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使える判例

 平成22年(行ケ)10162 
 平成23年2月24日 判決言渡
 
 最近の進歩性容認傾向を示す判決の一例と言えるでしょう。

 以下の判示があります。
 
 『このように、本件発明1と引用発明1は、貼りボールに縫いボールの特徴を取り入れようとする点では共通するものの、技術的着眼点は、本件発明1が飛距離等であるのに対し、引用発明1では外観であって、異なっている。また、貼りボールの外観を縫いボールに近付けるための手法としては、甲3の1に従来技術として記載された「縁端を装飾した皮革片を、空気袋に直接貼り付ける」手法、本件発明1のように「折り曲げ部」を設ける手法等、種々の構成が考えられるところ、引用発明1においては、上記のとおり「隆起部分」に着目した構成を採用したものであり、甲3の1の記載によっても、本件発明1のような、縫いボールと同様の深く狭い溝を形成するという思想は窺われないのであって、そのことに伴い当然のことながら、引用発明1と本件発明1とでは、採用された構成も異なっている。』
 
 『−−−。そうすると、仮に、引用発明1の皮革片の周縁部分に「折り曲げ部」の構成を採用した場合、「折り曲げ部」において相当程度大きな角度で曲げられることになり、それよりも内側の部分は平坦に近い状態になってしまうから、大きな隆起を形成することができなくなり、引用発明1の「隆起部分」の形成という目的に反することになる。』
 
 引用文献との課題(技術思想)の相違が重視されています。
 いわゆる阻害要因についても十分に参酌されています。
 
 審査官に読んで欲しい判決の一つです。

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