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平成21年3月4日(水)昨日:選挙まじかの逮捕劇、自民いよいよ背水の陣。 グッド・タイミング! 小沢「ナンバー1秘書」逮捕に地元衝撃、国替えなし? 報道陣が詰めかけた民主党岩手県第4区総支部が入った奥州市の小沢代表の地元事務所 準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)から、同社OBが代表を務める政治団体を介して民主党の小沢代表の資金管理団体が企業献金を受け取った疑いで、小沢代表の公設秘書、大久保隆規容疑者が3日、政治資金規正法違反容疑(虚偽記入、企業献金の受領など)で逮捕され、岩手県内には衝撃が広がった。 麻生内閣の支持率が低迷し、小沢代表の地元・奥州市などでは、「小沢総理」の実現に期待が高まっていた中での「事実上のナンバー1秘書」(地元関係者)の逮捕だけに、次期衆院選への影響を指摘する声も出た。 自民党県連幹部は「小沢さんは、秘書の問題が解決しない段階では、他の選挙区から出にくくなるんじゃないか」と、選挙区替えの可能性がほぼなくなったとの見方を示すとともに、「小沢さんの性格から言って、また辞意を漏らす可能性もある」と指摘する。 3月4日は、ニコライ・ゴーゴリ忌です。 ◇ ニコライ・ゴーゴリ(1809年〜1852年) ウクライナ生まれのロシアの小説家、劇作家。『死せる魂』などの小説で知られる。南ロシアの村で小地主の家に生まれた。ネージン中学校(七年制)を卒業後、ペテルブルグに出て俳優を志望するが挫折、役所に勤務する。働きながら創作にはげみ、ウクライナ物語集「ジカンカ近郷夜話」を出版、文壇に認められる。 その後、「鼻」「外套」の名作を書き、リアリズムの立場から社会生活の醜さと矛盾を写実的に描き、「リアリズム文学の父」とも呼ばれた。また一方では、「むかしかたぎの地主たち」等のような、涙と笑いのウクライナ物を書いた。戯曲の代表作と言われる傑作喜劇「検察官」では、笑いの中に、役人の醜悪さを風刺した。 生涯の大作「死せる魂」の第一部をローマで完成させるが、晩年に神秘思想にのめりこみ肉体も衰え、彼は第二部の草稿を火中に投じてしまう。身も心も衰弱した彼は、1852年にロシアへ戻るが、虚弱と飢えのため餓死、享年42。 ※ ツルゲーネフ(1818〜1883)は、1852年、ロシアの農奴を描いた短編集「猟人日記」を発表。ロシアの自然の美しさと、貧しいけれども心の美しい農民の姿を描くと共に、当時の農奴制を批判した。これは政府の反感を買い、ゴーゴリの死に際して書かれた追悼文・「ペテルブルクからの手紙」を口実に検閲法違反で逮捕された。1ヶ月投獄された上、2年間自分の領地を出ることを禁じられています。(日本に「猟人日記」を初めて紹介したのは二葉亭四迷。) ◇ ゴーゴリの代表的短編「鼻」 〔梗概〕ある朝、役人が鼻のにきびを見ようと鏡をのぞいて驚いた。鼻がなくなり、のっぺらぼうなのだ。逃げた鼻を探すため彼は街へ … 、と幻想的な物語を滑稽に描く。不合理な事象というものはどこにでもころがっている? 〔冒頭部分〕 3月の25日にペテルブルグで奇妙きてれつな事件がもちあがった。ウォズネセンスキイ通りに住んでいる理髪師のイワン・ヤーコウレヴィッチが、かなり早く眼をさますと、焼きたてのパンの匂いがプーンと鼻に来た。寝台の上でちょっと半身をもたげると、相当年配の婦人で、コーヒーの大好きな自分の女房が、いま焼けたばかりのパンを竈から取り出しているのが眼についた。 イワン・ヤーコウレヴィッチは、礼儀のためにシャツの上へ燕尾服をひっかけると、食卓に向かって腰かけ、二つの葱の球に塩をふって用意をととのえ、やおらナイフを手にして、勿体らしい顔つきでパンを切りにかかった。真二つに切り割って中をのぞいてみると、驚いたことに、何か白っぽいものが目についた。イワン・ヤーコウレヴィッチは用心ぶかく、ちょっとナイフの先でほじくって、指でさわってみた。 「固いぞ!」と、彼はひとりごちた。「いったい何だろう、これは?」 彼は指を突っこんでつまみ出した、鼻だ! … …イワン・ヤーコウレヴィッチは思わず手を引っこめた。眼をこすって、また指でさわって見た。鼻だ、まさしく鼻である! しかも、その上、誰か知った人の鼻のようだ。イワン・ヤーコウレヴィッチの顔にはまざまざと恐怖の色が現われた。しかしその恐怖も、彼の細君が駆られた憤怒に比べては物のかずではなかった。 「まあ、この人でなしは、どこからそんな鼻なんか削ぎ取って来たのさ?」こう、細君はむきになって呶鳴りたてた。「悪党! 飲んだくれ! この私がお前さんを警察へ訴えてやるから。何という大泥棒だろう! 私はもう三人のお客さんから、お前さんが顔をあたる時、今にもちぎれそうになるほど鼻をひっぱるって聞かされているよ。」 だが、イワン・ヤーコウレヴィッチはもう生きた空もない有様であった。彼はその鼻が、誰あろう、毎週水曜と日曜とに自分に顔を剃らせる八等官コワリョーフ氏のものであることに気がついたのである。 「まあ、お待ち、プラスコーヴィヤ・オーシポヴナ、こいつはぼろきれにでも包んで、どこか隅っこに置いとこう。あとで俺が棄ててくるよ。」 「ええ、聞きたくもない! 削ぎとった鼻なんかを、この部屋に置いとくなんて、そんなことを私が承知するとでも思うのかい?……この出来そくない野郎ったら! 能といえば、革砥を剃刀でペタペタやることだけで、肝腎なことを手っ取り早く片づける段になると、空っきし意気地のない、のらくらの、やくざなのさ、お前さんは! 私がお前さんに代って、警察で申し開きをするとでも思ってるのかい?……ああ、何てだらしのない、木偶の坊だろう! さっさと持って行っとくれ! さあってば! どこへでも好きなところへ持って行くがいいよ! 私やそんなものの匂いだって嗅ぎたくないんだからね!」 イワン・ヤーコウレヴィッチは、まるで叩きのめされたもののように茫然として突っ立っていた。彼は考えに考えたが、さて何をいったい考えたらいいのか見当がつかなかった。どうしてこんなことになったのか、さっぱり訳がわからないや。と、とうとうしまいに耳の後を掻きながら彼は呟やいた。きのう俺は酔っ払って帰ったのかどうか、それさえもう、はっきりしたことはわからないや。だが、こいつは、どの点から考えても、まったく有り得べからざる出来ごとだて。第一パンはよく焼けているのに、鼻はいっこうどうもなっていない。さっぱりどうも、俺には訳がわからないや! イワン・ヤーコウレヴィッチはここで黙りこんでしまった。警察官が彼の家を捜索して鼻を見つけ出す、そして自分が告発されるのだと思うと、まるで生きた心地もなかった。美々しく銀モールで刺繍をした赤い立襟や佩剣などが、もう眼の前にちらついて … … 、彼は全身ブルブルとふるえだした。とうとう下着や長靴を取り出して、そのきたならしい衣裳を残らず身につけると、プラスコーヴィヤ・オーシポヴナの口喧ましいお説教をききながら、彼は鼻をぼろきれに包んで往来へ出た。 イワン・ヤーコウレヴィッチは、やくざなロシアの職人が皆そうであるように、ひどい飲んだくれで、また、毎日他人の頤を剃っているくせに、自分自身の鬚はついぞ剃ったことがなかった。イワン・ヤーコウレヴィッチの燕尾服はまだらであった。つまり、それははじめ黒であったが、今ではところ嫌わず茶色がかった黄色や灰色の斑紋だらけになっていたのである。それに襟は垢でてかてかと光り、ボタンが三つともとれて、糸だけ残っているという為体であった。 イワン・ヤーコウレヴィッチは大の不精ものであったから、八等官のコワリョーフは彼に顔をあたらせる時、いつもこう言ったものである。「イワン・ヤーコウレヴィッチ、君の手はいつも臭いねえ。」すると、その返事がわりにイワン・ヤーコウレヴィッチは、「どうして臭いんでしょうな?」と問い返す。「どうしてか知らないけれど、どうも臭いよ、君。」そう八等官が言うと、イワン・ヤーコウレヴィッチは嗅ぎ煙草を一服やってから、腹いせに八等官の頬といわず、鼻の下といわず、耳のうしろといわず、あごの下といわず、一口にいえば、ところ嫌わず手あたり次第に、石鹸をやけに塗りたくったものである。 さて、この愛すべき一市民は、今やイサーキエフスキイ橋の上へやって来た。彼は何よりもさきにまずあたりを見廻してから、よほどたくさん魚でもいるかと、橋の下をのぞくようなふりをして、欄干によりかかりざま、こっそり鼻の包みを投げ落とした。イワン・ヤーコウレヴィッチは、にやりとほくそえみさえした。そこで彼は役人連の顔を剃りに行くのを見合わせて、ポンスでも一杯ひっかけてやろうと、「お料理喫茶」という看板の出ている家の方へ足を向けたが、その途端に、大きな頬髯をたくわえた堂々たる恰幅の巡査が、三角帽をいただき、佩剣を吊って、橋のたもとに立っているのが眼についた。イワン・ヤーコウレヴィッチはぎくりとした。その巡査は彼を指でさし招いて、「おい、ちょっとここへ来い!」と言う。 ※ 因みに、「どん底」を書いたゴーリキーと、お間違えなきように。 |

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