|
○ 歴史ロマンにひたる平家落人伝説の里、「湯西川温泉 上屋敷 平の高房」の御紹介 上屋敷 平の高房 〒321-2601 栃木県日光市湯西川1483 TEL 0288-98-0336 FAX 0288-98-0860 ○ 近隣スポット 龍王峡 → 霧降の滝 湯西川のネズユ大木 3.2キロ 栗山水ばしょう園 (花の名所) 8キロ 慈光寺 1.9キロ 平家落人伝説が有名な湯西川温泉。数十軒の宿が並ぶ山に囲まれた静かな温泉地です。その中の一軒、「平の高房」は中心部から離れた場所にあり、周囲に民家などはあるものの一軒宿のような雰囲気です。宿へは立派な門をくぐり、建物が斜面に沿って建っています。 奥に行くほど高台になっており、重厚な玄関の先には、いきなり階段が…。フロントやラウンジなどは二階になります。館内にある大浴場や食事処、そしてお土産屋などはフロントと同じフロアにあり、客室棟はそこから階段を上がった先になります。 館内に共通しているのは木を多用した民芸調とも、もしくは武家屋敷とも思えるような趣。どちらにせよ温かみのある雰囲気を醸しています。特にフロントとラウンジは屋根が高く、また大型のガラスが張られ開放的。電気代の節約か照明がついていない点が多少気になりますが魅力ある造りと言えるでしょう。また食事処もそれぞれ囲炉裏が切られ、高い屋根と共に民芸調の造りが徹底されています。 館内の廊下や階段も造りはほぼ統一されており、雰囲気面は概ね問題ないでしょう。客室については大きく二つの棟に分れており、一つは恐らく一番古い建物でもあろう「公達亭」、そしてもう一つは増築された「叢林亭」と呼ばれる客室棟があり、料金はもちろん設備や間取りなどが異なります。 更に離れの客室として「望郷亭」と「閑静亭」の二つがあり、こちらは原則8人以上の利用と大人数向けとなっています。客室は「公達亭」は料金がお手頃と言うこともあり、設備的には最低限。洗面所や暖房機、テレビや金庫、冷蔵庫などは揃っていますが、お風呂やお手洗いは共同で、エアコンなども備わりません。 間取りは多少の差はあるものの全てが二間続き。とは言え、細長い間取りのため一番狭いタイプの客室では閉塞感があるのも事実です。更に全体的には老朽化が目立っており、壁の汚さや照明の暗さなども気になりますが、それらに目を瞑れば値段から見れて納得できる範囲だとは思えます。 なお高台にあるとは言え、眺望は窓が小さいために望めないのも残念ですね。一方の「叢林亭」は若干料金が割高と言うこともあり、各部屋には次の間も付く広々とした間取り。設備面でも独立したお風呂とお手洗い、洗面所などが完備、エアコンや冷蔵庫など必要設備も一通り揃っており、設備面においての不満はありません。窓も大きく取られ、眺望面でも山々を望めるなど魅力的。なにより館内と同様、武家屋敷のような雰囲気を漂わせる造りは料金以上におすすめできるといえます。 そして二つある離れについてですが、こちらはあくまで大人数向け。離れには専用の広々とした露天風呂まで備わり、更には囲炉裏や土間、次の間や控えの間まで備わり、まさに民家を一つ借りる形となります。当然ながら設備的には全てが室内に揃っており、大人数が集まるのであれば料金的にもお手頃で利用でき、利用価値の高いものです。 客室は料金や利用人数によってそれぞれ選択でき、全般としては料金に見合った満足は得られると言えるでしょう。なお接客についても触れますが、基本的には素朴で温かみのある応対。サービス面での期待こそできませんが、田舎の家に遊びに来たような接客であって決して不快ではありません。食事時などを含め、こちらから話しかければ気さくに答え、また大女将などが前面に立ってもてなそうとする心意気は評価できます。 のんびりと過ごすと言う意味から見れば、高く評価できる接客姿勢ではないでしょうか。次にお風呂についてですが、お風呂は館内にある男女別の内湯、それに併設された露天風呂、更に建物から外に出た駐車場の脇にある男女別の露天風呂に、予約して利用する貸切露天風呂が二つあります。まずは館内にある内湯と露天風呂についてですが、脱衣所から階段を降りた先に内湯があり、その外にある庭の中に露天風呂が備わります。内湯は長方形で片側が全面窓ガラスになっており、非常に開放的。吹き抜けのような造りのため明るい雰囲気なのも好感が持てます。 カランは壁の両側に備わっており、部屋数から見ても充分な数が備わりますが、留め具が外れていたりと多少の減点材料も。併設された露天風呂はこじんまりとしたもので眺望は期待できませんが、清清しい空気の中での露天風呂もまた格別です。これらのお風呂は造りの老朽化こそ感じさせますが、全体として見れば魅力あるお風呂であり、良質の湯を満喫するには充分と言えます。一方、建物の外にある露天風呂ですが、こちらは浴槽自体は石造りで広々としたもの。残念ながら男女浴槽ともに囲いのため眺望は望めませんが、それでも充分な開放感。澄んだ空気の中で晴れていれば青空や星空の中での入浴を楽しめます。 もう一つ建物の外には貸切の露天風呂が二つあり、フロントで予約をして鍵を受け取っての利用となります。貸切の露天風呂はどちらも3〜4人は入浴できるもので、貸切できるものとすれば充分の広さでしょう。残念ながらこちらも眺望面では期待できませんが、石造りの浴槽は野趣溢れるもの。貸切時間も約一時間とゆったり取られており、時間を気にせずに楽しめるのは嬉しいですね。お風呂は全般としてどれも魅力ある造りで、雰囲気面も秀逸。どのお風呂も眺望が期待できない点が残念ですが、それを踏まえても高い評価のお風呂ではないでしょうか。 全てのお風呂は源泉掛け流しであり良質の湯を楽しめます。その上で残念なのは全てのお風呂が深夜は利用できない点。建前上は安全面との事ですが、源泉掛け流しの湯が溢れるお風呂だからこそ、内湯だけでも滞在中は利用可能とすべきではないでしょうか。次に食事についてですが食事は二食共に囲炉裏が切られた大広間でいただきます。夕食は山里の味覚を盛り込んだ野趣溢れる料理。 囲炉裏端に山鳥や鹿肉、それにお餅や野菜なども用意され、自分で好みに炙りながらいただけます。その他にも山菜類や川魚のお造り、そして季節によって異なる、山鳥鍋や猪鍋などが並びます。全般として見れば変り種の食材が多いながら、味の面でもかなりの高レベル。自分で炙れる囲炉裏料理の楽しさも手伝い、満足度の高い食事内容です。 ちなみに夕食時、囲炉裏端で炙る串類やその他の追加一品料理も豊富に揃っており、量的な部分は不満ありません。その追加料理の中でも変り種の極みとして挙げられるのは、湯西川の名物でもある山椒魚。串焼きや揚げ物としていただけます。御世辞にも美味しいものではありませんが、食べ難いわけではなく栄養価も高いので、話のネタとして食べてみる価値もあると思います。 また朝食についてですが、こちらは夕食とは対照的にオーソドックスな内容。焼き魚の切り身に湯豆腐や温泉卵、そして山菜類の御浸しなどなど、全体的には平凡なものです。ですが素朴で温かみのある朝食でもあり、いかにも田舎風の味噌汁と共にご飯がすすむ内容でもあります。食事の評価としては華やかさこそないものの、宿の特色を出し、美味しく、そして楽しめる内容としては高く評価できます。 また夕食の際に大女将が様々なエピソードを交えて料理の説明をして行くのも、もてなそうとする気持ちが伝わってくるもので好感が持てますね。最後に全体の感想と評価ですが、平家の落人伝説の残る温泉地にある宿として、また豊かな自然環境の中にある宿として、雰囲気面は充分でしょう。一部の部屋では老朽化や設備の不満などがあるものの、それを補えるだけの魅力もあると思います。お風呂も利用時間や眺望面での不満こそありますが、良質の温泉を楽しめるお風呂はやはり魅力。宿の特色が出た食事や、素朴ながらも温かみのある接客など、全体的に高いレベルでまとまった宿だと言えます。アクセスの不便さこそありますが、自然の中で温泉に浸かってのんびり寛ぎ、囲炉裏の食事を楽しむ、それがこの宿の楽しみ方と言えるでしょう。 |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用


