『バイバイ、ブラックバード』 伊坂 幸太郎/双葉社星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。 すごく不思議だった。
その設定も、そんな複数と付き合えるって事も、そんな男がぼんやりしたタイプだってことも。
だけれどその有り得ない設定を目の前で展開されても
読み進めながら自分の脳裏にしっかりと浮かべる事が出来る。あっさりと。
この作家さんのこのマジック。いつも気持ちよく乗せられている気がするのですよねぃ。
まゆみちゃんの、傍若無人ぶりと
出会う恋人たちの戸惑いや怒りや悲しみ
要するに、一人の人が持つ色んな一面を、一つずつ切り分けて分かり易く提示されたような印象も受けました。
物語が進む過程で、少しずつ距離感と立ち位置が変化をしてゆく二人
想像通りでも、微笑ましかったです。クリスマスの件とかね。
だから、あのラストシーンなんだろうなぁ。
何と言うか、何が待っているのか分からず仕舞いだったんですけどね。
間に合えばいいなぁ、追いつけばいいのになって。そこから先を、思えて笑った。 *
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