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7月19日は、 河合隼雄 の命日です。

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『 一 命 』 (2011年)

 ◇ 映画『一命』 松竹、2011年 監督:三池崇史

 この映画は、1962年『切腹』以来二度目の映画化なので、先ずはそちらから。


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 ◇ 映画『切腹』 松竹、1962年 監督:小林正樹

   原作:滝口康彦『異聞浪人記』

 社会派映画の巨匠・小林正樹が監督した初の時代劇映画。武家社会の虚飾と武士道の残酷性などの要素を取り入れた、かつて日本人が尊重していた武士道へのアンチテーゼがこめられた作品。 数々の賞を受賞しており、1963年にカンヌ国際映画祭で審査員特別賞、第13回毎日映画コンクールでは日本映画大賞・音楽賞・美術賞・録音賞を受賞。ブルーリボン賞では脚本担当の橋本が脚本賞、主演を演じた仲代が主演男優賞を受賞。さらに『キネマ旬報』においては、その年のベスト3に入賞するなど、作品、製作者、出演者ともに高い評価を受けている。

 梗概:寛永七年(1630年)五月十三日、さる浪人が井伊家の屋敷を訪れる。津雲半四郎と名乗る浪人は、仕官先もままならず生活も困窮したので、屋敷の庭先を借りて武士らしく切腹したいという殊勝なる申し出であった。だがこれは、当時食い詰めた浪人の常套手段のようなタカリであった。舌打ちし、苦々しい表情で応対する若侍 … 。何がしかの金子を与えて門前払いすることなく、切腹の準備にとりかかる井伊家の面々。

 泰然として白布の座に坐る津雲半四郎(仲代達矢)。最期の望みとして井伊家きっての使い手である沢潟彦九郎(丹波哲郎)に是非とも介錯をと所望する。宜なるかなと、快諾する井伊家家老・斎藤勘解由(三國連太郎)だったが、沢潟は出仕していなかった。病だと言う。それではと、半四郎は矢崎隼人(中谷一郎) の名をあげる。しかし、矢崎も病欠だった。それではと、半四郎は川辺右馬介(青木義朗)を所望するのだが、この者も病であった。ここに到って勘解由にも、半四郎の謀が見えてきた。「お主、なに故に当家を訪ねられた!」。

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 実はこの三人は過日、半四郎との立会いでいずれも敗北していた。しかも、命を取るかわりに髷を切り取られていたのだ。到底、人前に出ることもならず、こそこそと隠れていたのだった。半四郎は、面前に三つの髷を放り投げた。凝然とする井伊家の面々、俄かに殺気立つ。半四郎は静かに語りだす … 。 さきに井伊家を訪れた千々岩求女 <ちぢいわ・もとめ>(石浜朗)なる若侍は、わが娘・美保(岩下志麻)の夫であったこと。瀕死の乳飲み子を医者に診せたくて、万止むを得ず卑劣なる振る舞いに及んだこと。

 求女は既に刀も質入して竹光だった。だが、沢潟はお手前の刀で腹を斬れと迫る。絶望した求女は、壮絶なる覚悟で竹光を腹に突き刺す、何度も、何度も … 。しかし、沢潟は一向に介錯しようとしない。存分に引き回しなされと、冷酷な言葉で求女を追い詰める。 求女の最期の懇願をもむげに拒絶した井伊家の面々への万般の恨み … 。武士道を重んじると言いながら、所詮は見掛けだけではないかと糾弾する半四郎。 ここから時代劇史上に残る凄惨なる立ち回りが展開されるのだ。同じく仲代演じるところの、『大菩薩峠』机竜之介のラストシーンに、優るとも劣らぬ名殺陣と言えるだろう。

 ※ 映画『切腹』は、映画であることを忘れさせるほどの台詞劇であった。その言い回し、間の取り方、仲代と三國との凄まじい緊迫感。練りあげられた、鍛えあげられた役者の集中力が、全編に漲っていた。


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 ◇ 映画『一命』(Harakiri:death of a samurai) 松竹、2011年

 監督は三池崇史。 第64回カンヌ国際映画祭(2011年5月)のコンペティション部門で上映されたが、惜しくも無冠に終わっています。

 キャスト:津雲半四郎 - 市川海老蔵、千々岩求女 - 瑛太、美穂 - 満島ひかり
 沢潟彦九郎 - 青木崇高、松崎隼人正 - 新井浩文、川辺右馬助 - 波岡一喜
 斎藤勧解由 - 役所広司、

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 井伊家家老である斎藤勘解由は、半四郎と直々に面談すると言う。 勘解由は穏やかに半四郎に語りかけ、切腹を取りやめ早々に立ち去った方がよいとしきりに勧める。しかし、半四郎の意志はかたく容易には頷かない。仕方なく勘解由は先日、当家でかような事があったと半四郎に語り出す … 「お話、申そうか」。 以下、『切腹』と同様の展開となる。

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 映画『一命』の“仕掛け”とも云うべきものがあります。これから映画をご覧になろうとされる方は、以下の文章はお読みにならない方が賢明です。 三池崇史監督の創意と言えます。求女は、暮らしの為にとうに大小を竹光にしていた。半四郎は後生大事に武士にしがみつき、刀を質入れすることはなかった。にもかかわらず、「心当たりがあるなら、何故もっと早くに行かなかったのだ」と、求女への恨み言を口にしてしまった半四郎の後悔。 無念の求女の怨みを晴らすべく井伊家に乗り込んだ半四郎の腰のものは、なんと竹光だったのだ。鬼神と化した半四郎は、竹光をもって井伊家家中の者どもと対峙する。

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 ※ 朝ドラ『おひさま』の育子役を好演した、満島ひかり が良かった。

 東宝シネマズ モレラ岐阜 2011/10/22 12:50〜15:10

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