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平成21年1月13日(火)今日:渡辺元行改相が自民に離党届けを提出。 自民党の渡辺喜美・元行政改革相は12日、栃木県大田原市で記者団に対し、「(早期の衆院解散や公務員制度改革など)私の提言が黙殺、否定された」と述べ、離党する意向を正式に表明。13日に予定される2008年度第2次補正予算案の衆院本会議での採決前に、党執行部に離党届を提出する。 補正予算案の採決については「何らかの抗議の意思表示をしたい」と述べ、反対する考えを示唆した。今後の政治活動については「私がまず外に出て、国民運動を起こしていきたい」と語った。 1月13日は、シャルル・ペローの誕生日です。 ◇ シャルル・ペロー(1628年〜1703年) フランスの詩人。 1697年、民間伝承をもとに「童話集」を著します。この中には「サンドリヨン(シンデレラ)」「青ひげ」 「赤頭巾」「眠れる森の美女」 など、現在でも有名な童話8編を収録していました。その後の童話の世界に大きな影響をあたえ、彼の死から百年後、グリム兄弟による有名なメルヘン集が編纂されます。 ◇ 『灰だらけ姫』(ガラスの上ぐつ) ペロー 楠山正雄訳 一 むかしむかし、あるところに、なに不自由なく、くらしている紳士がありました。ところが、その二どめにもらったおくさんというのは、それはそれは、ふたりとない、こうまんでわがままな、いばりやでした。まえのご主人との仲に、ふたりもこどもがあって、つれ子をしておよめに来たのですが、そのむすめたちというのが、やはり、なにから、なにまでおかあさんにそっくりな、いけないわがままむすめでした。 さて、この紳士には、まえのおくさんから生まれた、もうひとりの若いむすめがありましたが、それは気だてなら、心がけなら、とてもいいひとだった亡くなった母親そっくりで、このうえないすなおな、やさしい子でした。 結婚の儀式がすむとまもなく、こんどのおかあさんは、さっそくいじわるの本性をさらけ出しました。このおかあさんにとっては、腹ちがいのむすめが、心がけがよくて、そのため、よけいじぶんの生んだこどもたちのあらの見えるのが、なによりもがまんできないことでした。そこで、ままむすめを台所にさげて、女中のするしごとに追いつかいました。お皿を洗ったり、おぜんごしらえをしたり、おくさまのおへやのそうじから、おじょうさまたちのお居間のそうじまで、させられました。そうして、じぶんは、うちのてっぺんの、屋根うらの、くもの巣だらけなすみで、わらのねどこに、犬のようにまるくなって眠らなければなりませんでした。そのくせ、ふたりのきょうだいたちは、うつくしいモザイクでゆかをしきつめた、あたたかい、きれいなおへやの中で、りっぱなかざりのついたねだいに眠って、そこには、頭から足のつまさきまでうつる、大きなすがたみもありました。 かわいそうなむすめは、なにもかもじっとこらえていました。父親は、すっかり母親にまるめられていて、いっしょになって、こごとを言うばかりでしたから、むすめはなにも話しませんでした。それで、いいつかったしごとをすませると、いつも、かまどの前にかがんで、消炭や灰の中にうずくまっていましたから、ままむすめの姉と妹は、からかい半分、サンドリヨン(シンデレラ)というあだ名をつけました。これは灰のかたまりとか、消炭とかいうことで、つまり、それは、「灰だらけ娘」とでもいうことになりましょう。 それにしても、サンドリヨンは、どんなに、きたない身なりはしていても、美しく着かざったふたりのきょうだいたちにくらべては、百そうばいもきれいでしたし、まして心のうつくしさは、くらべものになりませんでした。 二 さてあるとき、その国の王様の王子が、さかんなぶとう会をもよおして、おおぜい身分のいい人たちを、ダンスにおまねきになったことがありました。サンドリヨンのふたりのきょうだいも、はばのきくおとうさんのむすめたちでしたから、やはり、ぶとう会におまねきをうけていました。 ふたりは、おまねきをうけてから、それはおかしいように、のぼせあがって、上着よ、がいとうよ、ずきんよと、まい日えりこのみに、うき身をやつしておりました。おかげで、サンドリヨンには、新しいやっかいしごとがひとつふえました。なぜというに、きょうだいたちの着物に火のしをかけたり、袖口にかざりぬいしたりするのは、みんなサンドリヨンのしごとだったからです。ふたりは朝から晩まで、おめかしの話ばかりしていました。 「わたしは、イギリスかざりのついた、赤いビロードの着物にしようとおもうのよ。」と、姉はいいました。「じゃあ、わたしは、いつものスカートにしておくわ。けれど、そのかわり、金の花もようのマントを着るわ。そうして、ダイヤモンドの帯をするわ。あれは世間にめったにない品物なんだもの。」 ふたりは、そのじぶん、上手でひょうばんの美容師をよんで、頭のかざりから足のくつ先まで、一分のすきもなしに、すっかり、流行のしたくをととのえさせました。 サンドリヨンも、やはりそういうことのそうだんに、いちいち使われていました。なにしろ、このむすめは、もののよしあしのよく分かる子でしたから、ふたりのために、いっしょうけんめい、くふうしてやって、おまけに、おけしょうまで手つだってやりました。サンドリヨンに髪をあげてもらいながら、ふたりは、「サンドリヨン、おまえさんも、ぶとう会に行きたいとはおもわないかい。」といいました。 「まあ、おねえさまたちは、わたしをからかっていらっしゃるのね。わたしのようなものが、どうして行かれるものですか。」「そうだとも、灰だらけ娘のくせに、ぶとう会なんぞに出かけて行ったら、みんなさぞ笑うだろうよ。」と、ふたりはいいました。 こんなことをいわれて、これがサンドリヨンでなかったら、ふたりの髪をひんまげてもやりたいとおもうところでしょうが、このむすめは、それは人のいい子でしたから、あくまでたのまれたとおり、りっぱにおけしょうをしあげてやりました。ふたりのきょうだいたちは、もう、むやみとうれしくて、ふつかのあいだ、ろくろく物もたべないくらいでした。そのうえ、でぶでぶしたからだを、ほっそりしなやかに見せようとおもって、一ダースもレースをからだにまきつけました。そうして、ひまさえあれば、すがたみの前に立っていました。 やがて、待ちに待った、たのしい日になりました。ふたりは庭におりて、出かけるしたくをしていました。サンドリヨンは、そのあとから、じっと見送れるだけ見送っていました。いよいよすがたが見えなくなってしまうと、いきなりそこに泣きふしてしまいました。 そのとき、ふと、サンドリヨンの洗礼式に立ち合った、名づけ親の教母が出て来て、むすめが泣きふしているのを見ると、どうしたのだといって、たずねました。 「わたし、行きたいのです。行きたいのです…」こういいかけて、あとは涙で声がつまって、口がきけなくなりました。 このサンドリヨンの教母というのは、やはり妖女でした。それで、「あなたは、ぶとう会に行きたいのでしょう。そうじゃないの。」と聞きました。「ええ。」と、サンドリヨンはさけんで、大きなため息をひとつしました。 「よしよし、いい子だからね、あなたも行かれるように、わたしがしてあげるから。」と、妖女はいいました。そうして、サンドリヨンの手を引いて、そのへやへつれて行きました。「裏の畠へ行って、かぼちゃをひとつ、もぎとっておいで。」 サンドリヨンは、さっそく行って、なかでもいちばんいいかぼちゃをよって、妖女のところへ持ってかえりました。けれども、このかぼちゃで、どうして、ぶとう会へ行けるのか、さっぱり考えがつきませんでした。 かぼちゃを受けとると、妖女は、そのしんをのこらずくり抜いて、皮だけのこしました。それから妖女は、手に持ったつえで、こつ、こつ、こつと、三どたたくと、かぼちゃは、みるみる、金ぬりの、りっぱな馬車にかわりました。 妖女は、それから、台所のねずみおとしをのぞきに行きました。するとそこに、はつかねずみが六ぴき、まだぴんぴん生きていました。 妖女は、サンドリヨンにいいつけて、ねずみおとしの戸をすこしあげさせますと、ねずみたちが、うれしがって、ちょろ、ちょろ、かけ出すところを、つえでさわりますと、ねずみはすぐと、りっぱな馬にかわって、ねずみ色の馬車馬が六とう、そこにできました。けれども、まだ御者がありませんでした。 「わたし行って、見て来ましょう。大ねずみが、まだ一ぴきかかっているかもしれませんから。それを御者にしてやりましょう。」 「それがいいわ。行ってごらん。」と、妖女はいいました。 サンドリヨンは行って、ねずみおとしを持って来ましたが、そのなかに、三びき、大ねずみがいました。妖女は三びきのうちで、いちばんひげのりっぱな大ねずみをより出して、つえでさわって、ふとった、元気のいい御者にかえました。それはめったに見られない、ぴんとした、りっぱな口ひげをはやしていました。それがすむと、妖女は、サンドリヨンにむかって、「もういちど、裏のお庭へ行って、じょろのうしろにかくれているとかげを六ぴき、見つけていらっしゃい。」といいました。 サンドリヨンは、いいつけられたとおり、とかげをとってかえりますと、妖女はすぐ、それを六人のべっとうにかえてしまいました。それは、金や銀のぬいはくのある、ぴかぴかの制服を着て、馬車のうしろの台にのりました。そうして、そこに、ぺったりへばりついたなり、押しっくらしていました。そのとき、妖女は、サンドリヨンにいいました。 「ほら、これでダンスに行くお供ぞろいができたでしょう。どう、気に入って。」 「ええ、ええ、気に入りましたとも。」と、サンドリヨンは、うれしそうにさけびました。「けれどわたし、こんなきたないぼろを、着て行かなければならないでしょうか。」 妖女はそこで、ほんのわずか、つえの先で、サンドリヨンのからだにさわったとおもうと、みるみる、つぎはぎだらけの着物は、宝石をちりばめた金と銀の着物にかわってしまいました。それがすむと、妖女はサンドリヨンに、それはそれは美しいリスの皮の上ぐつ(ガラスの上ぐつだともいいます。)を、一そくくれました。 こうして、のこらずしたくができあがって、いよいよサンドリヨンが馬車にのろうとしたとき、妖女はあらためて、サンドリヨンにむかって、なにはおいても、夜なか十二時すぎまで、ぶとう会にいてはならないと、きびしくいいわたしました。十二時から一分でもおくれると、馬車はまたかぼちゃになるし、馬は小ねずみになるし、御者は大ねずみになるし、べっとうはとかげになるし、着ている着物も、もとのとおりのぼろになるのだから、といってきかせました。 サンドリヨンは妖女に、けっして夜なかすぎまで、ぶとう会にはいませんという、かたいやくそくをしました。そうして、もうはち切れそうなうれしさを、おさえることができないようなふうで、馬車にのりました。(続く) |

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