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さーて北朝鮮が「人工衛星」を打ちましたが、北朝鮮はさすがに2006年の轍は踏まないようにしていましたね。そのくらいは学習能力があるんだなぁというのが感想。
ちなみに2006年の時の日本の外務大臣は麻生氏でした。心配なのはこちらのほうが北朝鮮より学習能力が無いことです。
「吠えてる犬は噛まない」といいます。発射までの間、北朝鮮は精一杯の強がりで「脅し」らしきことを言っていましたが痛々しい限りでした。北朝鮮は日米の防衛体制を本気で恐れていました。
なんて小心者なんでしょう。
というか前回から今回までの3年間で、北朝鮮のミサイル開発速度より日米の防衛能力の速度が上回ってしまったわけです。北朝鮮はこの現実を冷静に見る必要があります。
舞台は国連の安保理に移りました。
前回は日米が強硬、中露が慎重で英仏がバランサーでしたが北朝鮮のやり方がまずかったために中国は追い込まれ、最後は北朝鮮をかばいきれなくなってしまって議長声明どころか非難決議が通ってしまいました。
日本外交の大勝利でした。
今回は北朝鮮が国際機関に事前通告して体裁を整えているため中露にとっては前回とは違う余裕が見られます。北朝鮮がそれなりに学習しているために言い訳材料があります。
一方日本はマスコミが騒ぎすぎの感もありますし、政府はバタバタしていてみっともないですね。
国連で二の矢三の矢があるのでしょうか。ちょっと心配です。
麻生さんは相変わらずしゃべりすぎでこれもマイナス材料です。
安保理が一致せず議長声明かそれ以下のコンセンサスしか取れなかった場合どうするのか。2006年の日本外交の大勝利が水泡に帰すことになりかねません。
日米が強硬さを押し通すためには例えば「日本は対抗手段を考える意思がある」とか「国土の防衛のためにはあらゆる手段を考慮する用意がある」とかのブラフが必要です。でもそんなことはこの内閣支持率では言えないでしょう。低支持率の内閣を持った国民は不幸です。
素手で勝負したって国際社会では通りません。
今回米英仏が比較的強硬なのは何も日本を応援しているわけではありません。
米国と予想以上に強硬姿勢を見せているのが日本にとっては追い風ではありますが、それ頼みというのは情けない限りです。アメリカは北朝鮮よりその売り込み先である中東諸国を視野に入れています。
ここで楔を打っておかないと北朝鮮のミサイル技術がイランをはじめとする中東のイスラム圏に輸出され自国の安全、言い換えればキリスト教国vsイスラム教国という文明の衝突になりかねない事態を避けたい、自国の文明の軍事的優位をキープしたいという思惑が見え隠れします。
北朝鮮の思惑にはつねにこの欧州vs中東という変数がかかってくるのですが、これがどのように作用するか注意する必要があるでしょう。
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