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●死刑をめぐって●

最近ニュースでは「死刑」この言葉をよく耳にする。

 闇サイト殺害事件が記憶に新しく、オウムの教祖、松本被告の再審請求棄却、あとは今、簡保問題やJPタワー建設問題で渦中の存在である鳩山総務相。彼が法相のときに在任約1年で13人を死刑執行し、あるマスコミから死神と評され話題にもなった。これを契機に自分たちパンピーが死刑制度の在り方に注目するようになったのでは。実際それまでは国民を震撼させる事件がおきても、裁判自体は被害者と被告、裁判長とのトライアングル的な事実であり、オウムや池田小事件にしても内容に事件の内容や被告の生涯に目を向けるより我々は「悪いことをした奴はその後どう処罰されるのか」という“事後処理”に赴きを置いていたようだ。その代表例としてTV記者が裁判所の玄関からカメラに向かって駆け足で来て息を切らせながら「無期懲役です!」とか「死刑が求刑されました!」など伝達の恒例となってるパターンがある。

 ところが裁判員制度が始まるとパンピーも黙ってはいられない。だって自分に通知が来たら法廷で立会い被告に判決を下す。(下すことを面と向かって声に出さなくても決めなければならない)実際アメリカでは陪審員制がとられ、各州で一般人が参加し実際に求刑をする。死刑を求刑した裁判官のなかには長い裁判機関の中で精神的にやられてしまい、夜眠れない、躁鬱状態に陥るなどで入院を繰り返し薬を服用している人も少なくないとか。確かにそうだ。裁判中は部屋に隔離され、始終被告の弁護を聞く。その弁護がまた被告の人間性をだす。この人はこんな人生だった、幼少期はこういう生き方だったと語られる。判決が下って任務が終わっても隣人から人殺しの目で蔑まされる人もいるようだ。判決を基準で照らしあわあせても、輪郭がどうも重ならない部分。気持ちのあるヒトがヒトを裁くことの難しさ。日本では明治の初期の極わずかの期間を除いて長き間、司法は専門にまかせっきりだった。今度はパンピー。たかがパンピーでもこんなことを考えちゃうね。


 この本は世間と死刑、西洋の観念からみた死刑を語っている。非常に感慨深いものがあった。

愛と痛み ―死刑をめぐって―  辺見庸著
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★辺見庸(へんみ よう)プロフィール★
 1944年、宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒。共同通信者に入社。北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長などを経て、96年12月退社。78年、中国報道で日本新聞協会賞、91年、『自動起床装置』(文藝春秋)で芥川賞、94年、『もの食う人びと』(共同通信社)で講談社ノンフィクション賞・JTB紀行文学賞を受賞する。なによりも、取材対象・被写体への肉迫にすご味がある。
 昨年出版された『不安の世紀から』も話題の書であった。NHK教育テレビのETV特集で放映された対談番組が、多数の視聴者からの要請によって総合テレビで再放送された。その後、本人の予想をはるかに越える反響が寄せられ、出版社からは書籍化の提案がなされ、一冊にまとめられて出版されたという経過がある。つい最近(4月30日)もNHKのETV特集で「作家・辺見庸・世紀末の風景<心の内戦・自死を巡って>死者たちへの想像力」が放映された。
 その他の著書に『新屈せざる者たち』(朝日新聞社)『不安の世紀から』(角川書店)『反逆する風景』(講談社)『屈せざる者たち』(朝日新聞社)『ゆで卵』(角川書店)『ハノイ挽歌』(文藝春秋)『傷んだハートにこんなスチュウを』(世界文化社)『赤い橋の下のぬるい水』(文藝春秋)『ナイト・トレイン異境行』対談『夜と女と毛沢東』(文藝春秋)がある。

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