「少女七竈と七人の可愛そうな大人」 / 桜庭一樹/著
辻斬りのように男遊びをしたいな、と思った。ある朝とつぜんに。――そんな文章ではじまる。七日間燃やすとよい炭になるという七竈(ななかまど)の木をモチーフに、奔放な母と美しい娘の物語を、季節ごとに語り手を変えながら、独特のリズム感のある文章でつづる。少女のこころの痛みや閉そく感を繊細に描きだすことで定評のある桜庭さんが、今回の作品では“可愛そうな大人”の恋も切実に描いている。
美しい少年雪風は 美しい少女七竈に言う
「七竈、君がそんなに美しいのは・・・・」
早く続きを聞きたいと、七竈は思う、切に思う。
二人だけのやり取り、二人だけの時間。何より、誰より愛しいと思う。
危うげな世界と 柔らかい文体に、強引ではないけれど 引きずられてゆきます。
いつもどこかへ旅をしている 七竈の母。
七竈の母からの電話を待っている、雪風の母。
知りたいのは、何。知っているのは、誰。
お互いに問いとも答えともつかぬ やり取り。
とても不思議な不思議な 世界で、でもナゼか その中でもしっかりと
雪風と七竈は お互いを探している。
言葉にはできない不安、でもきっとそれは真実。
そして、七竈は この町を出て行くことにする。かつての「アイドル」の「今」を知って。
「いられないのです」雪風に告げて。
出て行く七竈の代わりに、戻ってきた母。
遂げられぬ思いも 永遠に失ってしまったから。帰る場所を失えば、旅は続けられない。
全てが 切なくはかないのだけれど、ほんの少しの希望も感じる
そんな物語でした。
七竈は、母を。
雪風は、父を。
許すことなく生きて行くことが、お互いへの純情。
そう誓って、別れて。
少女は 永遠に 少年を 失った。
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はじめまして^^コメント&トラバありがとうございました♪
この作品は、期待以上の素晴らしい一冊でした。
ちょっと古風な文体や独特の雰囲気、そして何よりも七竈と雪風の二人がとても印象的です。こちらからもトラバさせていただきますね^^
2007/12/12(水) 午後 9:25
はじめまして。コメント&トラバありがとうございます。
七竈と雪風との会話の微妙な“間”が不思議な味わいを生み出していましたね。二人の別れは切ないですが、でも気持ちのいい作品でした。
2007/12/12(水) 午後 10:54
はじめまして。コメント&TBありがとうございます(^^
しんとした中での美しい人、それに合わせるかのような美しい色合い。内容も本来ならば重くなりそうなのに、サラリと描いてあって。とても好きな作品です。こちらからもTBさせてくださいね(^^
2007/12/12(水) 午後 11:44
れおぽん様☆TBd(´∀`o)☆゚+。サンキゥ゚+。☆(o´∀`)b
ワタシも雑誌で観た表紙に惹かれただけでしたが、嬉しい「裏切り」にあいました。
静かだけど、確実に物語が進んでゆく感じが、とても心地良かったです(*´∀`*)
2007/12/13(木) 午前 0:26
晴走雨読様☆(*`・∀・)ノ☆.。.こんばんわぁ.。.☆ヾ(・∀・´*)
ありがとうございました。
そう!読後感が良かったですよねd(。ゝд・)
2007/12/13(木) 午前 0:29
紅子☆TBありがとぅ〜ヾ(〃^∇^)ノ♪感謝です
そうですよね!雪風の赤いマフラーと白い雪・・・・とてもきれいな世界です。+.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.+。
悲しい現実が際立ちそうで、でも何故だか二人の悲しみが美しく感じてしまいますよね・・・。
2007/12/13(木) 午前 0:33
丁度今日記事にしました。
とても美しい本だったと思います。
しばらくあの独特の雰囲気の余韻にひたってしまいました^^
トラバさせてくださいね♪
2007/12/21(金) 午後 10:45
ぶんぶん。さまTBd(´∀`o)☆゚+。サンキゥ゚+。☆(o´∀`)デス
わかります!!しばらく引きずっちゃいますね!(◕ฺ‿ฺ◕ฺ✿ฺ)(u‿ฺu✿ฺ)ウンウン白い雪景色と赤いマフラー・・・
ううう・・・・キレイすぎるっ
2007/12/21(金) 午後 11:58
お互い、言葉にできない確信を抱えた雪風と七竈の関係にどう言うわけか惹かれてしまいました。
どろっとしていてさらっと切ってゆく桜庭さんらしい作品でしたね。
今更ですが、TBさせてくださいね。
2009/9/1(火) 午後 3:17