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『夕凪の街 桜の国』

 ◇ 『夕凪の街 桜の国』こうの史代・著 (双葉社 2004年10月)

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 著者「あとがき」:「広島の話を描いてみない」と言われたのは、一昨年の夏、編集さんに連載の原稿を渡して、帰省したとかしないとか他愛のない話をしていた時のことでした。やった、思う存分広島弁が使える!と一瞬喜んだけれど、編集さんの「広島」が「ヒロシマ」という意味であることに気がついて、すぐしまったと思いました。

 というのもわたしは学生時代、なんどか平和資料館や原爆の記録映像で倒れかけては周りに迷惑をかけておりまして、「原爆」にかんするものは避け続けてきたのです。でもやっぱり描いてみようと決めたのは、そういう問題と全く無縁でいた、いや無縁でいようとしていた自分を、不自然で無責任だと心のどこかでずっと感じていたからなのでしょう。

 わたしは広島市に生まれ育ちはしたけれど、被爆者でも被爆二世でもありません。被爆体験を語ってくれる親戚もありません。原爆はわたしにとって、遠い過去の悲劇で、同時に「よその家の事情」でもありました。怖いという事だけ知っていればいい昔話で、何より踏み込んではいけない領域であるとずっと思ってきた。

 しかし、東京に来て暮らすうち、広島と長崎以外の人は原爆の惨禍について本当に知らないのだという事にも、だんだん気付いてきました。わたしと違ってかれらは、知ろうとしないのではなく、知りたくてもその機会に恵まれないだけなのでした。だから、世界で唯一(数少ない、と直すべきですね「劣化ウラン弾」を含めて)の被爆国と言われて平和を享受する後ろめたさは、わたしが広島人として感じていた不自然さよりも、もっと強いのではないかと思いました。

 遠慮している場合ではない、原爆も戦争も経験しなくとも、それぞれの土地のそれぞれの時代の言葉で、平和について考え、伝えてゆかねばならない筈でした。まんがを描く手が、わたしにそれを教え、勇気を与えてくれました。慣れない表現は多いし、不安でいっぱいでしたが、何も描かないよりはましな筈だと自分に言い聞かせつつ、ともかく描き上げる事が出来ました。

 ※ 以下は、「立ち読みページ」のコーナーより

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 ◇ 映画「夕凪の街桜の国」

 物語は、広島で被爆した家族の13年後(映画)を描く「夕凪の街」と、その子どもが生きる現代を描く「桜の国」の二部構成。「夕凪の街」では麻生久美子さん、「桜の国」では田中麗奈さんを中心として物語が進みます。

 昭和33年、広島。快活に振る舞いながら、被爆体験を心の傷として抱える平野皆実。 美しいと感じるたび、幸せだと思うたび、すべてを失ったあの日に引きずり戻される・・・。

 現代、東京。皆実の姪・石川七波。被爆2世にあたる。 広島への旅を通じて、祖母や父の中に残された原爆の影と向き合い、自分自身、家族のルーツを見直していく。


 昭和33年広島市街、復興の進んだ街は活気を取り戻していた。平野皆実(麻生久美子)は父・妹を原爆でなくした心の傷をかかえながら、母フジミ(藤村志保)と二人暮らしをしている。そんな彼女に訪れたささやかな恋。ようやく過去の傷を乗り越え幸せになることを決意する彼女であったが…。

平成19年夏。数十年の時間が流れ、皆実の姪・石川七波(田中麗奈)は東京で暮らしていた。皆実の弟、七波の父・石川旭(堺正章)の最近の不可解な態度を突き止めようと、七波は尾行することに。七波は駅で偶然であった同級生・東子(中越典子)とともに父を追い広島まで向かうことになる。父・旭は自分の母・フジミと姉・皆実と過ごした思い出の地や二人が眠る墓地、そして二人を知る人々を訪ねて歩く。

七波はそんな父を追いかけながら、自分の生まれてきたルーツや、過去から今につながる想いを知ることになる。

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 クランクアップ記者会見より

 田中麗奈、「この原作を読んで、原爆で何年も苦しんでいる人を知って胸が苦しかった。しかしいろいろ勉強にもなった。日本だけではなく世界中の人にこの内容を知って欲しい」

 麻生久美子、「原作を読んで、皆実にとても惹かれた。女優を何年もやっているが、自ら"演じたい"と思ったのは今回が初めて。不思議な縁を感じています」

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 堺正章、「家族が被爆し、自分だけが東京にいて生き残ったという役。この役がどういった思いだったかがとても難しく複雑だったが、監督にあって"この人についていけば大丈夫だな"と思った。戦後60年たって描くにふさわしい集大成のような作品」

 藤村志保、「被爆者の気持ちを理解するのは難しい。この役のセリフで『原爆で死ぬのを見るのはもういや』というのがあります。とても大事なメッセージだと思います。世界の人へのメッセージのような作品」

 中越典子、「撮影時に広島で感じたことが、澄んだ美しさ。広島にはいろんなパワーがある。悲しい話だが希望に変わる明るさをこの作品からは感じてもらえると思う。自身もいろんな影響をうけた」

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 映画「夕凪の街桜の国」オフィシャル
 http://www.yunagi-sakura.jp/

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