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◇ 復路も東洋大(完全優勝)、初の総合優勝(1月3日) 第85回東京箱根間往復大学駅伝競走(関東学生陸上競技連盟主催、読売新聞社共催)は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町の読売新聞社前までの5区間109.9キロで復路のレースが行われ、往路を制した東洋大が、11時間9分14秒で初の総合優勝を果たした。早大が41秒差で、2年連続の2位。日体大が3位に入った。 東洋大は、復路も5時間35分50秒で1位となり、2004年の駒大以来となる完全優勝を達成。レースでは、6区の富永(2年)が早大・加藤(3年)にトップを譲ったものの、8区の千葉(2年)で首位を奪還。9区の大津は序盤、早大・朝日(4年)に詰め寄られたが、落ちついてペースを乱さず、大きく差を広げてアンカーの高見(2年)に襷をつないだ。高見もねばり強い走りで、早大・三戸(4年)の猛追をかわした。 4位以下は大東大、中央学院大、山梨学院大、日大、明大、関東学連選抜、中大と続き、10位以内の9大学が来年大会のシード権を獲得。総合連覇を目指した駒大は13位でシード落ち、過去11度優勝の順大は19位と力を出し切れず、予選会へ回ることになった。城西大は8区で棄権し、記録なしに終わる。(曰く、箱根駅伝の戦国時代。) 早大・渡辺監督は「完敗です。6、7区で思うように離せなかった」と東洋大の粘りに脱帽。さらに「この1年間、『打倒』でやってきた駒大が往路で出遅れ、僕の中に油断が生まれた」と、復路で安全策のオーダーを組んだことを反省した。 主将の4年・竹沢は「これが1年間の成果」と淡々としていた。一方で、矢沢、三田ら1年生の活躍を喜び、「この悔しさを受け止めて成長してほしい」と後輩たちに夢を託した。 ※ 早稲田には皮肉な結果となった。スポーツ推薦のエリートらが走った6〜8区で伸び悩み、一般入試の苦労人である9〜10区で見事な走りを見せた。 駒大・大八木監督は「惨敗です。結果が出たので受け止めねばならない」と言葉を絞り出した。往路15位と出遅れ、「シード権狙いに切り替えた」という復路も7位。流れを変えきれなかった。昨年の優勝メンバーから4年生5人が抜け、穴を埋めるべく取り組んだが、11月下旬になって主軸の1人だった深津が故障で欠場を余儀なくされた。大八木監督は「底上げが完全にできていなかった。言われていたほど、層は厚くなかった」と打ち明けた。 13大会ぶりに予選会から本戦を目指す来季に向け、「3年生以下にはしっかりついてきて欲しい。いままで以上に真剣に取り組む。もう一回原点に戻る」と大八木監督。9区を担った池田主将は「僕らの学年が情けなかった。シード権も取れずに申し訳ない。悔しい気持ちでいっぱいです」と肩を落とし、「来年はしっかりリベンジして欲しい」。雪辱を後輩に託した。 総合順位は次の通り。〔1〕東洋大 〔2〕早大 〔3〕日体大 〔4〕大東大 〔5〕中央学院大 〔6〕山梨学院大 〔7〕日大 〔8〕 明大 〔9〕学連選抜 〔10〕中大 〔11〕国士大 〔12〕東農大 〔13〕駒大 〔14〕専大 〔15〕神奈川大 〔16〕亜大 〔17〕拓大 〔18〕東海大 〔19〕順大 〔20〕帝京大 〔21〕上武大 〔22〕青学大 。 東洋大は、6区で2位に後退したが、7区・飛坂篤恭(4年・美方)が区間賞の快走で差を詰め、8区・千葉優(2年・盛岡南)で逆転、その後はトップを維持した。早大は6、7区は1位に立ったがリードを守れなかった。 来年は20チームで行われ、シード権(今回10位以内)は、9位の関東学連選抜を除く9校が獲得した。明大は8位に食い込み、43年ぶりのシード権。前回総合優勝の駒大は13位でシード権を逃した。前回優勝チームのシード落ちは、途中棄権の例を除くと史上初。城西大は8区で棄権した。 金栗杯(最優秀選手賞)には、山上りの5区で区間新の力走で東洋大を1位に押し上げ、初優勝に貢献した柏原竜二(1年・いわき総合)が選ばれた。(スタート時の気象条件=晴れ、気温氷点下2.7度、湿度77%、微風0.3メートル)。 ◇ 不祥事を克服した東洋大の粘り 大会までの約1ヶ月。チームは不祥事に揺れた。一時は出場が危ぶまれた箱根について、柏原は「1キロくらいでウルッときた。感謝の気持ちでいっぱいになった」。走ることができる喜び。これは、往路で初の栄冠を勝ち取ったメンバー全員に共通する思いだった。 昨年12月1日に2年の長距離部員(当時)が、通学途中の電車内で女子高生の体を触ったとして強制猥褻容疑で逮捕された。東洋大では川嶋伸次監督が引責辞任し、全体練習も一時自粛した。関東学生陸上競技連盟は審議の末、12月5日に東洋大の出場を認めた。
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