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アクリルガッシュというものを知ったのはNHK「趣味悠々・鉄道模型入門」で講師の諸星昭弘氏がプラスター地に地表表現を行う手法を見てからでした。(その手法については諸星氏の各種レイアウト工作本で刊行されています)
ごくごく薄く、結構アバウトに各色のアクリルガッシュを流し込んでいて「どうなる事やら・・・」と思って見ていましたが、乾燥後のプラスター地が「岩場」や「地表」になっていてとても驚いたのを今でも覚えています。
その方法を使って採石場のミニパイクを作ったりミニレイアウトに応用したりと、シーナリー関係ではとても便利に使っています。

ところが・・・プラスチック地のストラクチャーには使ったことがありません。ただ、諸星氏も「車両はアクリルガッシュで・・・」と書籍で見たことがあるので可能なのかもしれません。
ただ、当然ながら筆での塗装は難しいでしょう。出来なくはないでしょうが、水性のものですから樹脂表面で水分が弾かれてしまうと思います。(表面を特殊処理をすればできるのかも・・・?)

そうなるとエアブラシによる方法になるのですが、実は以前一度だけ試みたことがありまして、アクリルガッシュを溶いて吹いてみたのですが・・・結論から言うと失敗しました。

原因は2つあって、まずはアクリルガッシュの溶きが甘かったこと、これでノズルが詰まってしまいました。
もうひとつは機材の出力不足・・・当時は吹出能力の弱い「プチコン」を使っており、おそらく粒子の大きいアクリルガッシュ溶液を噴出させる(溶液を引っ張り出す)だけの力が足りなかったため、吹付け対象の素材が荒々しいダマになってしまい、そして詰まりました。

そんなこともあってすっかり出来ないと思っていましたが、現在の環境なら出来るのでは・・・?と思い、再挑戦することにしました。

ちなみに現在の環境は、
コンプレッサー:アネスト岩田キャンベル「CHMX6011−1」
イメージ 1


普通に量販店やホームセンターで売っているミドル機です。価格は15,000円位、水抜きやオートストップなどが標準装備、トータルセットでは破格値だと思います。吐出圧力0.25〜0.4MPa、空気量9リットル/分で、カタログ値なら定番のMrリニアコンプレッサーL5やL7クラスの性能です。まぁ一般量販向けの商品ですので単純比較はできないのですが・・・
ちなみに連続使用は20分までです。
http://surohayunihu.html.xdomain.jp/airbrush1.htm

エアーブラシは中華製のトリガー式のものです。純正のも使えるんですがトリガー式に慣れているので交換しました。
イメージ 2

http://surohayunihu.html.xdomain.jp/airbrush2.htm

思いっきりメーカー物の全コピー商品で2,000円ちょっとで購入、当初は動きが渋かったのですが分解調整後は良好で、もう2年近く使っています。

アクリルガッシュはダイソーのものです。色数は少ないですが基礎色は揃っているので重宝しています。
イメージ 3


今回は隠ぺい力を確かめたいので黄色系・・・黄土色とレモン色を混ぜた「明るめの砂地色」として吹き付けることとしました。(実質黄色に近いです。)

ガラス瓶にアクリルガッシュを入れ、スポイトで水を足します。
イメージ 4


良く撹拌するため金属球を入れ、完全に混ぜ切ります。
イメージ 5


素材は以前GM住宅を改造して作った3階建ての建物です。
イメージ 6


端材を組み合わせて作っているのでツギハギだらけです。青っぽいヨモギ色を吹き付けたのですが気に入らなく放置状態にありました。

よく混ぜたアクリルガッシュ溶液をエアブラシのカップに入れます。
イメージ 7


ノズルは細めで少しづつの吐出にしています。
軽く1回吹き付けてみましたが・・・
イメージ 8



かなり隠蔽力がありますね。緑地がかなり隠れます。アクリジョン塗料は全然隠ぺい力が無く、5回やってもここまで出来ません。
イメージ 9

イメージ 10



3回目でこの通り、ほぼ前の緑は隠せました。
乾燥までは30分くらいでしょうか?水系なので少し長く置いています。
イメージ 11


そしてつや消しがかなり効いているので、時間が経った砂壁の様な表面になり、今までの塗料とはかなり違う印象です。プラ感は全く感じません。吹きの強弱も結構色合いの差になります。
イメージ 12


塗膜は結構しっかりしていて、爪先でガリガリやらない限りしっかり食いついています。また、これは嬉しい発見なのですが、吹付け中についてしまったホコリなんかは指の腹で軽くなでるだけで簡単に取れます。これは塗り直しの手間もなくて便利ですね。

1階のシャッター部分はマスキングしていたので剥がします。マスキングテープへのアクリルガッシュの影響はないようです。
イメージ 13


未塗装ですが屋根を被せてみました。
塗装実験の見本でしたが、もう少し仕上げればレイアウト上にも置けそうですね。
イメージ 14


結論です。
「しっかりした機材で丁寧に作業を行えばアクリルガッシュは有効」
と思います。
全てのケースで実験した訳ではないですが、エアー缶のものや静粛性・小型をウリにした1万円以下のブラシセットでは難しいかな・・・溶きサーフェイサーの様な粒子が大きくトロリとした液体なので、弱いエアーや簡易吸い上げ式のノズルで塗料を引っ張ってくれるかなのですが・・・

出来れば〜2万円くらいのものだったらアクリルガッシュ吹きは問題なく出来ると思います。出来ればノズルは絞って細かく吹いていった方が良いです。解放しすぎると一気に吹けますが、溶液を無駄に消費しますし、塗装面が乾きませんから・・・(ペーパーモデルだと水分でヨレてきそうですし)

あとは後片付けが非常に楽ですね。水で洗えば簡単に落ちます。溶剤もいらないので部屋も無臭です。(塗料粉は飛ぶのでマスクは必要ですが)
ちょっとこの吹き方は面白いので、またストラクチャーの塗装があったときは試してみたいと思います。


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おはようございます。
塗料としては結構使えそうですね!
問題は機材の方…。
頻繁に使わないので安い入門用でもいいかな〜?と思っていましたが、
ちょっと厳しそうな感じでしょうか?

2017/8/4(金) 午前 11:14 [ かな ] 返信する

> かなさん
携帯変更手続きで数日間見られませんでしたm(_ _)m
アクリルガッシュは慣れればかなり使えそうです。隠ぺい力高いし、(下処理すれば)プラ地の食いつきもなかなかです。

機材は高い方が良いのは間違いないですが、いきなり高いのも…ですよね。
ちょっと別のアプローチで試してみますね。明日までお待ち下さい(笑)

2017/8/6(日) 午前 11:40 [ スロハユニフ ] 返信する

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