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平成24年10月7日(日)昨日:岡田副総理、原発事故は「幸運だった」。 岡田副総理は6日、三重県桑名市で講演し、東京電力福島第一原子力発電所事故について、「いろんな関係者が言っているが、事故は幸運だった。最悪の場合は東京圏も含めて汚染される可能性があった」と語った。 岡田氏は講演後の記者会見で、発言の意図について「そういう(最悪の)事態になれば、福島でももっと影響が出て、高濃度に汚染されていた。現状でもひどい状況だが、最悪の事態を考えれば幸運にも助けられたということだ」と説明した。福島県では、今も多くの県民が避難を続けており、発言は、地元の反発を招くおそれもある。 ◇ 中日【社説】国語世論調査 言葉の錆を落とそう(2012年10月6日) 日本人は日本語が苦手になっているらしい。文化庁の国語世論調査の結果はそんな心配を抱かせる。言葉は物事を考えたり、表現したりする道具だ。錆付いていないか。顧みる機会としたい。 八年前、中学生レベルの日本語能力しかない大学一年生が大勢いる実態が明らかにされ、衝撃が走った。記憶に残る出来事だ。 当時のメディア教育開発センターの調査では、国立大で6%、私立大で20%、短大では35%を占めていた。外国人留学生の方が堪能という逆転現象さえ指摘され、驚かされた。 国語の授業を削ったゆとり教育や、学力検査を課さない入学試験が要因として挙げられた。これをきっかけに新入生向けの日本語の補習授業をする大学が急増した。 ところが、全国の十六歳以上の男女を対象とした国語世論調査の結果は、言葉の衰えが全世代に及んでいる実態をうかがわせる。 日本人の日本語能力は低下しているか。そう思うと答えた人は、書く力で87%、読む力で78%と殊に高く、話す力は70%、聞く力は62%だった。もはや機能不全に陥りそうな危うさが伝わる。 読む力と話す力は十年前よりもさらに落ちた。図書や新聞を読まない活字離れが進み、家庭や学校、職場での会話や議論が減ったのかもしれない。事態は深刻だ。 背景としてパソコンや携帯電話の普及は見過ごせない。メールだと漢字を容易に表示できるし、仲間内では言葉を簡略化したり、絵文字で感情を表したりもする。 揚げ句に漢字が書けない、文字を手で書くのが面倒くさい、人と話すのが煩わしいというような人が増大した。磨き、鍛える手間を惜しめば衰弱するのは道理だ。 電子メディア漬けの環境に警鐘を鳴らす医学者もいる。平板なメールでコミュニケーションを図る。考えたり、想像したりする代わりにインターネットを検索する。脳の仕事を“外注”するほど言語能力が鈍るという。 もっとも、芥川賞作家の金原ひとみさんは、ワープロの漢字変換のおかげで作家になれた、と父親は言う。小学四年で不登校になり、中学や高校に通わなかったので漢字は不得手だそうだ。 文章表現の場を提供し、斬新な語彙や文体を生み出す母胎になり得るのも電子メディアだ。未来を開く可能性もある。この利点を生かしつつ国語の四つの力をバランス良く身につける。日本人の精神活動の土台をしっかり築きたい。(推奨:金原ひとみ『マザーズ』) 【メディア‐リテラシー】(media literacy) literacy=読み書き能力 1 コンピューターや先端的な情報通信機器を使いこなせる能力。 2 メディアに対して主体性を確立すること。コンピューターネットワーク・ テレビ・音楽・映画・出版物などさまざまなメディアが伝える価値観・ イデオロギーなどを鵜呑みにせず、主体的に解読する力をつけること。 【ヒューマン‐リテラシー】(human literacy) human=人たるの智力 1 知りえた情報を取捨選択して、自らの知見を加味して吟味する能力。 2 他者の意見に和して同ぜず、独自の批判精神を確立する“人間知”。 10月7日は、ニールス・ボーアの誕生日 です。 ◇ ニールス・ヘンリク・ダヴィド・ボーア(1885年〜1962年) デンマークの理論物理学者。量子論の育ての親として、前期量子論の展開を指導、量子力学の確立に大いに貢献。 ボーアの原子模型(Bohr's model)とは、長岡半太郎の提唱した土星型原子模型や、それを発展させたラザフォードの原子模型のもつ物理学的矛盾を解消するために考案されたもの。このモデルは1913年、コペンハーゲン大学のニールス・ボーアによって提唱された。 従来の古典電磁気学では電荷を持った粒子が円運動をすると、その回転数に等しい振動数の電磁波を放射しエネルギーを失ってしまう。そのため正の電荷を帯びた原子核の周りを負の電荷を持った電子が同心円状の軌道を周回しているという太陽系型原子模型や土星型原子模型では、電子はエネルギーを失って原子核に引き寄せられてしまうはずであった。一方で、分光学における原子の発光スペクトルの研究により、原子の発する光は特定の振動数のみに限られ、各振動数の間には一定の法則が成り立つことが知られていた。上述のような不安定な電子は、連続的な振動数を放射し、古典的な描像では説明ができない。ボーアは、ボーアの量子条件とよばれる仮説を用いることによってこれらの矛盾を解消した。この理論はかなり大胆な仮説を用いたものだったが、水素原子に関する実験結果を見事に説明できたため、この理論は量子力学の先駆けとなった。 1922年にニールス・ボーアがノーベル物理学賞に輝いた時、新聞社から電話が殺到したと、物理学者の寺田寅彦が『ノーベル・プライズ』という随筆に書いている。専門家の間では著名なボーアについて、「一体何者なのか」との問い合わせだった。 科学の世界が如何に世間とかけ離れているのか、寅彦は再確認する。 また「そのおかげで学者は心静かに落ち着いて各自の研究に没頭していられるのかもしれない」とも書いている。 ◇ 今日の誕生花・コスモス〔アキザクラ〕(キク科) 花言葉は、「調和」「乙女の真心」。 毒茸や赤きは真赤黄は真黄 子規 新米の其一粒の光かな 虚子 ※ 一粒の光に宿す三千大千世界の無碍光如来 (尽十方無量光寿佛) 秋桜風を操りゐたりけり 下村非文 コスモスの押しよせてゐる厨口 清崎敏郎 コスモスのまだ触れ合はぬ花の数 石田勝彦 空たかくコスモスゆれる花原を ほそほそと行き来る道がある 鳥海昭子 ※ 「コスモス」の語源はギリシャ語で、「秩序」や「飾り」「美しい」などの意味があり、花言葉も「調和・真心・乙女心」とその優しげな風貌にぴったりです。秋に咲く桜のような花という風情から、「秋桜」とも呼ばれます。 |

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