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今日の東京新聞 「こちら特報部」より
日本の伝統や制度をとにかく褒めたたえる「日本すごいブーム」が広がる中、「世界でバカにされる日本人」(ワニブックス)という刺激的なタイトルの本が先月出版された。
著者は、ツイッターの歯切れの良いつぶやきで注目を集める英国ロンドン在住のI Tコンサルタント谷本真由美さん(43)=写真。
「日本すごいブームは、海外で自分が感じている日本のイメージと懸け離れている」と新著に込めた思いを語る。(石井絶代美)
谷本さんは神奈川県出身。 米国の大学院を卒業後、国連専門機関などで勤務し、米国、イタリア、英国で十五年ほど生活している。
ツイッターでは「May−Roma」の名で知られ、感じたことを率直に語るスタイルが人気。
「ノマドと社畜」「日本が世界一『貧しい』国である件について」などの著作がある。
今回の「世界で―」もストレートな表現が並ぶ。 例えば、日本人の政治への無関心について「牛丼が十円値上げになるニュースに大騒ぎするのに、自分の所得税や社会保障問題には不思議なほど無関心」とバツサリ。
「先進国としては選挙の投票率が異様に低いのに、なぜか匿名の掲示板や会員制交流サイト(SNS)では政治的なネタが山盛り」とも指摘する。
他にも、忖度が過剰な「おもてなし」は習慣が違う外国人には実は迷惑だとか、ムダな会議が多く生産性の低い日本企業の働き方はおかしい〜などと、手厳しい言葉が続く。 出版不況と言われる中、発売からわずか一週間で増刷が決まった。ワニブックスの担当者内田克弥さんによると、海外経験がある読者を中心に「私も違和感を感じていた」「自分が思っていたことを毒舌で言ってくれてスッキリする」などの感想が届いているという。 ネットの反応も気になる書名だが、谷本さんは「炎上は気にせず、言いたいことを書いた」と意に介さない。
「ネット上では三年前ぐらいから攻撃されているが、言ってくることは同じことの繰り返し。向こうもだんだん飽きてきたようです」
執筆の動機は、最近の雑誌やテレビの「日本すごい」ブームに感じた違和感。
日本国内で「日本の旅館のおもてなしは世界一」「世界中の人たちは日本人を尊敬している」式の言説が盛り上がっているのに対し、海外の金融関係者らとの会合で日本が話題に上ると、必ず巨額の国の借金や少子高齢化問題が取り沙汰されるという。
「ジャパンはマーケットとして終わっている」「先がないから投資はやめた方がいい」などと指摘され、「すごい」どころか、沈没寸前という評価だそうだ。
世の中は豊かになっているはずなのに、非正規雇用が広がり、結婚できない若者も増えている。
一部の者に富が集中し、格差が広がる。
そんな状況下の「日本すごい」言説は、自分を勇気づける栄養ドリンクのような作用を果たしているとみる。
「体の調子がかなり悪いのに、栄養ドリンクを大量に摂取してなんとか仕事をしている状態と変わらない」では、「日本人がバカにされない」ために必要なことは何か。
物事を本質的に考え意味のない前例踏襲はやめる、学歴や肩書にとらわれずいろいろな人と自由闊達に議論する、そして感性を磨く…。
要は個人として生き方を見直すことだと、谷本さんは強調する。
「日本のいいところはもちろんあるが、殊更に言い立てる『日本すごい』は幻想だ。
現実を直視するのはつらいかもしれない。
でも、客観視して日本の将来を考えるきっかけにしてほしい」
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これに類することだが、国内のTV番組を観ると、NHKも含め「健康」に関する番組が多い。
「こういう病にかからないために」とか「健康体を維持するためには」とか人が強迫されるような番組を流し賞味期限が切れた、元タレントや俳優や歌手が出て来てワイドショーのスタジオ形式で演じる「コマーシャル」。
これは出演している者の同類人が観て買う人が多いとか。
そして出演依頼が来ないかと事務所に頼んだりしているんでしょうね。
そんなオワコンタレントなどのコンテンツを見ると反吐がでるのは私だけではないと思うのだが、そうは思わないの、かな?
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