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ご存知村上春樹を隊長に、人気スタイリストの吉本由美、デザイナーの都築響一が「東京するめクラブ」を結成して、「ちょっと変な」所を巡る旅行記。
行き先は、名古屋、熱海、ハワイ、江の島、サハリン、清里と、全く脈絡がない。何かちょっと違和感を感じる、というのが唯一のキーワードといえそう。
名古屋では、「しゃちほこ丼」「あんかけスパゲッティー」といった独特の食文化や婚礼文化を堪能し、熱海再生の道筋について熱く語ったと思えば、江の島で一泊して島内を歩き回り、ノラ猫の多さに感動したりする。
唯一まともに旅行記らしいのはサハリンで、ここに旅行で行く人はまずいないと思うので、そういう意味で価値がある。地図ですぐ近くに見えても、交通手段がなくて行くのが偉く大変、という思いを何度もしたようで、かの地の広さとアクセス事情の違いを感じさせる。
訪問地の最後は本来の(?)するめクラブらしく清里でファンシーグッズやペンションを巡り、清里の行く末を案じる。僕もこの20年くらいで何回も訪れたが、駅前に広がる「メルヘンストリート」のパステルカラーにあふれた佇まいは、たしかに妙な風景だった。
このシリーズは、2002−2004年に雑誌に連載されたものをまとめたものだそうで、この5年で変わったところも多そう。熱海や清里の「再生計画」などは、この本で熱く語られた方向に行っているような気がする。清さともこの数年は、本来の高原の良さ、というものが前面に出されるようになってきている。こうした先見の明はさすが、といったところか。
この本に挙げられた雑多な場所は、たぶんサハリンを除いて誰もがいったことのある場所が描かれていると思う。なんとなくかんじていた、その場所場所のちょっと変なところを描き出していて、文句なしに面白い。続編が待たれる。
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面白そうですね^^
江ノ島にノラ猫が多いなんて、気がつきませんでした。
行った事がある場所も、視点を変えて見ると違ったものに見えるんですね〜。
2008/9/28(日) 午後 0:33
わんこさん。この本は、ちょっと違った視点から書かれていて、むしろ行ったことがある場所について読んだ方が、面白いみたいですよ。
2008/9/28(日) 午後 8:51