|
平成23年3月20日(日)昨夜:仏軍機がリビア空爆、多国籍軍が軍事介入開始。 フランスのサルコジ大統領は19日午後(日本時間同日深夜)、英仏米などを中心とする多国籍軍がリビアに対して軍事介入を開始したと発表。AP通信は仏国防省の話として、同日夕、仏軍機がリビア政府軍の車両などを攻撃したと報じた。同国上空の飛行禁止空域の設定をめぐり、欧米諸国やアラブ連盟などが19日、パリで緊急の首脳級会議を開き、カダフィ政権の反体制派に対する攻撃を止めるため、軍事介入に踏み切ることで合意した。 会議後、サルコジ氏は「本日、我々は国連安保理決議に従って、アラブ諸国をはじめ有志国とともにリビアに介入する」と宣言。「多国籍軍の航空機がすでにカダフィ政権による(反体制派拠点の)ベンガジに対する攻撃の監視に入った」と空域偵察を進めていることを明らかにした。 また「我々の空軍は、カダフィ大佐による(反政府勢力への)攻撃に対抗する」とカダフィ政権が攻撃を停止しなければ空爆などの軍事攻撃に移ることを示唆する一方、「カダフィ大佐はまだ最悪の事態を避けることができる。外交の扉は攻撃がやめば再び開く」と武力攻撃によらない解決に含みをもたせた。 3月20日、続報 大震災十日目です。 ◇ 福島第1原発、大量放水10時間超 電源を2号機に接続 東日本大震災で深刻なダメージを受けた東京電力福島第1原子力発電所では19日も、冷却機能の回復を目指した作業が継続された。東京電力は2号機に外部から電気を供給する工事を、20日未明にも完了する予定。東京消防庁も19日午後、海水を使って3号機の使用済み核燃料プールに対する大量の連続放水を始めた。放射性物質の大量飛散という最悪の事態を回避するための作業が続いている。 電源回復は大詰めを迎えている。経済産業省原子力安全・保安院は19日夕方に記者会見し、2号機の原子炉建屋まで送電ケーブルの敷設を終え、電気が来ることを確認したと発表した。東京消防庁による放水作業が終了し次第、建屋内への通電を試みる。電気の完全復旧は20日にずれ込む見通し。 復旧後の主要機器や電力系統の点検・確認作業について、保安院は(1)計器類(2)炉心の冷却システム(3)使用済み核燃料プールの冷却システム――の順番で進めると説明している。不具合が見つかれば、機器類の交換も必要となり、冷却システムの稼働には、まだ、しばらく時間がかかりそう。 東京消防庁による3号機の使用済み核燃料プールへの注水作業は、19日午前0時半から約20分間実施したのに続き、同午後2時5分から2回目の放水を始めた。放水作業は消防車を無人にして10時間を超す。1000トン規模の大量放水になったもよう。保安院によると、敷地内の放射線量が約1ミリシーベルト下がったという。自衛隊も20日早朝に4号機に対して放水を開始する予定。 枝野幸男官房長官は19日午後記者会見し、3号機への放水作業について「使用済み核燃料プールには一定の注水が成功したとみている」と述べ、一定の効果があったと評価した。また、1〜3号機の原子炉の状況については「海水注入で一定の安定状況にあるが、引き続き冷却を継続すべく努めている」と強調した。 使用済み核燃料プールの温度が上昇していた5号機、6号機は、1台の非常用発電機を共有していたが、19日未明にもう1台が起動した。5号機でプールの温度を下げる冷却システムが稼働し、水温は同日午後6時で48.1度と同日午前6時の時点より20度以上も下がった。6号機も同日夜、冷却システムが動き出した。 ◇ 陸自160人決死の放水、15キロの防護服で接近 緊迫状況が続く東京電力福島第一原子力発電所。自衛隊は、陸自中央即応集団(CRF)に所属する中央特殊武器防護隊(中特防)を中心に、被曝の恐怖と戦いながら、決死の作業を続けている。 「原子炉への放水など訓練したこともないが、我々はその任を全うしなければならない。今が正念場だ」。 CRFの宮島俊信司令官(陸将)は、自らに言い聞かせるようにそう話した。 「原子炉の冷却機能が喪失した」との連絡で、震災当日の11日夜、中特防を現地に送り出した。中特防は核や生物・化学兵器によるテロ攻撃などに対処する専門部隊。全勢力の約160人が、放射能漏れに備えて派遣された。部隊は13日から冷却用の海水を汲み上げ、原子炉格納容器に注入する作業を指示された。 だが、14日午前11時過ぎ、3号機の原子炉建屋が水素爆発で吹き飛び、事態は急変した。 「隊員が行方不明」。事故の知らせにCRF司令部(東京・練馬)は凍り付いた。事故は隊員6人がポンプ車2台と四輪駆動車に分乗して現場に着いた瞬間だった。爆発した建屋と車両との距離は20メートル。吹き飛んだ外壁のコンクリート片が3台の車両を直撃、6人は大破した車からはい出し、自力で避難。隊員4人が足の裂傷などのけがを負ったが、「外壁の破片が1メートルずれて落ちていたら、とても軽傷ではすまなかった」と陸自幹部は振り返る。 安堵する間もなく、今度は原子炉建屋に対し上空からの放水を要請された。 山林火災で慣れているとはいえ、原子炉上空には高濃度の放射線が放出されている。放水の際、隊員はヘリの中で腹ばいになり、中央の穴から目標を見定めなければならない。陸自は急ぎ、放射線を透過しにくい鉛板をヘリに敷き、17日午前に離陸した。 CRF所属の第1ヘリ団(千葉)が、CH47ヘリ2機で計4回の空中放水を試みたものの、隊員が浴びる放射線量が多く、効果も限られていた。このため同日午後には、車両の中から放水できる特殊消防車による活動に切り替えた。 隊員は戦闘服の上に粉じんやウイルスの侵入を防ぐ衣服を着用、その上から厚さ3ミリの鉛板が埋め込まれた約15キロの放射線防護服を着込んでの作業だ。 放水目標は、3号機の使用済み核燃料一時貯蔵プール。「1号車命中」「2号車命中」。CRF司令部に次々と連絡が入る。 約50メートルの距離から放水した17日に比べ、18日は10〜20メートルにまで接近した。防護服を着ても防げる放射線は限定的で、中特防の隊員が化学防護車の中で被曝線量を測り続けている。陸自幹部は「隊員たちはよく頑張っている」と語る。想定をはるかに超えた過酷な状況下で、作業は尚も続く。 希望は、つらいこと、苦しいことに打ち勝つ力なのです。 (瀬戸内寂聴) ◇ 今日の誕生花・スミレ(スミレ科) 花言葉は、「誠実」「真実の愛」。 菫程な小さき人に生まれたし 夏目漱石 花の名をいく度となく問われます 先生老いてスミレ花咲く 鳥海昭子 |

- >
- 生活と文化
- >
- 祝日、記念日、年中行事
- >
- その他祝日、記念日、年中行事


