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9月14日(金)曇りのち晴れ
ずい分と涼しくなった。稲刈りもほとんど終わり、黄金色に輝いていた田園地帯の風景が
一変して寂しく見える。カラスが刈りとられた地面を突いている。地中の虫を食べているの
だろう。そんな光景を見て、虫ケラには生まれてきたくない、と思った。
今回で伊賀四国八十八箇所巡りが終了する。6月にスタートして4か月の間、伊賀・
名張を歩いた。思ったより伊賀は広かった。びっくりしたのは、どこに行っても道があり、
集落があり、田んぼがある。まるで蟻の巣のように道が張り巡らされているかのようだ。
人間は地球の蟻かも。その蟻が異常に繁殖しつづけている。世界の国々が人口規制を
採らないと、そのうちに人間の総重量が、地球の重さより上回るようなマンガみたいな
ことにもなりかねない。そのとき、人類は滅亡する。
六波羅蜜
1 布施(ふせ) 人によろこばれる事をする
2 持戒(じかい) 人間としてのルールを守る
3 忍辱(にんにく) 苦しいことにくじけない
4 精進(しょうじん)怠けずに続ける
5 禅定(ぜんじょう)心をおちつかせる
6 知恵(ちえ) 正しい知恵をきたえる
お彼岸は、この六波羅蜜をあらためて思いおこして、実施するという修行のための
大切な週間という意味がある。
比自岐神社に車を止め、17番浄瑠璃寺を探す。この辺りではコスモス祭りがもうすぐ
開催される。田畑の空き地や集落や道路沿いにコスモスが植えられ、すこし花が咲き出して
いる。新しい道路が敷かれ、手持ちの古い地図では、お寺を探し出すのに用を成さない。
道を尋ねた。すぐそばらしい。しかし、浄瑠璃寺が見つからない。あきらめて集落の道
を戻りだしたら、農家の屋根の間から、とがった屋根が見えた。もしかしてお寺と思い、
裏の細道を歩いた。あった。ここだ。質素なお寺だ。
家や車の鍵をしっかりと架けましょう、と注意を呼びかける警察の広報車が、集落を
走る。また見かけない不審な人がいたら警察に知らせましょうとも言っている。
留守をするとき家に鍵をかけるのは当然なのに、このあたりの人は、そうしないのか、
と思った。
18番金泉寺は、比自岐神社に戻り反対側にある。右いせみち、左うへの道と書いた
石標がある。台風で被害にあったお寺は、平成十二年に改築され真新しい。
8番光福寺はお寺というより、民家のようだ。塀がなく田んぼがお寺にへばりついて
いるかのようだ。
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