今日の出来事ロジー

7月19日は、 河合隼雄 の命日です。

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 ◇ ケータイ小説を書いた瀬戸内寂聴さん、サイト「野いちご」

   千年先だって愛してる… (源氏物語のケータイ化?)

 「あしたの虹」(ぱーぷる/著)作品番号/89873
 ジャンル/青春・友情 PV数/844024 最終更新日/2008/9/25 [全188ページ]

 虹は空の泣いたあとにかかる希望の橋
 さあ 渡ろう あなたとあたし 手をつないで
 昨日の涙はもうかわいたよ
 あなたとあたし
 愛はあしたの虹
 ふたりの心のかけ橋

 ☆完結 08.09.10☆
 遂に「あしたの虹」が出版されました!

 出版社: 毎日新聞社 (2008/9/25)
 ISBN-10: 4620107301
 ISBN-13: 978-4620107301
 単行本: 248ページ
 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2.4 cm
 価格: ¥ 1,050 (税込)


 ◇ 瀬戸内寂聴さん、名前を隠して初のケータイ小説

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 文化勲章受章作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが、86歳にしてケータイ小説に初挑戦、ケータイ小説サイトで名前を隠して書き上げたと24日、発表した。「ぱーぷる」のペンネームで、女子高生ユーリのいちずな恋を描いた「あしたの虹」。10代、20代の女性たちが等身大の物語を書き、女子中高生が読者の中心というケータイ小説に、大物作家が切り込んで、大きな注目を浴びそうだ。

 「あしたの虹」は携帯電話で読むケータイ小説サイト「野いちご」で5月に掲載スタート。今月10日に完結。横書き、短い簡潔な文章、若者言葉など、今までの瀬戸内文学とはまるで異質の作品になっている。今年は源氏物語千年紀でもあることから、源氏の現代語訳で知られる作家らしく、主人公ユーリが恋する相手の名を「ヒカル」とするなど、源氏をモチーフにした。筆名ぱーぷるは紫式部にちなむ。恋愛だけでなく、家族のきずなが感じとれる物語になっている。

 名誉実行委員長を務めた第3回日本ケータイ小説大賞・源氏物語千年紀賞の席上で公表。毎日新聞社から24日、単行本として刊行された。 同委員長を引き受けたことから、「だったら私も書いてみよう」と執筆を決意。「この年になると面白いことがなくなる。ケータイ小説を書くという初めての経験はとてもワクワクしました」と振り返った。


 ◇ 「あしたの虹」を書いた理由
   瀬戸内寂聴 & 藤原新也 対談(毎日9月25日)

 千年先だって愛してる…。瀬戸内寂聴さんがペンネーム「ぱーぷる」で書いたケータイ小説「あしたの虹」。両親の離婚に心を痛める女子高生ユーリが出合った運命の恋をみずみずしく描く。毎日新聞社から単行本として刊行されたのを記念して、ケータイ小説に詳しい写真家の藤原新也さんを迎え、なぜ「あしたの虹」を書いたのかを明かし、ケータイ小説に寄せる思いなどを語り合った。

 「知らなきゃ始まらない」 瀬戸内さん

 「若者の“棚”に飛び込んだ」 藤原さん

 瀬戸内 ケータイ小説については日本語をだめにする、文学ではないなど、悪口ばかりを聞きました。でも非常に売れている。知らなきゃ何も言えないと思い、読みました。これなら売れるなと小説家として思いました。さらに「これなら書ける」と思ったのが書き始めたきっかけです。何でも私は自分の手で触らないと信じないんです。書く前に藤原さんが今の若い子をよく知ってるからおうかがいをたててみたら、「書いたらいいんじゃないか」と言われました。ご自分でもケータイ小説お書きになったのでしたね。

 藤原 渋谷のセンター街などで地面に座っている子がいるでしょう。僕は昔、地面に座るような仕事をしたこともあるからわかるけれど、人間の目ってわずかな違いで風景が違う。地面に座って街行く人をながめると棚が違う。海の魚にはアジの棚、サバの棚だとか生息する棚がある。人間の世界にも、この20年で棚ができた。世代の違いがあってお互い交わらなくなった。特に10代、20代は違いますね。僕も高みから見て評論するのは嫌いなの。棚に飛び込んで、匿名でケータイ小説のサイトに投稿しなくちゃ。だから書いてみたけれど、文体がない文体というかな。

 瀬戸内 私も書きながらびっくりしました。装飾も何もなくて、思うことをぱっぱっと書いて通じる。今まで自分が一生懸命いい文章を書こうとしていたのが、何をしてきたのかと(笑)。

 藤原 文章を書くというのは描写力とか文体とかボキャブラリーとか修飾語だとか、いろいろ繊細な要素がある。ケータイ小説にはそれが一切ない。下手したら300くらいの言葉で書けるくらいシンプル。だけどそれで子どもたちの微妙な心理の葛藤がちゃんと書けている。

 瀬戸内 それが不思議だった。風景描写もなければ心理描写もない。こう思うというだけ。

 藤原 文章を書く人の目指すところは、いかに文学的なものから離れていくか。研鑽を積んで高みに行けばかなりシンプルなものができてくると思う。初めてものを書いたり、写真を撮ったりした時は、無垢だから、いわばゴール地点と似ているようなところがある。ケータイ小説がシンプルな言葉の人のやり取りだけで一つの人間像や関係を描いているのは、本当はすごいことですよ。

 瀬戸内 私の場合はまず原稿を普通に縦書きで書き、それを横書きに直すんです。直す時に若い人たちの意見を聞きました。「こんな言葉は今使わない」などいろいろ言ってくれる。それをみんな受け入れて直した。すると直すほどよくなる。長い文章の語尾も全部取りました。

 藤原 文学者とはいかに言葉に毒されているか(笑)。
 大人が単純な言葉であの空気感を書けるかというと書けないです。それに挑戦した瀬戸内さんは身の程知らずというか(笑)。

 瀬戸内 でも私にできるとは思っていなかったでしょう。

 藤原 途中でやめるだろうと思っていた(笑)。「あしたの虹」を読んで、ここまで自分の言葉を捨てることができたことに驚きました。数ヶ所、文学者の書き方を感じさせる部分が残っていますが、最後まで手足を縛って書いている。抑制するのはエネルギーが必要でしょう。

 瀬戸内 初めは面白くてワクワクして書いていましたが、真ん中あたりがつらかった。これでいいのかという気持ちと、もっと他の小説を書いた方がましじゃないかなどと考えて。終わりの方はさっとできた。藤原さんが、ケータイ小説には大人が出てこないと言われていた。家族が登場しても、何があっても知らん顔。娘がレイプされても親は知らない。そんなことはありえないでしょう。それが若い子たちの世界なんですよ。私はどうしても親が出てくる。おばあちゃんまで出てくる。

 藤原 普通のケータイ小説は世代間の交流はないのが特徴。ある意味、不健康。瀬戸内さんの作品は健康で、いろんな棚の人が登場してかかわる。それが今の人の風景になじむのかなというのはあった。

 瀬戸内 私もそう思った。

 藤原 この本の能天気な装丁や、軽い内容からして、すごく楽に書いたようにみえるけれど、棚を下りてきて書くというのは普通の小説を書くよりも大変だったと思う。

 瀬戸内 もうね、二度と書きたくはない(笑)。

 藤原 そうでしょう(笑)。書くことが目的と同時に、この世代の空気感のようなものは学習できたでしょう。その方が大きい。

 瀬戸内 自分が犯した罪に対して反省がないという風潮があると思うんです。そこは悔い改めてほしいという気がありました。「あしたの虹」は「源氏物語」を下敷きにして、光源氏が藤壺と間違いを犯す部分を使っています。光源氏はあまり後悔していないですね。やっぱり悪いことしたら、悪かったと思わなければいけない。それで男性主人公のヒカルに、「悪いことをしたから幸せになってはいけない」と言わせました。

 藤原 子どもたちは意外とモラリストですよ。女の子がいろいろな男と寝たりするじゃない。でも何か求めている真摯さがある。ケータイ小説は女性作家が多いから、女性の生理で書く性がよく描かれる。僕が途中でケータイ小説を書くのをやめたのは女性の生理がわからないから。源氏物語の世界から今まで女性の生理は同じでしょ。千年たっても一本の線が通っている。

 瀬戸内 書いている時はそこまで思わなかったけれど、とにかく本当に終わってほっとしています。

 藤原 ケータイ小説は読者も書く側も文学なんて意識していなかった。たまたま投稿欄があったので自分の心情を書いていたら反応があって、一つの物語になった。それをたまたま大人が「小説」と銘打ったのが成り立ちです。この世界はこの世界で成り立っていて、やり取りがあって、何らかの成長物語がある。

 瀬戸内 言葉はどんどん変わります千年前の源氏物語が今読めないのは当たり前。私の現代語訳もすぐ読めなくなる。そのうち必ずケータイ小説文章の源氏が出てくると思う。傍らで学者がこの使い方は間違いであると、研究を続ければいい。言葉は使う人のものです。ケータイ小説の言葉は今はちんぷんかんぷんだけど、それも変わっていくものです。


 ◇ 「18歳が書いている気持ち」で原稿チェック

 「あしたの虹」がどうやって執筆されたか、その一端を紹介しよう。瀬戸内さんは他の小説や随筆を書く時と同様、400字詰め原稿用紙に万年筆でつづっていく。 その原稿を受け取った毎日新聞は横書きで活字化。ケータイ小説を扱う記者、編集者、デジタルメディアのスタッフらで作るチームで言葉や表現について女子中高生が違和感なく読めるようにチェックする。原稿チェック時のスタンスは、「18歳の女の子が書いている気持ち」。

 ここで出されたチェックポイントを瀬戸内さんが検討し、ゲラ直しを入れる。直しの入った原稿は、一つ一つの文が短くなり、語尾が「〜〜だって」のような口語に変わり、風景描写が削られるなど、シンプルで明快でみずみずしい文章に変わった。

 完成した原稿を、ケータイ小説サイト「野いちご」に載せるために、デジタルメディアのスタッフが改行などレイアウトを整え、携帯電話にアップする。この整え方の基本方針はあらかじめ瀬戸内さんと話し合っていた。アップした原稿を瀬戸内さんが愛用のピンクのらくらくホンで読む。この作業が4カ月間続いた。


 ◇せとうち・じゃくちょう

 1922年徳島県生まれ。作家。作品に「夏の終り」(女流文学賞)「場所」(野間文芸賞)など。第3回日本ケータイ小説大賞・源氏物語千年紀賞名誉実行委員長を務めたことが、ケータイ小説との出合いにつながった。

 ◇ふじわら・しんや

 1944年福岡県生まれ。写真家。作品に「印度放浪」「東京漂流」、少女たちを撮った「千年少女」「花音女」など。NHKのETV特集「ケータイ小説・藤原新也・次代へのまなざし」(2007年)出演はじめケータイ小説に詳しい。



 野いちごにアノ有名作家さんが
 http://no-ichigo.jp/koibumi/080924/nkst.php

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知りませんでした。早速、購入します。出版社は何処でしょうね。

2008/9/26(金) 午前 4:45 [ kaz*_51** ]


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