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平成23年8月16日(火)昨日:みんな帰ってきて … 、風船に託す830の願い。 東日本大震災で住民830人が死亡・行方不明となっている宮城県女川町で15日、830個の風船を住民らが一斉に空に放した。 風船には「美しい海が戻りますように」「みんなが帰ってこられますように」などと、願いを手書きした短冊が結びつけられた。大地震が起きた時刻の午後2時46分、高台にある町総合運動公園から風船が青空に次々と浮かんだ。 集まった千人は天を見上げ、犠牲者の冥福と行方不明者の早期発見を祈った。母親を津波で亡くした同県石巻市のアルバイト、橋本浩幸さん(48)は、「くよくよせず、前向きに生きたい」と話した。 今日8月16日は、伝統の「五山送り火」 です。 ◇ 伝統の「五山送り火」の“すったもんだ” 津波被害の松を京都五山の送り火に(2011/07/05) 津波で被害を受けた岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松を薪にして、8月16日の「京都五山送り火」で燃やす計画が進んでいる。肉親を亡くしたり被災したりした人たちが、それぞれの思いを薪に書き込んでいる。 大分市の美術家、藤原了児さん(61)が、自宅で使う薪を探していたところ、高田松原の松が薪になって売られていることを知り、計画を思い立った。京都の「大文字保存会」に協力を呼びかけると同時に、自ら被災地で薪作りをし、200本を用意した。薪は、計画に賛同する陸前高田市内の「鈴木旅館」や避難所に置き、被災者らがメッセージを書き込めるようにした。 津波で母親を亡くした盛岡市の会社員、大坂章さん(35)は、「今までありがとう」と書き込んだ。「あまり旅行もしたことのない母でしたが、最後に京都で送ってもらえるんですね」と、しんみり話した。 京都市民らの“風評懸念”によりキャンセルされた高田松原の薪(8/7) 東日本大震災で津波になぎ倒された岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松で作った薪を、京都の伝統行事「五山送り火」の大文字で燃やす計画が中止になった。 放射能汚染を心配する声が京都市などに寄せられたためと云う。放射性物質が含まれていないことは検査で確認したものの、主催する地元保存会は、「世論をみて難しいと判断した」。 400本の薪に書かれた被災民の鎮魂の思いは、広がり続ける放射能不安にかき消されてしまった。 計画は、高田松原の松が薪になって売られていることを知った大分市の美術家、藤原了児さんが発案。京都の「大文字保存会」に呼びかけて、震災で亡くなった家族や復興への思いを書いた薪を、五山の送り火で燃やそうと準備を進めていた。 だが企画が報道されると、「放射性物質は大丈夫か」「灰が飛んで琵琶湖の水が汚染される」などと不安がる声が、保存会や京都市に電話やメールで数十件寄せられた。 市と保存会は7月下旬、すべての薪を検査し、放射性物質が検出されないことを確かめた。保存会では「これで大丈夫」との意見が出る一方、牛肉などの放射能汚染が問題になる中で、「放射能への不安を完全に取り除くことは、世論をみると難しい」という慎重論が消えず、苦渋の決断をしたと云う。(最近では、単なる「逃げ」を「苦渋の決断」と置換する例が散見されますです。) 保存会の松原公太郎理事長は6日、頭を丸めて、陸前高田市で被災松の薪を集めた鈴木繁治さん(66)の元を訪れた。「被災松の断面はとてもきれいで、丹精込めて育てられてきたと分かる。結果として被災地の方のつらい思いに追い打ちをかけてしまうことになってしまい、申し訳ない」とうつむいた。 鈴木さんによると、薪は市内の避難所や旅館などに置き、被災者がメッセージを書き込めるようにした。話を聞きつけた人たちが市外からも訪れ、400本ほど集まったという。 「いつまでも空の上から家族を見守って下さい」「お袋殿 オヤジと仲良くやってくれよ」。1本1本に、亡くなった家族の元へ届けたい思いがフェルトペンでつづられていた。「遠くからわざわざ来て『天国に伝えて欲しい』という方もいらしたから、本当に残念です」と鈴木さん。 代わって保存会は、鎮魂と復興への思いを受け継ぐため、薪に書かれた被災者全員のメッセージを護摩木に書き写して、16日に大文字で焚くことにした。陸前高田市にある薪は、保存会の会員らが8日に現地で「迎え火」として燃やすという。 陸前高田の松からセシウム検出 京都市、ふたたび使用断念(8/12) 京都市で16日に行われる「五山送り火」に関連し、岩手県陸前高田市の松を使う計画がいったん中止になった問題で、京都市は12日、新たに取り寄せた松の薪の表皮部分から放射性セシウムを検出したため使用を断念すると発表した。 京都市によると、民間の検査機関で同日、500本の松の表皮を少しずつ切り取ってまとめて検査した結果、1キログラム当たり1130ベクレルのセシウムが検出された。セシウム134が542ベクレル、セシウム137が588ベクレルで、松の中心部分からは検出されていない。市は処分方法について「今後専門家に意見を聴いて検討する」としている。 門川大作京都市長は使用断念の理由について、「放射性物質が検出されるかされないかが判断基準だった。野焼きについて国の安全基準はなく、市が独自に判断することはできない」と話した。 「断念せざるを得ないのは残念な結果であり、陸前高田市や被災地のみなさんに心からお詫び申し上げる」と陳謝。「今回のことが被災地の産品に対する誤解につながることがないようご理解をお願いします」と述べた。 最初に京都市に送られる予定になっていた松からは放射性物質は検出されず、陸前高田市で8日、「迎え火」として燃やされた。この松については木の中心部分だけを検査しており、表皮については調べていなかった。 一連の問題は、放射性物質を懸念する声を受け、大文字保存会(京都市)が薪の受け入れを取りやめたことで表面化。11日までに五山全てで別の松を受け入れることになっていた。 “送り火騒動”に謝罪の意を込め京都市民の思い(8月15日) 京都の「五山送り火」で、岩手県陸前高田市の松の薪を燃やす計画が中止になった問題で、大文字などの各保存会でつくる京都五山送り火連合会は15日、地元の市民らに、京都産の薪や護摩木へ鎮魂の思いや復興の願いを書いてもらう取り組みをした。 陸前高田で被災した薪500本から放射性セシウムが検出され、取り寄せた京都市は計画を中止に。二転三転して被災地を翻弄させたことから、連合会が謝罪の意味を込めて急遽、京都市役所前で開いた。 「亡くなられた方の魂が光にかわりますように」などのメッセージが約450本に寄せられ、16日午後8時からの送り火で燃やされる。 ※ 京都「五山の送り火」は、お盆に迎えた精霊を送る厳かな行事。今回の陸前高田市の松で作った薪の受け入れを巡る一連の騒動は、鎮魂とはかけ離れたものでした。「風評」の根の深さを感じさせ、後味の悪さが最後まで残った。 「風評」の真の根源は、我々の心の中に巣食うエゴイズムなのかも知れません。他者を思う心が萎えれば、人はますます孤立の道を行く他ありません。 ◇ 天晴れ! 成田山新勝寺 (2011年8月15日) 東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松の一部が来月、千葉県成田市の成田山新勝寺に送られ、護摩木祈願に用いられる見通しとなった。 新勝寺によると、9月25日の護摩木祈願で、表皮を削って角材に加工した松の木を使用する予定という。 新勝寺と同じ宗派の陸前高田市の金剛寺の小林信雄住職(51)は「慈悲深い行事を開いてもらえれば、被災して傷ついた心を和らげてくれる」と話している。 高田松原の松を巡っては、京都市に運ばれた松の薪の表皮から放射性セシウムが検出され、「京都五山送り火」で燃やす計画が中止になった経緯がある。 ※ 本来、「五山の送り火」に使われる松は、銀閣寺の裏山から二月に伐り出され、三月に割り木となり、四月に山頂倉庫に運搬の後、一年以上乾燥させ、五月に銀閣寺山門に下ろされると言う、儀式めいた手順が決められている。陸前高田の松の提案があった六月には、全ての準備が終わっていた。他県の発案者が京都で保存会と面談したのが六月十八日。だが、それより早く新聞には美談として報道されていた為に、保存会は受け入れざるを得なかったという経緯があったようだ。 マスメディアの「賑やかし」の害毒は、社会のあちらこちらに散見される。 ◇ 今日の誕生花・ヤナギラン(アカバナ科) 花言葉は、「集中する」。 燃えさかり筆太となる大文字 山口誓子 送り火のすゞろに消えてゆきにけり 高橋淡路女 咲きながら散りながら咲くヤナギラン 想い一つを遂げんこの夏 鳥海昭子 |

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