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【映画特電+秘宝】

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2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は大規模な金融危機を引き起こし、世界経済は100年に一度と言われる同時大不況に陥った。アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産で、自宅や職を失う人々が続出。本作を撮影中だったムーア監督は、$マークのついた大袋を手にウォール街へと突入して行く。
有楽町にあるTOHOシネマズシャンテで鑑賞。

目新しい情報自体は無いものの、マイケル・ムーアらしいブラックユーモア溢れる演出だったので、
とても楽しめました。

ただ、資本主義を絶対悪として否定しているために共産主義を肯定しているようにも見えます。

しかし、行き過ぎた(一部の人間に富が集約された)資本主義社会のアンチ・テーゼとして考えると、
むしろこのくらい否定的な方が良かったと思いました。


この映画で気になったシーンは、
1.パイロットの年収は200万ドル(場合によってはバイトも兼務)。また、過労から事故が起こりやすい。
2.一般に優良とされる企業が従業員に保険金をかけている。従業員の家族は保険金を受け取れない。
3.銀行は業者に家具を撤去させると金がかかるので、担保を取った家主自身に1000ドルで撤去させる。
4.ゴールドマン・サックス等の金融機関が政治をも牛耳っている。
5.キリストの教えにもアメリカの憲法にも「資本主義社会」を肯定する単語は無い。

レーガン、ブッシュの時代は終わった。
これからは、F・ローズヴェルト大統領のニューディール政策の復活とオバマ大統領の経済政策だ。


【 補足として 】
<カルヴァン主義>
カルヴァンが始めた宗教改革思想。
予定説を唱えた彼は、信者に対して現世において神の栄光を実証することを要求した。
すなわち規律正しい生活と禁欲的な勤労であり、その結果としての蓄財を容認した。
そのため資本主義の発達に大きな影響をあたえたとされる。

<プロテスタント>
1529年のシュパイエル帝国会議の決定に対してルター派が抗議書を出したことが語源。
後にカルヴァン派やイギリス国教会信者をも含み、カトリックから分離した改革派の総称となる。

【 参考文献:【詳解】世界史用語事典 】

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ちなみに、この映画は、広瀬隆さん の著書を参考文献にすると良いでしょう。
1.『アメリカの経済支配者たち』集英社新書 1999.12 
2.『アメリカの巨大軍需産業 集英社新書 2001.4 
3.『アメリカの保守本流』集英社新書 2003.9
4.『資本主義崩壊の首謀者たち』 集英社新書 2009.4

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