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平成22年8月20日(金)昨日:ペットも熱中症、動物病院に問い合わせ殺到。 連日の猛暑で、各地の病院が救急搬送者の対応に多忙を極める中、動物病院でも“熱中症患者”のペットが相次いで運び込まれている。 飼い主から熱中症についての相談も増加しているといい、獣医師や動物指導センターは「動物の暑さ対策にも気を配って」と呼びかけています。 熱中症の疑いで運び込まれるペットは、犬が多いという。犬は汗腺が発達していないため熱が逃げにくく、呼吸で体温を調整する。熱中症になると、食欲がなくなり、嘔吐や痙攣、昏睡状態に陥るケースもあるという。 川口市の動物病院でも8月に入り、「散歩から帰ってきたら元気がなく、食欲もない」という犬が来院。体温は41度と高く、呼吸も荒いため、熱中症と診断されたが、処置が早かったこともありその後回復した。照り返しの強いアスファルトでの散歩で、体力が奪われたとみられる。同病院では今季、熱中症とみられる症例で約20頭が受診した。 症状が出た場合には「体を水でぬらし、風をあてるなどしてすぐに冷やして」と直井院長。県動物指導センターは「日中の散歩を避け、こまめな水分補給が大切。外で飼っている場合には、日陰を作って風通しを良くしてほしい」と呼びかけている。 こうした中、ペットショップでは冷涼グッズが人気で、県内で8店舗を展開するペット専門店「コジマ」(本社・東京都江東区)によると、7月以降、冷却用のジェルマットや犬用のシャーベットの売り上げが例年と比べ2倍以上になっているという。売り切れた商品もあり、「例年売り上げの落ちるお盆を過ぎても好調」という。 1941年8月20日、詩集『智恵子抄』が刊行されました。 高村光太郎の詩集『智恵子抄』が1941年に龍星閣から出版された。 1914年に処女詩集『道程』が出版されて以降、『現代日本詩集』(改造社、1929年)などの詩華集に未刊詩が多数収録されることはあったものの、高村単独による詩集の出版は長らく実現しなかった。1940年に出版された改訂版『道程』を除くと、『智恵子抄』は2冊目の詩集にあたる。 妻・智恵子と結婚する以前(1911年)から、彼女の死(1941年)までの30年間にわたって書かれたもので、彼女に関する詩29篇、短歌6首、3篇の散文が収録されている。戦後、さまざまな出版社から同名の詩集が出ており、それらには最初の版の刊行後に書かれた作品や、その版に未収録のものも収められている。 ◇ 『智恵子抄』と著作権問題 この詩集は著作権の分野においても注目を浴びた。 光太郎の没後の1965年、龍星閣の代表がこの詩集を編集著作したと主張したことを受け、その翌年、光太郎の相続人が出版社とその代表を相手取り、編集著作権は詩人の側にあるものとして、東京地方裁判所に提訴した。 長期裁判となったが、最終的には1993年の最高裁判決により、原告が勝訴。『著作権判例百選』(有斐閣)の第二版以降に収録されるほどに影響力の大きい裁判となった。 ◇ あどけない話 智恵子は東京に空がないと言ふ ほんとの空が見たいと言ふ 私は驚いて空を見る 桜若葉の間に在るのは 切つても切れない むかしなじみのきれいな空だ どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色の朝のしめりだ 智恵子は遠くを見ながら言ふ 阿多多羅山の上に 毎日出てゐる青い空が 智恵子のほんとの空だといふ あどけない空の話である ※ 智恵子は昭和6年に精神に変調をきたす。 昭和7年に服毒自殺未遂を起こす。その後病状が悪化し、 昭和10年2月にゼームス坂病院に入院。 ◇ 山麓の二人 二つに裂けて傾く磐梯山の裏山は 険しく八月の頭上の空に目をみはり 裾野とほく靡いて波うち 芒ぼうぼうと人をうづめる 半ば狂へる妻は草を藉いて坐し わたくしの手に重くもたれて 泣きやまぬ童女のやうに慟哭する … わたしもうぢき駄目になる 意識を襲ふ宿命の鬼にさらはれて 逃れる途無き魂との別離 その不可抗の予感 … わたしもうぢき駄目になる 涙にぬれた手に山風が冷たく触れる わたくしは黙って妻の姿に見入る 意識の境から最後にふり返って わたくしに縋る この妻をとりもどすすべが今は世に無い わたくしの心はこの時二つに裂けて脱落し 闃として二人をつつむこの天地と一つになった。 ※ 智恵子は、昭和13年10月5日に亡くなる。死因は粟粒性肺結核。 ◇ レモン哀歌 そんなにもあなたはレモンをまってゐた かなしく白くあかるい死の床で わたしの手からとつた一つのレモンを あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ トパアズいろの香気が立つ その数滴の天のものなるレモンの汁は ぱっとあなたの意識を正常にした あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ わたしの手を握るあなたの力の健康さよ あなたの咽喉に嵐はあるが かういふ命の瀬戸ぎはに 智恵子はもとの智恵子となり 生涯の愛を一瞬にかたむけた それから一時 昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして あなたの機関はそれなり止まつた 写真の前に挿した桜の花かげに すずしく光るレモンを今日も置かう ◇ 今日の誕生花・センニチコウ(ヒユ科) 花言葉は、「変らぬ愛情」「不朽」。 てにをはを省き物言ふ残暑かな 戸恒東人(とつね はるひと) あざやかなセンニチコウと おはぐろの祖母が顕(た)ちけり八月の庭 鳥海昭子 |

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