|
3月11日の地震当日。
私とお嬢は部屋でのんびり過ごしていました。
そこへあの地震。
「大きいな」
とは思ったものの、
大きく揺れてもそんなに長くはないだろう・・・程度に
考えてしまった私は、地震のたびに扉が開いてしまう
茶箪笥を押さえて地震が過ぎるのを待つことに。
「うわっ・・・・・!」
体験したことのない強い揺れ。
「ドォンドォンドォン」
足下から突き上げる激しい揺れに
部屋中のありとあらゆる物全てが床に落下。
腰より低い背の家具は倒れ、自分自身も何かに
寄りかかっていないと立っていられない。
「どうしよう・・・
逃げたほうがいいのか、でもこれでおさまるのかな?」
子供の頃から宮城県沖地震など
大きな地震を体験した悪い癖で
「ここまで揺れたら後はおさまるんじゃないか?」
という考えが頭をもたげ、迷っているうちに
目の前にある分厚いアナログテレビが、お嬢を乗せたまま落下!
「あ!」
壁際にあったテレビは、テーブルの角に突き刺さるように落ち
お嬢は弾みで反対側の壁まで吹っ飛ばされた。
助けたくても、揺れで歩み寄れない。
運良くお嬢は何もない床に自分で着地。
どこもぶつけたりすることなく、
お嬢の居る部分だけは物が落ちてきたりしないことを
目視し一瞬、ホっとしたのも束の間。
お嬢は私の方へ歩いて来てしまった。
揺れはますます激しく、抑える茶箪笥の中は
食器が水のように流れ落ち粉々になっていた。
「ダメ!
こっちは危ないからダメ!
向こうに行って!」
手で振り払う仕草をして悲鳴のように言っても
お嬢は揺れる中、よたよたと私の足元にやって来る。
そしてそのまま
私の足首に、頭をぴったりくっつけて
お嬢は私から離れなかった。
つづく
地震当日から橋の上で止まったままの東北新幹線(長町付近)
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]






