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2018年8月29日 毎日新聞・夕刊
「政権交代が望めないという雰囲気になっているのは、野党がバラバラで自民党に代わる受け皿が見えてこないからだ。野党が結集すれば100%可能」と小沢一郎氏は再びの大同団結を呼び掛ける。
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【2面】
松田喬和のずばり聞きます
安倍晋三首相の自民党総裁3選が有力視されるが、野党はどのようにして「自民1強」に対抗するつもりなのか。
野党再結集を呼び掛ける自由党の小沢一郎共同代表に、松田喬和・毎日新聞特別顧問
が聞いた。【構成・小松やしぼ、写真・太田康男】

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―前回(2017年2月)のインタビューでは「次の衆院選で負けたら政権交代は諦める」と答えていました。

小沢氏 そうでした。
あれは安倍首相の勝手で、その年の10月に選挙をやってしまいましたからね。
本格的な戦いになりませんでした。

―次はしっかり準備をして臨むというわけですか。

小沢氏 そのつもりです。

―小沢さんは過去2回にわたり政権交代を成し遂びました。
その時の状況と今の政治状況は何が違いますか。

小沢氏 野党が政権を担って2度失敗した。
それに対する野党自身の自信喪失と、政治家が政権を取るという志を忘れてしまったことがあります。
それ故に、またかっての弱年体制に似た雰囲気になってしまっているということだろ
うと思います。

―55年体制は、与党が野党も含めてコンセンサスを作っていこうという手法でした。でも今は多数決で決めてしまえばいいという政治です。

小沢氏 このままだとますますそうなりますね。
戦後、半世紀近く続いた自民党1党の政治はある意味、いい時代でした。
右肩上がりの戦後復興、総中流意識と呼ばれる格差の少ない平等社会だった。
ですからへいろいろな矛盾も解決できた。
ところが、今は小泉純一郎・元首相以来の新自由主義的な考えが・主流になっています。
平等な社会がゆがんだ格差社会になってくると、右であれ左であれ、強い意見や極端な意見が国民の支持を集めるようになる。
将来への不安、現状への不満で、その時は多少過激でも、はっきり目指すところを示
し、政策を主張することが国民に受けるんです。
それで(与党との違いを強調する)立憲民主党はある程度の支持を得ている。
国民は現状の不満、不安、不信が強いから、与党と同じことをやっている政党を支持しません、絶対に。

―対決路線が支持されると?

小沢氏 国の基本に関わることについては自らの考えをはっきり主張しないと駄目。考え方が根本から達うんだから修正うんぬんの問題ではありません。
安倍政権は競争しろと、強いものが勝てばいいという話ですから。
極端に言えば、大多数の弱い者はどうでもいいんです。
少なくとも、今の安倍政権とは国の基本の問題についてはきちんと対決しないと野党は勝てません。

―「安倍1強」「自民1強」の「ダブル1強」の状況で、政権交代は可能ですか。

小沢氏 今、それが望めないという雰囲気になっているのは、野党がバラバラになって、政権交代での受け皿が国民に見えてこないからです。
そこに、何とはなしに「これでは政権交代は無理なんじゃないか」という諦めムードがあっての現状だと思います。
しかし、それでは日本の議会制民主主義自体が崩壊してしまう。
僕の悲願である「議会制民主主義の定着」の実現には、やはり野党の結集しかない。

自民党に代わる受け皿を作ることが一番大事で、それさえできれば、09年の再来は100%可能です。

―政権交代のために野党に欠けているものは何ですか。

小沢氏 09年の政権交代の失敗が一つのトラウマになり、自信喪失しているのではないかと思っています。
同時に、のんきな野党の方がいいや的な無責任な考えが台頭している。
それでは駄目だ。
国民にとって政権を目指さない改発や政治家はいらないんです。
なぜならば、政権を取って初めて自分たちの主張、政策を実現できるからです。

―そのためにも政治改革の一環として導入された衆議院での小選挙区制を変える必要はない?

小沢氏 もちろん。
中選挙区にしたら、永久に政権交代は起きません。
安倍政権が続くかどうかは別ですが、自民党政権がずっと続くことは間違いありません。

―小選挙区制導入を当時決断した細川護照・元首相や自民党の河野洋平・元総裁らは否定的な総括をされていますが。

小沢氏 それは間違いです。
小選挙区じゃなければ、09年の政権交代は起きませんでした。
中選挙区では当選者は3人から5人。
野党が過半数を取ろうとするなら、最低でも2人の当選が必要です。
そのためには5人区であれば、3人の候補者を立てなければなりません。
野党ではそれだけの候補者
を立てることはできない。だから
与党に勝てません。

―ずばり聞きますが、「原発ゼロ」を目指して小泉元首相と協調されています。
政治刷新の新たな動きになるのではないですか。

小沢氏 もちろんです。
原発の問題は、電力会社が反対すると言いますが、そういうことばありません。
国が責任を持って廃棄物処理場などを造ればいい。
それを全部、電力会社にやれというから「そなことはできない」となるだけ。

要は政官財学の利権の問題ですよ。
だから、世界に例を見ないこれだけの事故を起こしながら、新しい原発をまだ造るような、信じられない政治判断をするのです。

―今、指摘された危機感は小泉さんも共有されている?

小沢氏 はい。
小泉さんと具体的な話をしているわけではありませんが。
国民も6〜7割はそう思っているでしょう。
なのに、権力に刃向かうことができないもどかしさを感じます。
だからこそ野党がしっかりしなければいけない。

―9月30日投開票の沖縄知事選では、自由党幹事長で小沢さんの右腕とも言われる玉城デニー衆院議員が、死去した翁長雄志知事の後継候補として立候補する見通しです。
野党結集の必要性から見れば、最初の試金石になり得るのでばありませんか。

小沢氏 何の選挙でも同じですが、野党が本気になれば勝つんですよ。
沖縄知事選は、安倍政権にとっては、負けたらものすごく影響が大きいということです。
野党もそのぐらいやれなきゃ駄目じゃないのという話です。
国民が怒っているじゃないですかと。

―安倍首相は憲法改正に意欲的ですが、どう見ていますか。

小沢氏 衆参両院で3分の2以上の議席を持っているんですから憲法改正の発議はできます。
やりたければやればいいんです。
国民は安倍流の改憲には賛成していない。国民投票で負けますよ。


小沢一郎が旧民主党を離党した時期と理由。

2012年(平成24年)7月11日、小沢はグループ議員とともに新党・国民の生活が第一を結党し、代表に就任した。

新党の綱領は「自立と共生」で脱原発反増税を掲げる。

同年11月12日、東京高等裁判所で一審を支持、同月19日に上告が断念されたことで、陸山会事件における小沢の無罪が確定した。

結局、今の国民民主党とか希望とかに脱原発を支持する議員はいるのか。
国民の期待する方向と真逆なことをやれば、維新やこころとかという曖昧な自民党補完政党と分り、国民には受け入れられないが、立候補することで野党共闘の候補の票を食ってしまう構図が続くことは国民自身が苛立つことなのだ。

転載元転載元: country-gentleman

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