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お義父さんが亡くなった。
お義母さんは寂しさを埋めるようにますます娘夫婦の世話に掛かりっきりになっていった。 私に第二子が生まれたのはお義父さんの一周忌をおえた一月後だった。 第二子は先天性の障害を持って誕生していた。二女の病が発見されたのは、生後三か月のこと。すでに手遅れだった。 初診で緊急検査、一週間後2回目の受診で即入院となった姫。 小児病棟に入室できるのは15歳以上から。お嬢はもちろん入室できない。離れた待合室で待つしかない。2歳3ヶ月のお嬢。一人で待てるだろうか? 私の実家に預けるには送迎できる距離にない。 旦那さんがお義母さんに聞いてくれた。 「姫が入院した。サンが送り迎えするから2時間だけお嬢をみていてくれないか?」 お義母さんの返事は、「行けない」だった。 当時、共働きの妹夫婦は娘さんを幼稚園にいれていた。正規雇用の妹さん。お義母さんがいないとちぃちゃん夫婦の生活は成り立たないんだ。 「たった2時間だぞ?みててくれよ。」 でも、幼稚園は私たちがみていて欲しい時間に都合よく通えるわけじゃない。たとえ2時間であっても、お義母さんの空いている時間ではない。 …仕方ない… お嬢を保育所にいれることにした。 が、空きはない。待機児登録をした。 私は姫に面会中、病院の待合室に設置されていたベッドでお嬢にお昼寝させておきたくて、午前中、公園に連れだしめいっぱい遊ばせる。雨の日は児童館の室内遊具で遊ばせる。夏にはプールに連れて行った。ただあの待合室のベッドにお嬢を寝かせるためだけに。 お昼を食べさせてから病院に向かう。お嬢は当然疲れて移動中の車内で眠ってしまう。でも寝かせない。何とか寝かせないようにするけど眠気に勝てるわけがない。 イライラする私。 お嬢を怒る私。 鬼だ。 病院につき、眠っているお嬢をそっと抱き上げ病棟に向かう。待合室のベッドにそっと寝かし、手を離すとお嬢は必ず目を覚まして泣いた。 そんな日を続けさせていた。 お嬢も疲れていたんだ。 夏のある日、お嬢まで倒れてしまった。 違う。 倒れさせてしまったんだ。 |

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