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平成24年1月17日(火)本日:阪神大震災の惨禍から17年、進まぬ災害対応策。 阪神大震災の惨禍から今日でで17年。被災地は鎮魂の日を迎える。人々の祈りには、被災から10ヶ月たった東日本大震災の犠牲者への深い哀悼と、確かな復興の願いも込められる。 だが、「1・17」の教訓は「3・11」に生かされているのだろうか。 大地震に不意打ちされたのが阪神大震災だった。「関西に大地震は来ない」という根拠なき安心ムードがあり、備えは十分でなかった。 古い木造住宅などの耐震化は進んでおらず、死者6000人余の8割以上は家屋倒壊や家具の転倒による圧死だった。密集市街地の放置は、火災の拡大を招いた。 兵庫県は3年前、復旧・復興過程を検証して百の教訓にまとめた『伝える阪神・淡路大震災の教訓』を出版した。 災害初期には、地域住民が消防や警察と連携して救助に当たったり、高齢者ら「要援護者」の安否確認や避難を優先的に行ったりすることが重要だとしている。 復興過程では、産官学連携による新産業創出の必要性、企業の早期再開が雇用確保につながることなどが指摘されている。 私有財産である住宅に、公的補助を可能にした被災者生活再建支援法が、震災の3年後に成立したことで、難題だった住宅再建が容易になったとも述べている。 これらは東日本大震災にも共通する課題だ。全国各地の自治体が防災計画や復旧・復興対応を検討する際の参考にもなろう。 阪神大震災では、自衛隊の災害派遣要請まで4時間を要した。東日本大震災では発生6分後から地元知事の要請が始まっている。ここでは教訓が生かされていた。 東日本大震災は、地震の規模も津波の高さも予測をはるかに超えたものだった。過去の津波災害の経験から、耐震化やハザードマップ作りが進み、防災訓練も繰り返し行われていたが、「想定外」の事態には全く対応できなかった。 例えば、津波に運ばれた車両や建物が炎上した「津波火災」、広範囲に及んだ液状化などの二次被害が発生した。全電源喪失による原子力発電所事故も起きた。 日本列島は地震の活動期に入ったとされる。首都直下型や東海・東南海・南海の連動型巨大地震も確実にやってくる。 被害を極小化するために、二つの震災から汲むべき教訓は多い。「想定外」を想定し、防災体制の改良を続けるべきだ。国民一人ひとりも、災害の多い列島に住まう自覚を新たにする必要がある。 ※ 「防災」から「減災」へ:「3・11」に見るように「防災」は殆ど不可能だった。だが、未曾有の大津波でも全く被災しなかった村落もあった。それは津波紀念碑に刻まれていた戒めを律儀に守っていた人々だった。日々の暮らしの不都合を辛抱して、遠い将来にいつか来るかも知れない大津波を恐れ続けた人々だった。石碑の銘文には次のように記されていた。「これより下に家を建てるべからず。 子々孫々に伝えるべし」。 災害を防ぐことは極めて困難で、そのコストは余りにも膨大である。むしろ、人的被害を最少に食い止めるべく逃げることが最も肝要なのだ。ダメージをゼロにすることは不可能だが、コントロールすることは可能だ。「逃げる」ことを最重要課題として、対策の見直しが始まっている。 本日1月17日、第146回芥川賞・直木賞の発表 です。 ◇ 第146回芥川賞・直木賞 候補作(平成23年度下半期) 芥川賞候補作 石田 千 『きなりの雲』(群像10月号) 円城 塔 『道化師の蝶』(群像7月号) 田中 慎弥 『共喰い』(すばる10月号) 広小路 尚祈『まちなか』(文學界8月号) 吉井 麿弥 『七月のばか』(文學界11月号) ◇ 直木賞候補作 伊東 潤 『城を嚙ませた男』(光文社) 歌野 晶午『春から夏、やがて冬』上(文藝春秋) 恩田 陸 『夢違』(角川書店) 桜木 紫乃『ラブレス』(新潮社) 葉室 麟 『蜩ノ記』(祥伝社) 真山 仁 『コラプティオ』(文藝春秋) ◇ 芥川賞に円城さん・田中さん、直木賞に葉室さん(1月17日20時20分) 第146回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に、円城塔さん(39)の「道化師の蝶」(「群像」2011年7月号)、田中慎弥さん(39)の「共喰い」(「すばる」同10月号)、直木賞に葉室麟さん(60)の「蜩ノ記」(祥伝社)が決まった。 5度目の直木賞候補で受賞した葉室さんは北九州市生まれ。2005年に作家デビューし、2007年、松本清張賞を受けている。受賞作は、過酷な運命を受け入れ、藩史編纂に打ち込む武士の姿を季節の移ろいとともに描いたもの。 浅田次郎選考委員は「これまでにない完成度。非常にデッサン力があり、冒頭からきちんと設定を明らかにして進行している。風景の描写などに目配り、気配りが行き届いた円熟の作品」と語った。 円城氏の「道化師の蝶」は、謎の作家が世界各地に足跡を残す物語で、選考委員は「難しい小説だった」とコメントする一方で、「これまでの小説と違う面白さがある現代的な小説」と評価した。 田中氏の「共喰い」は、男女の複雑な性の結びつきを描いた作品で、「文章の密度が高く、人物像が丁寧に描かれている」と評価された。 副賞は各100万円。贈呈式は2月中旬に行われる。 『 芥川賞・直木賞の受賞会見 』 ◇ 「公助」よりも先ず「自助」、そして地域連帯の「互助」へ 東日本大震災で支払われた地震保険の金額は、実に1兆1980億円に達したと言う。これは阪神大震災の15倍に相当する規模だった。国の支援体制を待っていても埒が明かず、日赤などへの寄付金の分配は遅々として進まなかった。翻って、日本損保協会の調査は迅速で、支払い基準も明確なので、既に99%の調査を終了している。生活を速やかにリスタートさせるには、「自助」が欠かせない。 瓦礫などに挟まれた多くの被災者が、地域住民の懸命の救助活動によって救出されている。中には、自衛隊の到着を待っていたら危険なケースもあったろう。助ける側も、身の危険を省みることなく率先して動いてくれた。 わが国民の「いざっ」と言う時の連帯感に安堵し、危機に際しての冷静沈着な行動様式に誇りを感じた。 ◇ 今日の誕生花・フキノトウ(キク科) 花言葉は、「待望」。 蕗の薹おもひおもひの夕汽笛 中村汀女 水ぐるまひかりやまずよ蕗の薹 木下夕爾 雪国の春のたよりはフキのとう 顔だしたよと晴れやかな声 鳥海昭子 |

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