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平成24年5月16日(水)昨日:ソニーとパナソニック、有機ELテレビ提携交渉。 ソニーとパナソニックは、高画質と低消費電力が特色で次世代テレビの本命となる、有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)テレビの技術開発で提携交渉に入った。両社が技術を持ち寄り、開発費用の抑制と有機ELパネルの量産で協力を進め、先行する韓国勢を追う。日本の電機業界をリードしてきた両社が、主力事業で手を組むのは極めて異例。 有機ELテレビは、薄型テレビで世界の市場占有率の上位二位を占める韓国のサムスン電子とLG電子が量産で先行し、年内に55型の製品を発売する計画を立てている。 一方、ソニーとパナソニックのテレビ事業は、薄型テレビの販売不振と価格の下落でそろって苦戦している。 両社は有機ELテレビで提携して開発費を抑えて量産に向けた技術開発を整え、巻き返しを図る。両社の共同生産に発展する可能性もあるが、提携合意までには流動的な部分も多いとの見方もある。 【有機EL】:電圧をかけると発光する有機物でできた電子材料。携帯電話など小型の画面用では普及しつつある。液晶テレビは画面背後に光源が必要だが、有機ELテレビはガラスで挟んだ有機材料そのものが発光。液晶よりも薄型化が可能で画面も明るくしやすい。ソニーは2007年に初の有機ELテレビを11型で発売したが、約20万円と高価だったこともあり、ヒットせず生産中止に終わっている。 翻って、韓国サムスン電子は今月10日、55型の有機ELテレビを今年下半期にまず韓国市場で発売すると発表。これまで同社は、全ての主力事業を日本勢の後追いで育ててきたが、今回は「世界初」を宣言している。LG電子や日本メーカーの参入に先駆けて「有機EL=サムスン」を消費者に印象づけ、市場の主導権を握る考えだ。 韓国での価格は「LEDテレビの2倍以上」。比較対象として55型で540万ウォンの上級機種を紹介しており、この2倍として単純計算すると日本円で約75万円以上の高額商品となる。アナリストらの事前予想より5割以上高い水準だが、同社はこの製品を薄型テレビの価格下落を抑え込む切り札と位置付けており、強気の値付けを崩さない構えだ。 サムスンは高級品を有機ELに徐々に切り替える方針で、薄型テレビの世界市場の大半を液晶が占める構図は当面変わらない。金事業部長は「(有機ELテレビが)主流になるには2年か3年かかると思う」と述べた。 この日の会見や資料では、「世界初」を繰り返し強調。厳密にはソニーが11型、LG電子が15型の有機ELテレビを試験的に販売している。それでもあえて「世界初」にこだわる背景には、主力事業で日本メーカーの後を追って参入したというイメージを払拭したいとの心理が働いているようだ。 ※ 大手家電メーカーの業績が壊滅的な状況にある。パナソニック、ソニー、シャープの3社で、通期の最終損益が合計1兆2900億円の赤字を見込むなど、存亡の危機に立たされている。メーカーにとって、まさに悪夢のような状況だ。かつての主力商品だった液晶テレビなどの不振により、巨額赤字が膨らんでゆく。 死屍累々たる家電決算は、今日の日本の逼迫する状況をそのまま反映している。わが国の明日が、どんどん先細ってゆくようだ。競争原理の世界に、安寧の日々はついに訪れないのか。年間3万人の自死者は、一体いつまで続くのか … 。 5月16日は、五代目柳家小さんの命日 です。 ◇ 五代目柳家小さん(1915年〜2002年) 長野県出身の落語家 本名、小林盛夫(もりお)、出囃子は『序の舞』、1995年に落語家として初の人間国宝に認定された。息子は落語家の六代目柳家小さん。娘は元タレントの小林喜美子。孫は元バレエダンサーで俳優の小林十市と、その弟で落語家の柳家花緑。 小さんは生涯を通じて剣道に精進した。13歳の頃から剣道を学び、職業剣道家を目指すも中耳炎で断念。落語家になっても剣道を続け、範士七段の段位を持っており、晩年まで七段をよしとせず、八段を目指していた。更には自宅を改装して道場を作り、弟子たちにも剣道を教えていた(弟子の柳家小団治は現在剣道七段)。生前には財団法人東京都剣道連盟の顧問を務めていた。 滑稽噺を得意とし、巧みな話芸と豊富な表情で多くの観客を魅了し、1979年に六代目三遊亭圓生が死去してからは、落語界の第一人者となる。特に蕎麦をすする芸は評判で、日本一との声も高い。本人も蕎麦を実際に食する際には、職業柄周囲の目を意識して落語の登場人物さながら汁を蕎麦の端にのみ付けていたらしく、最晩年になってから、「汁を最後まで付けてみたかった」と、これまた落語の登場人物さながらの悔恨を残した。 多くの逸話があるが、とりわけ二・二六事件の際のエピソードが有名。反乱部隊の屯所に畑和(後の埼玉県知事)らと共に二等兵として詰めており、上官命令で落語を一席させられ、『子ほめ』を演じた。だが、反乱の最中で緊張でピリピリしている兵士達が笑うわけがない。「面白くないぞッ!」のヤジに、「そりゃそうです。演っているほうだって、ちっとも面白くないんだから」と、返したと言う。一兵卒として警視庁占拠にも参加している。 永谷園の即席みそ汁「あさげ」のCMで発売当初から人気を博した。また、墓所・墓石業の須藤石材のCMにも長らく登場した。永谷園も須藤石材のCMも、孫の花緑が跡を継いでいる。 また、余芸での百面相は絶品だった。 ◇ 今日の誕生花・バラ(バラ科) 花言葉は、「愛」。 薔薇胸にピアノに向かふひとり哉 子規 軽やかに提げて薄暑の旅鞄 虚子 薔薇の園引返さねば出口なし 津田清子 薔薇熟れて空は茜の濃かりけり 山口誓子 バラ百本いただきにけり 恥かしいできごとなどはかくして匂う 鳥海昭子 ※ 5月16日は、「透谷忌」です(1894年)。 |

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