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◇ 救われないアメリカの心の闇、オスカー・グラントの死 オバマ次期大統領の就任を控え、米国が抱える人種問題の深刻さ カリフォルニア州オークランドの地下鉄駅で警官に取り押さえられた黒人青年が、無抵抗のまま警官に射殺される模様がインターネットで公開され、黒人住民を中心にした大規模な抗議活動に発展している。隠れていた人種対立が事件によって炙り出される中、地元アラメダ郡地検はこのほど、事件後辞職した元警官を殺人容疑で逮捕した。オバマ新大統領の就任式を目前に控え、事件は米国が抱える人種問題の根深さを改めて浮き彫りにしている。 事件が起きたのは今月1日未明。地下鉄ホームで喧嘩が起きたとの通報で駆けつけた複数の警官が、当事者の一人のオスカー・グラントさん(22)を取り押さえた。グラントさんは自由を奪われた状態だったが、そこで突然、ジョハネス・マーサリー巡査(27)が背中を撃ったという。マーサリー巡査は白人。 この模様は乗客の携帯電話のビデオで撮影され、その後動画サイト「ユーチューブ」に流された。抗議の動きは拡大し、7日夜にはオークランドでのデモが暴徒化。投石や放火、略奪が発生し、逮捕者は約百人に上った。 POLICE SHOOTING AT BART STATION - OSCAR GRANT マーサリー巡査は「危害を加えられかねない状況になった」として辞職したが、地検は13日、殺人容疑で逮捕に踏み切った。AP通信によると、一般に職務中の警官による発砲は、死傷者につながった場合でも有罪に持ち込むのは困難とされており、罪に問われるのは極めて異例という。 マーサリー容疑者の逮捕を受け、オークランドでは14日夜、抗議デモが再び暴徒化した。黒人のデラムス市長らの非暴力の呼びかけにもかかわらず、18人が逮捕される事態になっている。 グラントさんの遺族の代理人は地元紙に、「もし取り押さえた相手が白人だったならば、警官はまず事情を聴くなどの対応をしていたはずだ」と、事件の背景に人種問題が横たわっているとの見方を示した。CNNテレビは「オバマ大統領の誕生が、米国の抱える人種問題の解決を意味するものではないという、当たり前の事実を再認識するべきだ」との専門家の意見を伝えている。 米国で、黒人に対する警官の暴力が暴動を引き起こした事例は数多い。1991年にロサンゼルスでスピード違反を犯した黒人男性、ロドニー・キング氏にロス市警の複数の警官が暴行を加えた事件は、今回の事件と同様、近隣住民が撮影したビデオが報道されて抗議が高まるという経緯をたどり、1992年のロス暴動につながった。 OSCAR GRANT Murder by a Bart cop clearer and Closest view from Platform 最近では、ニューヨークで2006年に結婚式を控えた黒人青年が警官から50発もの銃弾を受けて死亡する事件があった。関与した3人の警官が起訴されたが、2008年にいずれも無罪となり、やはり大規模な抗議デモを引き起こしている。 ◇ かたや、こんなに明るいニュースもあるのに(1月15日) 松崎小浜市長(右)に肖像画を寄贈したチャズさん(中央)=福井県小浜市役所 米国のオバマ次期大統領と親交のある画家、チャズ・ゲストさん(47)が15日、小浜市役所を訪れ、松崎晃治市長にオバマ氏の肖像画を寄贈した。米大統領選でオバマ氏を応援した同市へのお礼で、チャズさんは「ホワイトハウスに行く機会があれば、小浜市に行くべきだと伝えます」と語った。 寄贈されたのは、オバマ氏が大統領選で行った差別についての演説の文言を背景に、スーツを着て腕を組んで遠くを見据えている姿を描いた肖像画(縦86センチ、横76センチ)。12日夜に同市に入り、3日間で完成させた。チャズさんはロサンゼルスを中心に活動しており、京都造形芸術大学(京都市)で特別講師も務めている。同行した友人の大江研さん(43)によると、チャズさんは昨年11月にオバマ氏を応援する小浜市の様子をテレビで知り、「恩返しをしたい」として寄贈を決めたという。
チャズさんはこの日、一緒に訪れた友人で俳優のJJサニー千葉さんから借りた和服に身を包み、肖像画を寄贈。「ホテルの屋上からみた小浜湾の日の出はこれまでで一番きれいだった。いつか小浜の風景画も描きたいですね。焼き鯖は本当においしかった」と語り、同市での滞在を楽しんだ様子だった。松崎市長は「小浜市の宝物にしたい。アメリカを背負うというリーダーの気概を感じます。わたしも小浜を背負って頑張っていこうという気にさせられます」と喜んでいた。 |

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