雨のち晴れ

歯が痛いの治りました。心配して下さってありがとうございました。

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夏の日に ケータイ投稿記事

子供の頃、盆と正月年2回、祖父母の家に遊びに行った。
祖父母の家の景色は日本昔話の挿絵のようだ。
山々に囲まれた祖父母の家の裏には遠く離れて民家の大きな柿の木が見えた。両隣りにも民家は見えず、田畑が続く。その田畑の続く途中に小高い丘が見え、その丘は墓地で、祖父母が守る先祖代のお墓もあった。
まるでおばあちゃんちを見守るようにお墓が建ってた。

5年前におばあちゃんが亡くなり、10余年ぶりに訪れた時もその素晴らしい景色はほとんど変わっていなかった。
おばあちゃんちの食卓には、おばあちゃん達が育てたお米やお野菜や果物やお庭のでっかい鳥小屋で飼育していた鶏さんと、早朝に海や川に釣りに出かけた"おじちゃん"と呼ぶにはまだまだ若かった2人の叔父がとってきたお魚や貝やエビさんやカニさんがこれまたでっかい水槽やお庭の池や氷漬けの箱に納められてその都度食卓に並んだ。

夏のある日、おじいちゃんの呼び掛けで、小さな私達が鶏さんを捌くことになった。鳥小屋に一斉に入り、追いかけて捕まえ、おじいちゃんに教わったように、刃物で首を一突きしてしめようとするのだけれど、なんせ鶏さんが怖い。なんとか捕まえられても刃物で刺すことなんてできない。ためらっているうちに鶏を抑えている子が耐えきれずに逃がしてしまう。
鳥小屋の中はおじいちゃんのたくさんの孫たちの歓声や奇声が響き渡る。
おじいちゃんは鳥小屋のそばでそんな私達を静かに見ていた。

結局、子供達では仕留められず、おじいちゃんが捕まえて捌いた。
初めて見るその光景は、とても恐ろしくて、普段は物静かでニコニコ笑っているおじいちゃんが別人に見えた。
その日の夕方、食卓に並んだ鶏肉料理には手が付けられなかった。

おじいちゃんがニコニコ顔で静かに言った。

「大事な命をいただいたんだで。ありがたいで。残さず食べねばならねな。」


私、あの日おじいちゃんにとっても大切なことたくさん教えてもらってた。


おばあちゃんちの食卓に並んだご馳走は、三ツ星に輝く高級レストランや高級日本料亭のお料理とはまるで違ったけど、その何倍も何十倍も豪華で贅沢なご馳走だったんだなあ。

祖父母の家で過ごす日々は毎回瞬く間に過ぎてしまったけれど、祖父母の家で過ごした時間はゆったりと流れ、ゆっくりと進んでいたように思う。

ケータイ投稿記事

私は方向音痴です。
かなりのもんです。筋金入りです。
私の極度の方向音痴は、ふざけてるとしか思えないと言われることもあり人を不快にさせてしまうことが多いみたいです。

自分では、まっこと必死で精一杯なんですが…。


良い思い出の方向音痴の失敗だってあります。


初出勤の日に大手町の地下通路で迷子になって二重橋前まで歩いてしまったことがある。

地下鉄って歩けちゃうのかしら。
電車に乗ってると駅を出たあとは次の駅まで電車2台分に掘られた真っ暗な穴だけが続いているみたいだけど。


随分と歩き自分が迷子になってることにとうに気付いてた私の目に飛び込んで来たのは、通路に「大手町」って表示されてた案内板が「二重橋前」にいつの間にか変わってた表示だった。

たまげた。
これって…いつの間にか私、四次元トンネルに入っちゃってたのかな…」なんて真剣に思った。

時間が…。怖がってる場合じゃない!しっかりして!
でも…

今来た道を戻ればいいのかこのまま進んで二重橋前まで行ったほうがいいのか…わかんない

今来た道を来たとおりに戻れる自信がない


そのまま前に進むことにした。

結局二重橋前からまた電車に乗って大手町に戻った。

当然採用は白紙になると思った。

面接は本社で受けた。勤務地は採用通知後に一度だけ挨拶に連れて行っていただいた。

勤務地の電話番号はまだ知らなかった。二重橋前のホームから本社に電話を掛けた。

正直に話す。

言われた通り車両の最後尾に乗りホームに降りて階段を上った。それから…それから…



もう覚えてないや


ありがたいことに採用は取り消されずにすみ、初日の大失態はたくさんの方々に名前を覚えていただくきっかけとなり、皆さんに大変かわいがっていただいて楽しく働かせてもらいました。

毎日通った地下通路なのになあ…


思い出せないや。楽しかった職場までの道。

二十歳になったら ケータイ投稿記事

記憶がなくなるくらいお酒を飲んでみたいそうです。
お嬢、19歳。
二十歳まであと数ヵ月。




一度だけ、好きでもない苦手なお酒を飲んで飲んで飲みまくり、とんでもないことになったことがあります。
20歳の夏でした。


好きな人がいました。片思いでした。

17の終わりに好きな人ができました。

24歳の人でした。
友達の彼の同僚でした。

友達と彼に

「おーい。大丈夫か?犯罪じゃないのか?」

なんて、言ったりしてた。

私には「迷惑な二人だよな。付き合わされてかわいそうだな。」
なんて言って頭をクシャッとして笑ってた。

髪の毛をクシャクシャッとされるたびに私はいつも固まってた。


一度だけ花火大会に誘われたけど、その日は会社の花火大会の日でもあったから行けなかった。


一度だけ送ってくれるって言ってくれたけど、私の家は送ってもらうほどの距離じゃなくて

「す、すぐそこなんです!!ごめんなさい!」そう答えるだけで精一杯の私の頭をいつもよりたくさんクシャクシャした。下げた頭をいつ戻せばいいのか考えてた。

いつも静かに穏やかに笑ってた。

そのうち看護学校に進学した友達は忙しくなり、社会人になった私も月末には必ず残業が待ってたし−

いつか時折偶然会うだけになってしまった。友達がいないとことさら緊張してしまう。挨拶するだけで精一杯で黙々と歩く私に
「久しぶりだね、お姫様。」とか「仕事は慣れましたか?お嬢さん。」とか「ご機嫌いかがですか?お嬢さん?」とか「仕事は大変じゃないですか?」と言いながらやっぱり頭をクシャクシャッとした。

十九の秋に久しぶりに友達から連絡があった。

久しぶりに友達と再会した日に知った。
春にあの人が結婚すること。

泣きました。泣いて泣いて布団に横になり泣き続けました。ふと窓に目をやるとお星様が見えました。お星様に見守られながら私は泣きました。

それから12月に会社を辞め4月に学生に戻りました。二十歳の春のことです。
7月に新しい仲間と貸別荘に一泊旅行に行きました。
飲めもしないのにがぶかぶ飲みました。へべれけです。
泣きながら飲みました。
自棄酒でした。

……

お嬢には楽しいお酒を飲んで欲しいです。

ダッシュ! ケータイ投稿記事

お坊は毎朝6:30前に起きてきます。
さすがに今朝はお疲れのようでして、6:25になっても起きてきませんでした。

「お坊ー時間だよー
朝っぱらから近所迷惑な声で階段の下から叫びました。

返事がありません。

「部活あるんでしょ?行かないのー雨降ってないよー
これまたでかい声です。

お坊が部屋から出てきました。

ものすごーくお疲れのもようです。
←こんな感じです


「お父さん送ってくるからね。ご飯食べちゃいなよ。」


さて、
家に戻ると朝ご飯はきれいに食べ終わっていました。
制服に着替えもしないでソファーで横になってテレビをみてました。

「あー行きたくねーなんでこんなに体が重いんだ?」

お嬢と姫の時は土曜日か日曜日が修学旅行とかぶっていたので修学旅行の翌日はお休みでした。

でも、お坊はすべて平日だったのでお疲れ休みがありません。

「もう7:00だよ?制服着たほうがいいんじゃない?」
「あ〜!!」雄叫びをあげて重い腰をあげました。


今朝は姫が先に出掛けました。

「気をつけてねー。いってらっほー


姫と涙のお別れ(なはっ)を終えて家にはいるとお坊はダラダラ〜とYシャツのボタンをかけてました

「姫のこと送って行くんだろ?」

「送ってかないよ。もう姫行ったよ。…送っていこうか?」

「いいの?あと5分で学校着くだろ?」
無理です!
「お母さんなら行けるよ。よし、行こうぜ

7:30から朝練です。7:25だし

学校に着いたのは7:35でした。

「ありがと!!」そう言うとお坊は猛ダッシュで校門を走り抜けて行きました。

8:45です。

洗濯物よーし洗い物よーし掃除機オッケー
ほっと一息

突然、「ガチャッ」と玄関が開く音がしました。
「だれ?どうしたの?」慌てて玄関に行くと…
お坊がいました。
「…今日、10:20登校だったんだって恥ずかしかったー笑われちゃったよ!」

「三年の先生いないから帰れって言われたの!」
がーん。

10:05です。

「やっべー遅刻するー!」

お坊はまたも走って学校へ行きました。

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