2006年のイスラエル。映画監督のアリは、友人のボアズから26匹の犬に追いかけられる悪夢の話を打ち明けられる。若い頃に従軍したレバノン戦争の後遺症だとボアズは言うが、アリにはなぜか当時の記憶がない。不思議に思ったアリは、かつての戦友らを訪ね歩き、自分がその時何をしていたかを探る旅に出る。銀座シネスイッチで鑑賞。 「イングロリアス・バスターズ / INGLOURIOUS BASTERDS」 は ナチス国家社会主義ドイツ労働者党 の知識が無くても楽しめましたが、 この映画は、ファランヘ党の知識(サブラ・シャティーラの虐殺事件) が必要になると思います。 以下、簡単な説明。 1982年9月14日、ファランヘ党の本部ビルが爆破され、親イスラエルのキリスト教マロン派系の右派政党・民兵勢力“ファランヘ党(ファランジスト党)”の若手指導者 バシール・ジェマイエル が死亡する事件が起きる。
ファランヘ党はパレスチナ武装勢力の犯行と断定し、この暗殺の報復として多くのパレスチナ難民が暮らしていた西ベイルートへ進軍。 その後、3日間に渡る“サブラ・シャティーラの虐殺事件”を始める。 虐殺が起きている間、イスラエル軍は難民キャンプの出入り口を固め、さらにキャンプ内が見えるビルの屋上に前線基地を設置していた。 大虐殺による死者、重傷者の数は、子供、老人、女性を含めて2000〜3000人を超えると言われている。 【参考文献:映画パンフレット】 この映画は、ドキュメンタリー映画の要素を持ちながら、アニメーションという手法と徐々に真実を知っていくという謎解き、そして「I Bombed Korea」等の音楽による演出、とユーモアが効いていているので、とても面白い。 また、反戦映画にもかかわらず、映像上は殺戮の描写が痛々しくない。 しかし、描写は痛々しくなくても、そこに描かれている内容はあまりにも悲惨であった。 なぜなら、戦争で殺される大半は何の罪も無い民間人だからである。 市街地に爆弾を投下し、銃を乱射し、無実の市民が意味もなく巻き添えに合う。 戦争は、罪の無い民間人と殺戮を命じられた兵士という2つの被害者を生む。 もちろん民間人が1番の被害者であるが、兵士の方も殺したという罪の意識が重く圧し掛かり、その後の人生に大きく影響してしまう。 映画の最後は、アニメーションから実写映像に移り変わるというドンデン返しが待っている。 そこには、実写による民間人の死体の山が写されていた。 |

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