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チベット情勢で一番得したのは日本なのではないかと思っています。
フランスの対中強硬姿勢というのはシラク政権下では考えられなかったことです。
まぁ売るものの一段落したということでしょうか。
EUは中国に武器を売りたがっており、日本は「中国には武器を売らないでよ」と言っていましたが
これで当分の間、EUの対中武器輸出解禁はないでしょう。
韓国での李明博政権の登場と今回の中国がチベットの件でやらかしてしまった事態は北朝鮮にとって
立て続けに逆風が吹いていることを意味しています。先日、北朝鮮がいつものように短距離ミサイル
を撃っていましたがあまり意味の無い行為でした。まわりの目線も冷ややかなものに変わりつつあります。これも日本にとっては漁夫の利といえるでしょう。福田政権の外交下手にはあきれて声もありませんが国際情勢の変数に助けられていることだけは確かです。
北朝鮮は国際情勢を読み違えていると昨年末に書きましたが今でも考えは変わっていません。
昨年末からアメリカは宿敵とも言えるイランに対する政策を変更し始めました。
私は昨年12/25のブログでこんなことを書いています。
「米朝の流れも微妙に変わってきています。
今月、アメリカはイランの核疑惑に対してイランの核開発は2003年に中断されたという「国家情報評価」(NIE)を一部公表しました。イラクで泥沼に嵌っているブッシュ政権にとっては福音とも言える報告でした。機密文書を公開したということはブッシュ政権下ではこれ以上イランには突っ込まないという意思表示でもあります。イランの核疑惑は欧米では相当の関心事でフランスやドイツはアメリカの手に余る
ほど強硬でした。アメリカが北朝鮮に対して融和的態度を取ったのは対イラン政策があったことを背景があったことを忘れてはなりません。アメリカがイランに事実上の「白」の裁定を出したことで、条件を吊り上げて多くの利益を得ようとした北朝鮮は自分の売り時を逃してしまったかもしれません。
年明けといわれていたアメリカの北朝鮮対テロ国家指定解除は延びる可能性が高いと考えます。」
事実、年明けからアメリカは妥協をしなくなりました。ライス-ヒルのラインとしては何とか成果の
欲しいところなのでしょうが安易な妥協を許さない空気が流れています。これは北朝鮮の信用の無さ
に由来しているので自業自得なのですが、いずれにしても北朝鮮は自らの売り時を間違えたことだけは
確かなようです。
天安門事件の際に日本は欧米の強硬姿勢と一線を画していましたが、それが国益につながった
とは到底思えません。中国に対しては何にも出来ないのであれば「敬して遠ざける」のが得策
ではないかと思っています。福田政権お得意の「なーんにもしない戦法」がいいのかもしれません。
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