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新たに『お勉強』の書庫を作りました。
コレは、ボク自身が勉強した事(話)をまとめる為に作ったので、皆様に読んでもらう為の内容ではありません。
なので、箇条書きで適当に書きますので、いつも以上に読みにくい筈^^;
しかも長くなるはずなので、読まない方がいいと思います。
以前に書いたインフルエンザや花粉症の話しは、自分の意見を述べましたが、この書庫に書くのは講師の先生が言った内容が中心です。
今回は弘前大学の高梨信吾教授の『気管支喘息』のお話。
最初に喘息とはどういう病態かというと、
空気の通り道の気道(気管支など)に炎症が起き、空気の流れ(気流)が制限される病気です。
ゼーゼー、ヒューヒューしたりする喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難が起きたり、咳が止まらなかったりして、酷い場合には死に至る事もあります。
治療薬としては、内服では【ロイコトリエン受容体拮抗薬】と言われる『オノン』や『シングレア・キプレス』。外用薬では【β2刺激薬】の『ホクナリンテープ』や吸入薬の『セレベント』『メプチン』。他には【吸入ステロイド剤】の『パルミコート』、『フルタイド』等。
そして最近では【β2刺激薬+吸入ステロイド】の合剤『アドエア』、『シムビコート』が使われるようになってきました。
前置きが長くなってしまった^^;
ココからが高梨先生の話しです。
まず、
・極限まで体を鍛えても喘息は治らない!
発作が起こりにくくなることはあっても、完全に治る事は現代の医学ではないみたいです。
スポーツ選手にも喘息の方はいます→元スピードスケートの清水宏保氏、サッカーの岡崎選手、プロレスの高山選手等。ベッカムも喘息かも。
・でも、ガン・心疾患死は減っていないが、喘息死は劇的に減少している。
・95年頃は7000人/年 死亡。
09年は2000人/年 まで減少した
ただ、それでも海外と比べると日本は多い。
フィンランド 0.3人/10万人。 アメリカ 1.3人/10万人
オーストラリア1.1人/10万人。
日本は1.9人/10万人。
・死亡者が多かった90年代は、【β2刺激薬(気管支拡張薬)】で発作を抑える治療が主流だったが、現在は気道の炎症を抑える【吸入ステロイド】が増えてきた→死亡者が減った。
海外では、以前から【吸入ステロイド】が多く使われていた為、死亡率が低い。
・喘息患者の自覚症状だけでは分からないことがある(個人差がある)ので、肺機能検査を行うことが重要。
・肺の中枢から抹消まで届いて効果が高いのは粒子径が2〜3μmの成分の薬。
『フルタイドエアー』2.8μm 『フルタイドディスカス』5.2μm
『アズマネックス』2.0μm 『キュバール』1.1μm
・最近は合剤(吸入ステロイド+β2刺激剤)が増えているが、軽症の喘息患者に使う必要はない→軽症の患者はステロイド単剤で充分。
・吸入ステロイド+β2刺激剤を使った方がいい患者は、
難治性の咳喘息、喘息の症状が強い人、十分量の吸入ステロイドでも効果が不十分の人。
・吸入のβ2刺激剤には短時間型(SABA)と長時間型(LABA)がある。
SABA→即効性。『メプチン』や『サルタノール』
Full agonist(用量を増やすと効果も↑)
LABA→遅効性。『セレベント』
Partial agonist(用量を増やしても効果は変わらない)
・『シムビコート』に入っているβ2刺激剤(フォルモテロール)は、即効性で長時間効果が続くので、海外では発作用としても使われている(日本では未承認)。
・吸入ステロイド+β2刺激剤(LABA)は、抗炎症作用を増強させる→ステロイド単独より効果が高い。
・吸入ステロイドの増量は、喘息の急性増悪を予防できるか?
→ひどくなる前に増量すれば、発作の予防効果が↑
ひどくなってからでは、あまり意味がない。
結局(ココからはボクの意見)、
喘息は、軽症でも【吸入ステロイド】を使い、症状がひどい人には【β2刺激剤(LABA)】や内服の薬を加えるのが標準治療です。
内服のステロイドを貰うような人は、喘息の治療が上手くいってない証拠です。
最後に何度も書いた【吸入ステロイド】について。
口から吸入する薬なので副作用も殆どないので、心配はいりません(うがいをしないと口内炎が出来やすいけど)。
ステロイドという言葉に拒否反応を示す方は多いですが、余程変な使い方をしない限り問題が起こる事はないです。
『大量の内服のステロイド』使用の方→この人だけは、医師の説明をきっちり聞きましょう。
第1回の『お勉強』はこんな感じです^^;
基本的に“無視”するのが妥当だと思います。
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