今日の出来事ロジー

7月19日は、 河合隼雄 の命日です。

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 平成23年5月11日(水)昨日:東電社長が政府に支援要請、追加燃料費1兆円。

 東京電力の清水正孝社長は10日午前、首相官邸を訪れ、福島第一原子力発電所事故の被害者への損害賠償策について、政府に支援を要請した。 勝俣恒久会長や清水社長ら代表取締役8人の役員報酬を当分の間、全額返上するなどの追加リストラ策を説明し、政府の理解を求めた。 清水社長は、枝野官房長官や海江田経済産業相らに対し、「最大の合理化をすることが前提となるが、ぜひ政府に支援をお願いしたい」と述べた。

 要請書では、今年度、火力発電への依存度が高まって燃料費が追加で1兆円近くかかるうえ、社債や借入金の償還・返済でも約7500億円が必要となることなどを説明。「資金面で早晩立ちゆかなくなり、補償に影響を与える恐れがあるばかりでなく、電気の安定供給に支障を来す恐れがある」として、政府に対し、支援の枠組みを早急に策定してもらうよう求めた。

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 ※ 国策事業とは … 、どう転んでも損のでない独占企業の謂い。言うところの財閥とは、明治勃興期の国策会社であった。親方日の丸の下、事業繁栄こそが日本国の自主独立を守る手段でもあった。 どうもそのシステムが、いつまでも、いつまでも、平成の御世にまで続いているらしい。政治主導と口先で唱えても、政治家に行政の実務は到底無理だった。それは、与野党の別を問わない。また、国策事業でありながら、閣内に原発の専門家が居ない。なんにしても、隔靴掻痒の観を免れない。 過去の栄光に固執する者は、自滅の道を辿るほかない。



 本日5月11日は、東日本大震災から2ヶ月です。

 ◇ 震災2ヶ月、死者1万4949人 不明9880人(2011年5月10日20時)

 東日本大震災の発生から11日で2ヶ月。警察庁がまとめた震災(余震も含む)の死者は、10日現在で1万4949人となった。警察に届け出があった行方不明者は9880人。各地で捜索活動が続く。今も2400以上の避難所で計11万7千人が暮らす。 死者の内訳は、宮城県8941人、岩手県4400人、福島県1544人など。行方不明者は宮城5969人、岩手3275人、福島632人など。


 ◇ 『震災歌集』(119首)長谷川櫂・著(1954年、熊本県出身)中央公論新社
     1100円(印税は被災者への義捐金として寄付される)
     初版発行日:2011/04/25 判型四六判 ページ数156ページ

   2011年3月11日、大地震が日本列島をおそった。その時から続いた、
   相次ぐ余震、津波、原子力発電所の事故などを目の当たりにして、
   文学はその震撼、悲憤、慟哭をどう抱きとめたのか。稀代の俳人は、
   地震から12日間の間にやむにやまれぬ思いを119首のうたに詠んだ。
   震災直後の記録と記憶がここにある。

 「そのとき、私は有楽町駅の山手線ホームにいた。高架のプラットホームは暴れ馬の背中のように震動し、周囲のビルは暴風に揉まれる椰子の木のように軋んだ。 その夜からである。荒々しいリズムで短歌が次々に湧きあがってきたのは。私は俳人だが、なぜ俳句ではなく短歌だったのか、理由はまだよくわからない。『やむにやまれぬ思い』というしかない」。

    < 以下、抜粋 >

   津波とは波かとばかり思ひしがさにあらず横ざまにたけりくるふ瀑布

   みちのくの春の望月かなしけれ山河にあふるる家郷喪失者の群れ

   酒飲みて眠りてあした目が覚めて夢だったかといへたらよきに
   (救助された漁師のいへる … )

   原子炉に放水にゆく消防士その妻の言葉「あなたを信じています」

   かかるときかかる首相をいただきてかかる目に遭ふ日本の不幸

   高飛車に津波対策費仕分けせし蓮舫が「節電してください!」だなんて」

   東電の御用学者が面並めて第二の見解(セカンド・オピニオン)なし原発汚染

   いきなり切れる停電のごとき哀しみがわが一生にもかってありにき

   日本列島あはれ余震にゆらぐたび幾千万の喪の灯さゆらぐ

   石原の石くれのごとき心もて「津波は天罰」などといふらし

   「見えざる手」などあらばあれ復興の幾千万の人の「見ゆる手」

   みちのくの奥松島の松庵は月と遊びて旅寝せし宿

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   たれもかも津波のあとをオロオロと歩くほかなきか宮沢賢治

   乳飲み子を抱きしめしまま溺れたる若き母をみつ昼のうつつに

   ピーポーと救急車ゆくとある街のとある日常さへ今はなつかし

   音もなく原子炉建屋爆発すインターネットの動画の中に

   被曝しつつ放水をせし自衛官その名は知らず記憶にとどめよ

   原発を制御不能の東電は右往左往の醜態あはれ

   顔みせぬ東電社長かなしけれ原発事故より五日経たるに

   顔見せぬ菅宰相はかなしけれ一億二千万人のみなし子

   東風吹かばなどとはいへず放射能もうすぐ桜咲くといふのに

   人々の嘆きみちみつるみちのくを心してゆけ桜前線

   みちのくの廃墟に咲ける山桜いかに詠むらん西行法師

   みちのくはけなげなる国いくたびも打ちのめされて立ちあがりし国

   如何せんヨウ素セシウムさくさくの水菜のサラダ水菜よさらば

   酒飲みて眠りてあした目が覚めて夢だつたかといへたらよきに

   日本に暗愚の宰相五人つづきその五人目が国を滅ぼす

   夥しき死者を焼くべき焼き場さえ流れてしまひぬといふ町長の嘆き

   「日本は変はる」「変へねばならぬ」という若者の声轟然と起これ

   かりそめに死者二万人などといふなかれ親あり子ありはらからあるを

   降りしきるヨウ素セシウム浴びながら変に落ち着いてゐる我をあやしむ

   その母を焼き死なしめし迦具土の禍々つ火の裔ぞ原発

   火の神を生みしばかりにみほと焼かれ病み臥(こや)せるか大和島根は

    <あとがき・「歌の力」>

 大震災は日本という国のあり方を変えてしまうほどの一大事である。しかし、詩歌はそれに堂々と向かい合わなくてはならない。いつかは平安の時代が来るだろう。その平安の時代にあっても何が起ころうと揺るがない、それに堂々と対抗できる短歌、俳句でなければならない。

    <4月28日付日経夕刊、長谷川櫂>

 俳句や短歌は風流ごとのように思われている節もある。しかし人間の文芸である以上は人生のすべてを詠めなければウソだ。楽しいことばかりでなく、悲しいことも。つらいことは日常的に起きる。詠めないといけない。 こんな状況で句や歌を作る気がしないという声も聞くが、それは詩歌が無力なのではなく、そういう人の作品が無力なのだ。悲楽すべてを詠むのが詩歌。今こそその力が問われている。

   あめつちも鬼神も歌はうごかすと貫之書きし『古今集』仮名序


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    <書評・三浦佑之(古代文学研究者・立正大教授)>
    「私の心、あなたの心」 (2011年5月1日 読売)

 まず興味をもったのは、今回の震災を、俳人である長谷川櫂がなぜ短歌に詠んだのかということ。 「荒々しいリズムで短歌が次々に湧きあがった」と言うが、その刹那、言葉は俳句を選ばなかった。そこに短歌という定型の本質があるのだと思う。 時を隔てた映像なら見たことはある。今回のが今までと違うのは、凄まじい津波がライブとしてテレビ画面に溢れ続けたことだ。それを見た人は誰も、心を失くし言葉を忘れてへたり込む。そして、その先にようやく浮かびあがった心を、言葉として結ばせるのは短歌しかなかった。

 抒情と定型を本質とする短歌は、この列島に住む人々が見いだした、おのれの「心」を言葉にできる唯一の方法だった。 句作を本職とする長谷川ですら、五七五七七が口をついて出た。 同じく定型表現でも、三句しかない俳句はまっすぐに心に向き合うことを避けようとし、五句の短歌は自らの思いを歌おうとする。しかも定型であるゆえに、表現された「心」は私の心であるとともに、あなたの心にも重なる。ということは類型化しやすく共振しやすいわけで、本書の歌々も、いずれは「作者未詳歌」「読み人知らず」へと昇華するだろう。そこが、個性を前面に出したい現代短歌や現代詩、あるいは小説とは根源的に違うところである。


 ◇ 辺見 庸 『 死者にことばをあてがえ 』(4月18日脱稿)

 わたしの死者ひとりびとりの肺に
 ことなるそれだけの歌をあてがえ
 死者の唇ひとつひとつに他とことなる
 それだけしかないことばを吸わせよ
 類化しない統べない
 かれやかのじょだけのことばを
 百年かけて海とその影から掬え

 砂いっぱいの死者にどうかことばをあてがえ
 水いっぱいの死者はそれまでどうか眠りにおちるな
 石いっぱいの死者はそれまでどうか語れ
 夜ふけの浜辺にあおむいてわたしの死者よ
 どうかひとりでうたえ
 浜菊はまだ咲くな
 畦唐菜(あぜとうな)はまだ悼むな

 わたしの死者ひとりびとりの肺に
 ことなるそれだけのふさわしいことばがあてがわれるまで


 ◇ 冴返る耐へてしづけき人びとよ     高橋睦郎


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   ◇ 今日の誕生花・カキツバタ(アヤメ科)

   花言葉は、「幸福が来る」。

   降り出して明るくなりぬ杜若   山口青邨

   雨つぶの雲より落つる燕子花   飴山 實
   (燕子花:燕は幸せを運ぶと伝えられる。杜若とも書く。)

 幸せの知らせのように今朝ひらく カキツバタああ母よと呼びぬ  鳥海昭子


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 5月11日は、 Martha Graham の誕生日です。(1894年〜1991年)

 マーサ・グレアムは米国の舞踏家、振付師、モダンダンスの開拓者の一人。


 【参照】5月11日、大津事件(1891年)
 http://blogs.yahoo.co.jp/sw21akira/48147209.html

 【参照】5月11日、久保田早紀の誕生日(1958年)
 http://blogs.yahoo.co.jp/sw21akira/50639550.html

 【参照】5月11日、長良川の鵜飼開き(2007年)
 http://blogs.yahoo.co.jp/sw21akira/32363102.html

 【参照】5月11日、長良川鵜飼の開始(2008年)
 http://blogs.yahoo.co.jp/sw21akira/42250661.html

 【参照】訃報:三木たかしさん64歳(2009年)
 http://blogs.yahoo.co.jp/sw21akira/48151267.html

 【参照】民主・小沢代表辞任、衆院選への影響を考慮(2009年)
 http://blogs.yahoo.co.jp/sw21akira/48153674.html

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