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ヨウ素の欠乏症には、甲状腺が大きく腫れた甲状腺腫が見られます。
甲状腺ホルモンが減少すると、これを正常化しようとする機構(フィードバック)が働いて、脳下垂体から甲状腺刺激ホルモンが分泌され、甲状腺ホルモンを多く作るように命令が出されます。その為甲状腺が肥大するのです。 日本はヨウ素が含まれる海藻を食べる国ですので、ヨウ素欠乏症は殆ど見られませんが、世界ではヨウ素欠乏症が非常に多く、最も重要な栄養素の欠乏症の一つです。 海藻が手に入らない国では、ヨウ素の欠乏が不妊や胎児の異常、新生児の死亡などの大きな原因となっています。 とくに妊婦のヨウ素欠乏は、胎児の脳や神経系の発育に重篤な障害を起こします。こうした胎児は出生後に甲状腺腫が見られます。 現在欧米では食塩へのヨード添加が行われるようになり、ヨウ素欠乏症はかなり減ってきました。特に妊娠時には添加すべきであるとされています。 しかし、我が国ではヨウ素の過剰症が問題になることがあります。ヨウ素は過剰摂取しても甲状腺腫がみられるのです。 |
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