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湖に浮かべたボートをこぐように、人は後ろ向きに未来へ入っていく。 目に映るのは過去の風景ばかり、明日の景色は誰も知らない。(ヴァレリー) 私は不思議でたまらない、誰にきいても笑ってて、 あたりまへだと、いふことが。 (金子みすヾ「不思議」) 私は常に思っている、人生は旅である、 我等は忽然として無窮より生まれ、 忽然として無窮のおくに往ってしまう。 若山牧水 (『独り歌える』) 子どもの頃、小学校のガラス戸の 戸車のレールの釘がはずれて はずれたレールを指で弾くと 親戚の家に遊びに行ったときの 電車の音がした なんども何度も指で弾いてみた その時の電車の音を懐かしんでいた。 子どもの頃、やたら母に口答えをしてみた 母は、そんなわたしの相手をしてくれた 母を思い出すとき、いつもさみしい 過ぎ去った過去は、 あてのない将来よりも いつも輝いていた。 『ミラボー橋』アポリネール、堀口大學・訳 ミラボー橋の下をセーヌ川が流れ、われらの恋が流れる わたしは思い出す、悩みのあとには楽しみが来ると 日も暮れよ 鐘も鳴れ、月日は流れ わたしは残る 流れる水のように恋もまた死んでゆく 恋もまた死んでゆく、命ばかりが長く希望ばかりが大きい 日も暮れよ 鐘も鳴れ、月日は流れ わたしは残る 日が去り 月がゆき 過ぎた時も 昔の恋も 二度とまた帰ってこない ミラボー橋の下をセーヌ川が流れる 日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る |

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