色がみるみる変わり、問い質す様な口調で言った。
「お前、どうしたんだ!? 眼が赤いぞ、泣いたのか!? 誰かに苛められてでもいるのか!?」
キリコの目が一瞬固まり、そして拭き出すようにプっと笑った。
「ばか、こりゃ玉ねぎのせいだ」
「玉ねぎ?」
「ほら」
不思議がるザキの鼻先に説明するより体験させた方が早い、とキリコは刻んだ玉ねぎを差出した。
「う、わっ 何だこれ、目が痛ぇ!!」
途端に目を赤くして涙を零し始めるザキから、剥き終えたジャガイモを取り上げると
「さっさと続きを剥け」
と芽を抉り始めた。
「へへ、オレ達二人料理して泣いてやんの、バカみてぇ」
「バカはお前だけだ。 何故俺が苛められて泣くんだ?」
まだ剥いていないジャガイモを取り、包丁で皮を剥きながらキリコが訊ねた。
「イヤ、だってさ、泣いていると思ったからびっくりしたんだよ」
ピーラーを動かしながら、ザキはキリコを見上げて言った。
「いてっ」
「集中しろ、剥くのはジャガイモだ、手の皮じゃない」
痛みに思わずジャガイモとピーラーをシンク内に落とし、削いだ指先を震えながら見詰めるザキの手を取り、キリコは素早くジャガイモをシンク台へと移して傷口を水洗いした。
思いの外、傷が深いのか、鮮血が水流とともに流れていく。
「オレ、出血多量で死ぬかも」 呟きながらザキは顔面蒼白になっていく。
「こんなんで死ぬなら人類はとっくに滅亡している・・・。ほらこれでしっかり傷口押さえてろ」
綺麗に洗った後、タオルを当てた傷口をもう一方の手で押さえ、心臓より上にそれを上げさせると、キリコは昨日使ったばかりの救急セットを寝室へ取りに行った。
あのくらいの出血で蒼白になるなんて、と苦笑したいような気分を押さえ、急いでシンク前へ戻ると、ザキは言われたままに心臓の上である口許で手を合わせ、祈るような格好で傷を押さえていた。
まだ赤味を帯びている瞼に縁取られた瞳は、先ほど零れた涙が付着した長い睫毛に覆われていて、
それを震わせ不安そうな眼差しでキリコを待っている。
どき、と小さく胸が高鳴る。
『こいつ・・・』
ホントに女みたいだ、と思う。 だがすぐに
『いや、そんな事を思うのは小柄な事を気にしているコイツに対して失礼だ』
と、その想いを否定し、消毒液を染ませた脱脂綿を作り、傷口を消毒してガーゼを当て包帯を巻き付けた。
「ごめん・・・」
治療が終わる頃ザキが謝罪を述べた。
「お前、昨日から謝ってばかりだが、俺は別に謝られるような事はされていない」
「でも・・・」
「考えすぎだ、それより下の棚から鍋出してくれ」
しゅんとするザキの頭をぽん、と軽く叩くとキリコはシンク下の棚を指差した。
「炒めるくらいならできるだろ?」
「ああ」
ザキは顔を赤らめながらうれしそうな表情でしゃがみこみ、シンクの扉を開けて中を覗く。
『青くなったり赤くなったり、忙しいヤツだな』
その姿を見詰めながらキリコは、自分の胸に温かいものが広がるような、奇妙な感覚に囚われている自分に気付いた。
『この感情は何だ?』
慣れない感覚に戸惑い、説明のつかない感情を追い払おうとする様に、滑らかな勢いで鍋に油を引くと、キリコはにんにくから炒め始めた。
To be continued
written by Sad illustration by sunko
Sad&SUNこ
Sad:「今回 画が多いわね・・」
Sun:「Sad姐さんから送られてきた原稿がカレー
んで最初のジャガイモ の画 描いちゃったもんで
Sad:「あ〜そういった事情だったんだ〜」
Sun:「ところで二人で作る夕飯・・
Sad:「そりゃそうでしょ
Sun:「最後の にんにくから・・が本格的でこれから料理番組に移るのかと思ったわ〜
「・・・・『キュービー3分クッキング』
Sad:「・・・うまい事いったつもり?・・
※今回の裏設定・・体育教師・・ゴダン・・独身・・ ここのキリコはバーコフよりゴダンの方が気が合う・・
なかなかガテンでいい男になったわ〜❤ ゴダ・・v(゚∀゚)v
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なんの因果かヤフブロの500文字規制で このコーナー追放されたんで
放浪の果てにココにたどりつきました・・
Sad&SUNこ
Sad:「・・変よね・・そんなに書いてないわよ」
Sun:「・・・改行の問題かな??次から改善しますね〜」
Sun:「今回はSad姐さんに直接インタービューしてますね ズバリ!第三話の見所は?」
Sad:「この回からザキが急激にキリコを意識するんで・・・ その辺のドキドキ感でしょうね〜やっぱり・・
キリコは全然意識してないんだけどね(*'∇'*)」
Sun:『 そんなに早く どっちも意識されちゃ〜 やっぱ 体育館倉庫で○○ピーでしょ〜(((* ̄ー ̄* )』
Sad:「何かいった?Sunこさん〜」
Sun:「( ドキっ!!)い〜え〜 なにも〜〜(;´・ω・`)」
Sad:「 じゃあ反対に聞くけど Sunこさん的 今回の見所は?」
Sun:「・・・・・ジーパン・・・・・」
Sad:「 はぁ??」
Sun:「・・・・ジーパンの汚れぐあい・・・・」
Sad:「・・・・・つまんない事いってんじゃないわよ!!!びしっ!(#-_-)ノ)゚o゚)きゃぅ」
Sun:「 ああ〜〜けっこう本気なんだけどな〜〜(゚∀゚ ;)」
Sad:「ところでSunこさん・・・ラストの絵・・ザキの荷物どこいったの?」
Sun:「・・・荷物?・・・あ・・・ヾ(゜∀゜‖)ノ゙ ・・・・・クロ○コやまとの宅急便・・・とか・・・」
Sad:「・・・・・」
Sun:「 異能者の超能力で・・・「 テレポーテーション!!」 ・・・・」
Sad:「もう〜〜ww Sunこさん!!」
Sun:「・・・はい 描きわすれてました・・・m(_ _)m すみましぇん 」
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さだめとあれば 心をきめる・・・
今夜もいっちゃうわよ〜
「COLORS」
第三話
「えっ?」
「さっきラーメンのつゆ、シャツとネクタイに飛ばしていただろ? 早い方が落ちやすい。つまみ洗い してやる」
「お、おう、そりゃ・・・悪ぃな・・」
素っ頓狂な声を上げ、顔を赤らめたザキは、言葉の意味を理解して何故か恥ずかしそうな表情になり、礼を言いながら服を脱ぎ、それらを洗面所に居るキリコに渡した。
下着一枚でまた作業に戻ろうとするザキに、キリコは自分のトレーナーをクローゼットから出してきて言った。
「風邪ひくからこれ着てろ。 洗濯済みだ」
「あ、すまん」
素直に謝意を述べるとザキは渡されたトレーナーを頭から被った。
『背脂か? 落ちない・・・』
キリコはシャツとネクタイをぬるま湯に浸すとシミになった部分に洗剤を染ませ、つまみ洗いを施すが油分を含んでいるせいか汚れはなかなか落ちなかった。
固形石鹸を擦りつけ、暫く湯に漬け置く事にして洗面所から戻ると、ザキはまだ記名を続けていた。
「世話になって済まない」
パソコンに向かう為 隣に座ったキリコに顔を向け、ザキは礼を言った。
「いや、ついでだ」
答えながらキーボードにパスワードを打ち込み、キリコは何気なくザキに振り向いた。
小柄なザキに当然ながらキリコのトレーナーは大きい。
それにしても首周りが大きく開き、肩が見えそうな程に鎖骨が浮き出たその姿は華奢過ぎる。
「お前・・・細すぎるぞ ちゃんと喰ってるのか?」
「う、・・・う、うっせい、喰ってらぁ!」
小柄な事を気にしているのか過剰なまでに反応したザキは隣に座るキリコの首を絞めようとした。
「冗談だ、やめ・・・!」
急に首を絞めようと伸びてきた手を思わず掴んだキリコは、そのままそれを引き上げてザキの行動を阻もうとした。
が、手首は意外なほど細く、体重は仔猫のように軽い。その頼りなさにキリコは一瞬バランスを失った。
「うわ!」
「!?」
いきなり身を引かれ、平衡感覚を無くしたザキは咄嗟に体勢を立て直そうと身近にあったケーブルを掴んだ。
だがそんなものが支えになるはずは無く、勢いキリコの上になだれ込む形となり、二人は床の上に折り重なるようにして倒れ込んだ。
同時にザキの掴んだケーブルがテーブルの上に載っていた荷物を薙ぎ落とし、勢いよく二人の上に落ちてくる。
キリコは無意識にザキが頭を打たないように、と、その身体を抱き込むようにして両腕で庇った。
『パソコン・・・!』
最後にパソコンが落下するのでは、と一瞬思ったキリコは、ザキを覆う手に思わず力を込めた。
が、寸でのところでケーブルが本体から抜け落ち、ギリギリそれはテーブルの上にとどまった。
『良かった・・・』
瞬時の出来事だったが最悪の事態は免れる事ができ、キリコはほっと安堵した。
「んんーっ!」
胸元でザキがくぐもった悲鳴を上げ、もがいている。
「悪い、思わず力が入った。」
抱き締められるように顔をキリコの胸元に押し付けられていたザキは、謝罪とともにようやく腕の力を緩められて顔を上げた。
呼吸困難に陥ったのか顔色が赤い。
と同時に背中に載っていた教科書がばさばさと床に落ちる。
「ごっ・・ごめっ・・・!」
「どこも打たなかったか?」
慌てて身を離そうとするザキに、身体を起こしながらキリコは訊ねた。
「・・・お前、血が出てるぞ」
ザキが赤い顔を瞬時に曇らせて言った。
身体を支える為に床に付いた、キリコの手の甲に血が滲んでいる。
「ああ。本で切ったな」
「大変だ、絆創膏無いのかよ?」
慌てて問いかけるザキには答えず、怪我をした手の甲に口を近付けながら、キリコはザキにこそ怪我がないかと素早く観察を始め、もう一方の手をザキのうなじへと伸ばす。
「舐めときゃ治る」
と言いながらキリコはペロリと血を舐め取った。 そして「お前こそ怪我はか無いか?」
とザキの首筋に指を這わせ、髪をよけながらチェックをして質問を続けた。
「う、無い・・・と思う」
上目づかいに自分を見詰め、舌が赤い血を舐め取る・・その姿にザキは思わずどきりとし、視線を逸らした。
「こっちは大丈夫だな。よし、向こうを向け」
首周りには怪我がない事を確認し終えたキリコは、いきなり下着ごとトレーナーを捲り上げ、ザキの背中をむき出しにした。
「ひゃぁ・・・っ」
「変な声出すな。
怪我がないかチェックするだけだ」
「そ、変な声なんて出してねぇっ・・・うぁっ」
ザキの背中に紅く打ちつけた様な痕を見つけ、キリコはそこを指でなぞる。
「痛むか? 分厚いのが角から落ちたか・・・待ってろ」
そう言ってキリコはその場にザキを残し、奥の部屋へと姿を消した。
『なんだなんだなんだ、なんでオレ、こんなにドキドキしてるんだ!?』
残されたザキは先ほどから一向に治まらない動悸を押さえこむようにして胸に手を当てた。
キリコが触れた部分が熱い。 それは打ち身のせいなのか?
指先に先ほど舐められた感覚が蘇ってくる。
『オレ、変かも・・・』
ふ、と顔を上げると部屋の隅に掛った鏡に真っ赤な顔をした自分がいた。
『貧弱な躰・・・』
自分が小柄である事は充分自覚している。 それに引き換え先ほど触れたキリコの身体は胸板があり、腹筋も固く、同じ高校生でありながら既に大人の身体に近いように思われた。
『オレも二年もすりゃあんな風になれるのかな?って、ハハ、そりゃ無理だろうな・・・』
自虐的な自問自答に苦笑しながら俯いていると、急に背中にひやりとしたモノが当てられた。
「冷てっ」
驚くザキにキリコは説明した。
「すまん、驚かせたか? 湿布だ」
「なんだ、湿布か・・・、ありがとう・・・」
「気にするな」
湿布を押さえる様にして空気を抜いて圧着し、捲り上げたトレーナーを戻してやりながらキリコは続けた。
「お前に怪我でもされちゃバーコフが黙っちゃいないからな。おっと・・・」
ザキの手当てが一段落したところで、キリコはパソコンのケーブルが抜け落ちている事を思い出し、急いでケーブルを繋いで再起動を始めた。
「データが飛んでなきゃいいが・・・」
そう言えばさっき自分がケーブルを引っこ抜いたんだった、と思い出したザキは無言でキー操作をするキリコの顔を恐る恐る覗き込んだ。
「なんか・・・その・・・色々と、ごめん・・・。 怒ったか?」
「怒る? 何故だ?」
「だって、その、オレが」
全く表情を変えずに作業を続けるキリコは、それまで纏めてきたデータが無事残されていることを確認すると、ほっとしたような顔をしてザキを振り返った。
「別に怒るような事はされてない。 それよりお前、バランシング、詳しいよな?」
「あ・・あ、まぁ、昔ちょっとやっていたからな」
手を怪我したのも、データが飛んだかもしれないのも、全部自分がキリコの首を絞めようとした事が発端なのに、ホントにコイツは何とも思っていないのか、とザキはキリコの無頓着さに驚きながら質問に答えた。
「これを見ろ」
示されたディスプレイにはイプシロンの動画が映っていた。
「俺達情報部の活動は校内のサイトにWeb新聞をアップすることだ。俺はバランシング部の取材担当 をさせられている。 そしてバーコフの目的はバランシングの首位奪還にある。」
「え?バーコフの目的?」
「バーコフ、と言うよりはロッチナ...校長の、と言った方がいいかもしれんな」
「校長の?」
「昨年、首位をバララントに奪われ、結果今年の入学志望者が激減した。
志望者を増やすには首位奪還しかないと考えているらしい。殆ど野望と言うか悲願に近い。」
「へぇ、そんな事情があるのか、学校経営も結構大変なんだな」
感想を述べながらザキの目はイプシロンの動きを追っている。
「お前はウチのバランシング部をどう思う?」
「へっ?」
ザキはキリコを振り返り、そしてまたディスプレイに視線を戻し、少し表情を強張らせて答えた。
「うん・・・。 今のままじゃ今年も無理かも・・・。
バランシングには色んな流派があるが、イプシロンの手は新派でしかも相当な使い手だ。
メルキアの指導者は古代流派なんだろ?」
昨日の練習に指導者は不在だった。
が、ザキは昨日の練習見学のみでメルキアの主流としている流派を正確に言い当てた。
「古代流派は形式を重んじ過ぎて動きが多いんだ。 パワーはあるがあれじゃスピーディな新派には勝てない」
「お前がバランシングをやっていたのをバーコフは知っているのか? 何故バランシング部じゃなく、 ウチに入部したんだ?」
短時間の見学での冷静な分析を聴いて、キリコはザキに質問した。
「あ、いや、情報部はバーコフの顧問だし、まぁ色々あって?」
曖昧に応えるザキにキリコは言った。
「明日、授業が終わったらすぐに部室に来い。バランシング部の部長に会わせる」
「ん、あぁ、わかった」
返事を聴きながらキリコは先ほど漬け置いたザキの洗濯物を観に洗面所へと向かった。
「あ、どう? 落ちた?」
後をついてきたザキが覗きこんだ時、キリコはそれらを洗濯機の中へ突っ込んでいた。
「あ! なんで洗っちゃうの!? オレ何着て帰ればいいの!?」
驚くザキにキリコは言った。
「それを着て帰れ。漬け置いてたら水を吸って殆ど濡れちまった。どうせ明日朝教材取りにここへ寄るだろ?
乾燥しておいてやるから朝着替えて行け」
「あ・・・そうか、うん、わかった。 朝何時ならいいんだ?」
「家を出るのは8時だが7時には起きている」
「じゃ7時半頃来るよ。 ・・オレ、もう今日は帰る。」
荷物を纏め、玄関に向かおうとするザキにキリコは言った。
「送ろう」
怪訝そうな顔をしてザキは答える。
「いいよ、もう道はわかるから」
「いや、この辺は案外物騒だ」
「なんだよそれ。 暗がりで女の子に間違えられて襲われでもしたら厄介だとでも言いたいのか?
いくら小っちゃくてもオレは男だ、ありえねぇ!」
むっとして言い返すザキと一緒に玄関から出ると、キリコはドアに鍵を掛けながら思った。
「そんな鎖骨のモロ出しトレーナー着てりゃ女の子に間違わなくても充分危険だ」
と言いたい。 だが敢えてそれは口にはせず
「買い物のついでだ」
と言い、ザキには見えないように口の端を上げ、駅へ向かって歩き出した。
To be continued
written by Sad illustration by sunko
Sad&SUNこ
ヤフブロが500文字を越えたんで 今回は オヤスミです ココのファンの方すみませんm(_ _)m
いね〜よ(笑)
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「COLORS」 第2話です・・
四の五の言わず ( 後で言うから ) 逝っちゃいますわ〜〜(笑)
「COLORS」
第2話
翌日、HRが終わり、取材の支度をするとキリコはザキを迎えに行った。
「なんだその大荷物は」
机の上に山と積まれた教科書や副読本、体操服、実験用白衣等を前にザキは何やら記入に夢中になっていた。
「教科書やら体操服やら色々支給されたんだ。 明日までに記名しなきゃなんねぇ」
「約束に遅れる。 早く支度しろ」
「じゃ、持っていくからちょっと待っててくれ」
慌てて荷物を纏めようとするザキにキリコは少し呆れて言った。
「そんな大荷物持って取材は行けんぞ。 俺だけで行ってくるからお前今日は諦めろ」
「冗談じゃねえ!」
途端にザキが反論してくる。
「バララントってバランシングが強えんだろ? 絶対行く! 待ってろ!」
敵状視察をよほど楽しみにしていたのか、もの凄い剣幕だった。
確かに昨日、闘技場でのザキのバランシングの観入り方は尋常ではなかった。
その真剣な様子を思い出し、キリコはザキの気持ちを汲む事にして提案した。
「では迎えの車に持って行ってもらえ」
「あれは...昨日だけだ。今日はこねぇ。昨日は道が解らなかったから来てただけだ」
今日こそ呼ぶべきだろ、と思いながらキリコは教室の時計を観やって言った。
「時間がない…よし、取りあえず荷物は俺のアパートへ置いておけ」
手早く机に積まれた荷物の半分を持ち、階段途中で後をついて走ってくるザキを観ると、
残りの荷物を持ちあぐねて走り辛そうにしている。
そんな小柄なザキからもう一つ荷物を取り上げると急ぎ足でアパートへ向かい、玄関先へと放り込み、駅への道を二人は走った。
バララント学園は幼稚舎から大学院までを一貫して教育する為広大な敷地を持ち、
小高い丘にその校舎を点在させている。
他校の生徒は初めてその門をくぐるとその壮大さに驚くものだがザキはそんな様子は見せず、
物おじもしていない。
案外度胸の据わったヤツだな、と思いつつキリコは受付に訪問の旨を告げ、
暫くして迎えにきた生徒に引率されてバランシング部の部室へと案内された。
笑顔の部長と副部長に迎えられ、あらかじめバーコフから渡された質問事項を交えた取材も終盤に近づくとザキが口を開いた。
「練習が観たい」
その希望は
「大会前にライバル校に手の内を見せるような行為を受けるはずがない」
とさすがのキリコも言いだせなかった事だ。
だが、意外にもバララント側は「VTRなら」とにこやかにディスプレイの用意を始めた。
画面にプロの大会でも通用するような立派な闘技場が映し出される。
「昨年末に落成した新闘技場です。昨年の優勝記念として学園側から建て替えて貰った自慢の施設なんですよ」
『イプシロン闘技場という事か』
内心そんな事を思いながらキリコは
「素晴らしい」
と感想を述べた。
やがて映し出された練習試合で、異彩を放つ動きを見せる選手が現れた。
「イプシロンです」
高校生とは思えぬ、程よく筋肉のついた均整のとれた肢体に銀髪、薄い肌の色に闘志を秘めた
スミレ色の瞳、確実に相手選手を打ち取って行く雄姿は昨年の大会でキリコの目を奪ったあの姿と寸分違わず、所狭しと軽やかにステップを踏んでいた。
その動きは一分の隙もなく、観るモノの目を釘付けにする力を持っている。
程なくイプシロンに旗が揚がり、両選手が礼をしたところでVTRは終わった。
校門まで見送りに出てくれた副部長に礼を言い、キリコとザキは駅に向かう丘を下り始めた。
「あのイプシロンって選手にやられたんだな?」
問うとはなしに問い掛けるザキにキリコは、先ほどのVTRも喰い入るように観入っていたザキの姿を思い出した。
「お前、バランシングに興味があるのか?」
と訊ねるとすぐにザキは答えた。
「子供の頃少しやっていた。 イプシロン以外は雑魚だな」
「ああ。 だがその雑魚達にウチは負けたんだ。まあバランシングはトーナメントだからな。」
「そんな事より俺、腹減った。何か喰いてぇ」
勝負より食欲か、やはりガキだな、と思いながらキリコも空腹を覚え、
駅前のラーメン屋ののれんをくぐった。
カウンターに並んで座り、目の前に運ばれてきた湯気の立ち上るラーメンを前に割り箸を割っているとザキが嬉しそうに呟いた。
「これがラーメンか、旨そうだな」
一口目を口に運びながらキリコはその言葉に驚いた。
「ラーメン、喰った事ないのか?」
「あっ、いや、オレ、ずっと留学していたからラーメンって初めてなんだ」
しどろもどろに応えるザキの言葉に、
『留学? ...だからちょっと普通とは違う反応をするところがあるんだな』
と納得しながら
「じゃ、やる」と、なるとをザキの器に投げ入れた。
「や、これは・・・」
何故だか赤くなりながら答えるザキにキリコは麺をすすりながら
「早く喰え。 のびるぞ」
と忠告し、弄んでいた割り箸をザキから取り上げ、割ってからその手に戻した。
「あ、ありがとう・・・」
恐る恐る一筋を口に運び始めるザキにキリコは見かねて言った。
「一気に喰え!」
「っした〜!」
店員の声に見送られ店を後にしたキリコは電車に乗り、向かいに立ったザキを観るとはなしに観、
思わず、と言った風に口の端を緩めた。
「なんだよ?」
「お前、ラーメンのつゆ、飛ばし過ぎ」
言われて胸元を見るとシャツやネクタイに点々とシミが付いている。
「うわっ、これ・・・!」
ぱんぱん、と手で払うような仕草をするザキに
「そんなんで落ちるわけない、帰ったらすぐつまみ洗いをしておけ。 次、降りるぞ」
言うなり開いたドアからキリコは電車を降りた。
慌てて後を付いて降りたザキは改札を抜け駅前に出ると、ふとジェラート屋の前で立ち止まった。
明るいイルミネーションの看板の前でその光を受けて佇む小柄なザキを観てキリコは
『こいつはまるっきり女子高生だな』と思いつつ
「喰いたいんだろ?」
と店へ入って行った。
「でも、オレ」
と戸惑いながら付いてくるザキに構わず
「喰えなきゃ残せ、俺の奢りだ、無理なら俺が喰う」
とヘーゼルナッツとラムレーズン、ダイキリとバニラをそれぞれダブルにして注文した。
「ん、ま〜い!!」
ナッツとバニラを選んでコーンとともに供された匙を使い、満足そうにそれを食べるザキに
『甘いのばかり選びやがって、やっぱりコイツは根っからのガキか。
しかし匙で喰うなんて変わったヤツ』
と思いながらキリコはダイキリを一口舐めた。
「悪いがちょっと持っていてくれ」
荷物を取りに下宿へ寄ったザキに手にしていた食べ掛けのジェラートを持たせ、
キリコは部屋の鍵を出す為にズボンのポケットを探った。
「オレ、実はコーンで喰うジェラートって初めてだ、こういうのも楽しいもんだな」
とキリコの分も合わせて両手に持ったジェラートを見つめ、楽しそうに語るザキを横目に、
キリコはポケットの縫い目から出たほつれ糸に絡んだ鍵が取り出せずに悪戦苦闘をしていた。
「何してんだキリコ? 早くしてくれ、ジェラートが溶けちまう」
「待て、鍵が引っかかって・・・」
「急げよ、溶けて、あっホラお前のが・・・!」
ほつれた糸をなんとかしようと屈んでいたキリコがザキの声に目を上げると、
ジェラートは溶け始め、雫が滴り落ちようとしている。
ポケットの鍵と糸で両手の塞がったキリコは躊躇せず、目の前にあったザキの持つジェラートを
その雫ごと舐めようとした。
が、思いの外落下の速度が速く、目測を誤ったキリコの舌がコーンを持つザキの指を一緒に舐めた。
そのぬるっとした温かくやわらかい感触にザキは思わず、といった悲鳴を上げた。
「うわぁっ!?」
「あ、すまん」
想定外の反応に逆に驚いたキリコは取り敢えず謝罪の言葉を述べる。
「お、おま、お前・・・!」
「何驚いてるんだ? ちょっと目測がずれただけだろ。ホラ、鍵開いたから中入れ」
真っ赤な顔をするザキを不可解に思いながらキリコはドアを開け、部屋の中へと入っていった。
「全部持ってくのが無理なら少し置いてくか? 明日使うものは明日朝、取りに来れば良い」
大荷物を前に途方に暮れたような顔をしていたザキは一瞬で顔色を明るくして
「助かる、そうさせてくれ。ついでに名前も書いていっていいか?」
と上がり込み、リビングのテーブルへ荷物を広げて教材へ名前を記入しだした。
その隣でキリコはパソコンを立ち上げ、起動の合間に洗面所の備え付けのランドリーに洗濯物を入れ始めた。
そしてふと思い出したようにザキに声をかける。
「服脱げ」
To be continued
written by Sad illustration by sunko
Sad&SUNこ
sun: 「・・ううう・・・
Sad: 「 なに 泣いてるのよsun子さん」
sun:「 舐めるキリコ・・舐めるキリコ・・舐めるキリコ〜〜
sad:「 なによ・・これがいいんじゃない〜!! 「舐める」はBLの キホンだって 何度も言ってるでしょ!!」
sun:「 もう〜〜 タコ型火星人ほど 「ありえない〜〜」 ジャミラほど 「ありえない〜〜」なんすけど・・」
sad:「 泣き言は聞きたくないわっ!! ビシバシっ!! 」
sun:「 あああああ・・・ムチはここに・・ ひ〜〜っ!! きたぁぁーーーー
sad:「 次回もどんどんいくわよ〜〜
※ホント画がヘボくて(今回特に)皆さま すみません
Gさん〜〜せっかく参考画送ってくれたのに〜〜 この体たらくですわ〜(゚∀゚ ;)
もっと・もっと精進せねば〜〜〜 |




