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今、"ARN" (アーン)という映画がスウェーデンでヒットしている。
(写真はそのポスター)
初日観客動員数はクリスマスイブ翌日にも関わらず 8万5千人で、「指輪物語」の初日動員数 8万1千人を超えたそう(ちなみに公開映画館数は204件)。人口の少ないこの国ではかなりの成功である。(10人に一人が見ている勘定になる)
ストーリーは 12世紀、ノルウェー国境に近い村に育ったアーンという少年の半生を描いたもの。キリスト教の信仰深い母の願いで修道院に預けられたアーンはそのセンスを見出され、ある修道僧から刀剣術、馬術、語学などあらゆる教育を受ける。青年になり村へ戻った彼は、故郷がノルウェー王の占領下に置かれてしまっていることを知る。不条理に抵抗する父や兄を助けるために彼は自分の武術を発揮し、殺害された自分達の王の座を孤児となった王子と共に奪回する。一方、アーンはセシリアという娘と恋に落ちるのだが、彼女の姉の嫉妬により婚前交渉を暴露され、セシリアは罰として20年間(!)修道女として勤めを課される。セシリアと引き離されたアーンは絶望し、修道院へ戻り、そこで十字軍に加わるよう勧められる。十字軍の騎士となったアーンはイスラム軍との戦いを繰り広げる聖地エルサレムへ赴く。戦いに明け暮れる中、敵であるイスラーム君主サラディンとの交流があったりもする。
結局アーンはイスラム軍からエルサレムを守り抜き(後日、十字軍とイスラム軍は休戦することになるが)、セシリアの待つ故郷へ戻りハッピーエンドとなる。
映画は2時間半という長帳場だったが時間を感じさせない展開だった。一般的に宗教心が希薄で、早熟で性に対してオープンな現在のスウェーデン達とのギャップも面白かった(スウェーデンだけでなく多くの国がそうであるが)。もともと歴史好きな人が多いのと、原作が人気作家によるものであることから、前評判も高かった。本当は私はあまり期待もしていなかったのだが、話の展開が面白く観ているうちにあっというまに引き込まれてしまった。続編もあるそうで、そこではアーンが今度はスウェーデン国統一のために人生を費やす姿が描かれるそう。
公開はスカンジナビア諸国とヨーロッパ、USAということで日本は予定されていないようだ(残念!)。きっとコンピュータゲームとして日本では登場することになるだろう。
映画の HP はここ。
http://www.arnmovie.com, http://www.arnthemovie.com/
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