|
今日は「愛妻の日」です。 日本愛妻家協会が2006年に制定しました。1月の1を「I」に見立て、 「あい(I)さい(31)」の語呂合わせから。 日本愛妻家協会:http://www.aisaika.org/ 『今度は愛妻家』(東映、131分)(2010年1月16日全国ロードショー) かつて売れっ子カメラマンだった北見俊介は、今はロクに仕事もせずにぐうたらな毎日を送っている。妻さくらは、そんな夫に文句を言いながらも世話をやいている。クリスマス直前に、さくらに半ば強引に連れていかれた子作りのための沖縄旅行から“1年”。 相変わらず、だらけた毎日を過ごす俊介は、なぜか一枚も写真を撮ることができない。北見が浮気をしようとすると、北見の罪悪感を見透かしたように、必ず北見の前に現れるさくら。ある日、突然さくらは「一年前から好きな人がいる」と告白し、離婚記念に写真を撮って欲しいとお願いする。「ねぇ、写真撮ってよ」 一年前の沖縄旅行で言われた同じ言葉を思い出す北見。いなくなってみて初めて、さくらの存在の大きさに気付く俊介。近づいてきた、クリスマスの夜。取り戻せない時間の中、抱きしめあった二人は・・・。 ◇ 初日舞台挨拶 丸の内 TOEI 1 にて(2010年1月16日) 1月16日に丸の内TOEI 1にて『今度は愛妻家』の初日舞台挨拶が行われ、豊川悦司、薬師丸ひろ子、水川あさみ、濱田岳、石橋蓮司、行定勲監督の6人が登壇した。 最初に場を盛り上げたのが、この映画でオカマを演じた石橋。「撮影中は水川さんがライバルだったという噂を聞いたのですが … 」という司会のフリに、待ってましたとばかりに語り始めた。 「役者をやっておりますと、時として、自分が認識していない自分を発見することがあります。今回は自分の中に絶対にない要素が、この作品によって引きずり出されました。ある意味で驚きと恐怖を感じています」と、まずは、想定外のオカマ役が、思ったよりも気に入った様子。その上で水川に対しては「ニューハーフタイプなので、お化粧には時間がかかったと思います。私は20〜30分で済みますが、彼女は1時間以上かかる。演技でも、たぶん、勝てたと思うので、これからは役が競合すると思う。いいライバルになりたい」とライバル宣言し、会場を沸かしていた。 さらに、「女性がだいぶわかった。撮影中は豊川という人間を、全然違う角度から見ていまして、とても素敵な俳優さんなんだな」と、秘かに色気が漂いはじめる石橋。「いつか、ちゃんとしたメロドラマを(豊川と)やりたいと思っているので、いい企画があったらよろしくお願いします」と女優宣言もしていた。 一方、今回の映画のキャンペーンで薬師丸が20年ぶりにコンサートを開いたことに反応したのが、薬師丸の夫役を演じた豊川。司会から、「映画のキャンペーンをずっと続けてきて、ついに初日を迎えたわけですがいかがですか?」との質問が豊川に寄せられると、「おまえもコンサートやれって言われたらどうしようかと思った」と答え、場内を湧かせる。これに気をよくしたのか、笑いが止むと「たぶん、やったと思います」と言い足し、ゴキゲンの豊川。 さらに薬師丸が、豊川と一緒にたくさんの取材を受けたことを客席に説明しながら「ねっ!」と豊川に相づちを求めても返事がない。豊川を振り返り「聞いてますか?」と薬師丸が告げると、慌てて「聞いてます」と答えたものの、実は自分が歌うコンサートの曲を考えていたと釈明。またまた笑いを誘っていた。 行定監督は「この映画があたらなければ、この後どうすればいいのか、そういう思いがある」と語ると、「実はこの映画は、2回目を見る人のために演出した。2回目を見ると、前半の俳優の1つひとつの演技が全然違って見えてくる。ヒットしてもらいたい一心で、そういうことを言っているわけじゃない」と映画をアピール。見終わったばかりの観客も納得の表情をしていた。 ◇ 愛妻家・陽水が感銘受け主題歌(2009年10月3日) デビュー40周年を迎えたシンガー・ソングライターの井上陽水(61)が、豊川悦司(47)、薬師丸ひろ子(45)共演の映画「今度は愛妻家」(2010年1月16日公開、行定勲監督)の主題歌を務めることになった。書き下ろし曲「赤い目のクラウン」(発売日未定)を歌う。 行定監督が、親交の深い陽水に今作の趣旨を説明したところ、「愛妻家(妻は石川セリ)」として知られる陽水は、映画の内容に共感。楽曲制作を買って出たという。 楽曲を聴いた行定監督は「僕の想像をはるかに超えてせつなく、心に刺さる歌だった」と感謝の言葉を述べた。 石川セリ と言えば、この歌 『八月の濡れた砂』 ※ 映画公開当時、テーマソングが鮮烈だった。 曰く、破滅的倦怠感。 トヨエツは「大ファンだった陽水さんに、主題歌をプレゼントしていただいて大変光栄。バースデーケーキに立てるロウソクのように、この映画を深く豊かに彩ってくれました」と感激。薬師丸も「陽水さんの声、詞の奥深さで、映画の余韻をいつまでも感じていられる素晴らしい主題歌だと思いました」と喜んだ。 「今度は愛妻家」は、2002年に上演された中谷まゆみ氏原作の大ヒット舞台の映画化。結婚10年目を迎えたダメ夫婦(豊川、薬師丸)が織りなす人間模様を、コミカルに、ときにシリアスに描いていく。 『今度は愛妻家』(予告編) ◇ “今度”と言うお化けには会ったことがない 小説に「叙述トリック」という用語がある。ある事実をわざと隠すような書き方をして、読者に別趣の先入観を持たせて驚きの展開に持って行く手法で、アガサ・クリスティーの「アクロイド殺人事件」などがその代表作。本作にはその叙述トリックが実に巧みに使われている。最初はニール・サイモン調のユーモラスな恋愛会話劇のように思えるが、中盤で驚くべき展開を見せる。そこから、前半の場面の様々な意味が全く違った様相を見せてくる。 北見俊介(豊川悦司)はかつて売れっ子カメラマンだったが、今は写真を撮ることが出来なくなり、ぐうたらな生活を送っている。妻のさくら(薬師丸ひろ子)は夫に文句を言いながらも共に暮らしている。さくらの留守中、バーで知り合った蘭子(水川あさみ)が北見を訪れ、オーディション用の写真を撮って欲しいという。北見は蘭子を誘惑しようとするが、蘭子がシャワーを浴びている間にさくらが帰ってきてしまう。 そんな日常の細々とした描写が、中盤のある種のどんでん返し以降、圧倒的に意味を持って迫ってくる。そして、夫婦にとって互いの存在とは何か、を真摯に問いかけてくる。叙述トリックによって、登場人物たちの「喪失感」が観客にも実に生々しく伝わってくるのである。 豊悦と薬師丸がとても良かった。特に豊悦は、表面的には軽薄に見えて、実は心に深い喪失感を抱えている男の役を、完璧に演じていたと思う。薬師丸もさすがに年はとったが、昔と変わらずチャーミングだった。 ※ 1月18日、10時20分「今度は愛妻家」鑑賞。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー



