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平成25年6月19日(水):道長の「御堂関白記」がユネスコの世界記憶遺産に。 文部科学省は19日、歴史的に貴重な文書や絵画を対象としたユネスコの「世界記憶遺産」に、400年前に仙台藩主の伊達政宗がスペインなどに派遣した使節に関する「慶長遣欧使節関係資料」と、平安時代の貴族・藤原道長の日記「御堂関白記」が登録されることになったと発表した。国内からは、2011年の「山本作兵衛炭坑記録画・記録文書」に次ぐ登録となる。 韓国の光州市で18日から開かれていた国際諮問委員会が、54ヶ国の政府などが推薦した84件の候補から新たに登録するものを審査。その結果を受けて、ユネスコ事務局長が決定した。 「慶長遣欧使節関係資料」は、日本とスペイン両政府が共同でユネスコに推薦した。日本側の資料は、1613年に伊達政宗が派遣した、仙台藩士・支倉常長(はせくらつねなが)が持ち帰ったローマ市公民権証書、常長とローマ法王パウロ5世の肖像画の計3点。証書には常長に市民権を与えるほか、貴族にするという内容が書かれている。スペイン側は常長がスペイン国王に宛てた書状など計94点。 6月19日は、<トカトントン トカトントン> です。 ◇ 『トカトントン』 山本みち子 (2012.9.29 中日新聞) 桜桃の頃 武蔵野の風情をあやうく残す作家ゆかりの地で 朗読を聴く 大柄で目付きの鋭い中堅の役者は 手慣れた語り口で 短篇『トカトントン』を読む ここぞと言う時 どこからともなく聞こえてくる音 <トカトントン トカトントン> 途端に全身の力が抜け あらゆる意欲を喪失してしまう男の話である 作家の生き急がねばならぬ理由が どの辺りに燻っていたのか それとも死をもって結実させねばならぬ美学を求めたのか それを知る因(よすが)はもうないが もしかすると あの人食い川とも呼ばれた疏水の淵を覗き見た時 件の音が聞こえてきたのかもしれない <トカトントン トカトントン> と 最寄の駅に戻る道すがら 作家の菩提寺に立ち寄る 墓前には溢れるほどの供華が手向けられ 古木の桜は墓石を薄闇で抱き込んでいた ひと筋違いの場所にある作家の墓所は 鎮まっていた 己れの人生を 質実剛健に生き貫いたのだろうから あの気怠い音を耳にすることなどなかったはず 《余ハ石見人 森林太郎トシテ死セント欲ス》 三種の遺言状の中で 最後に記された毅然たる一通 その作家が死を前に (馬鹿馬鹿しい 馬鹿馬鹿しい) と 呟いたとか 呟かなかったとか やはり この作家ですら件の音を聴いたとすれば … <トカトントン トカトントン> と ◇ 山本みち子(1940年、熊本県生まれ) 太宰終焉の地、玉川上水近くに住んで、四十余年。毎年、菩提寺で営まれる桜桃忌と連動して太宰の朗読会が行なわれる。寺には森鴎外の墓所もあり、対照的に生きた二人の文学者が寄り添うように眠っていることに何か不思議を感じる。しっかり三通の遺書まで残した鴎外、誘われるように人生の幕を降ろした太宰。どちらも好きである。 (詩集に『きらら旅館』『オムレツの日』『夕焼け買い』など) ※ 人の世の毀誉褒貶をトカトントン わが身の迷いもトカトントン 。 私は、若い頑強の肉体を、生れてはじめて、胸の焼け焦げる程うらやましく思った。うなだれて、そのすぐ近くの禅林寺に行ってみる。この寺の裏には、森鴎外の墓がある。どういうわけで、鴎外の墓が、こんな東京府下の三鷹町にあるのか、私にはわからない。けれども、ここの墓地は清潔で、鴎外の文章の片影がある。私の汚い骨も、こんな小綺麗な墓地の片隅に埋められたら、死後の救いがあるかも知れないと、ひそかに甘い空想をした日も無いではなかったが、今はもう、気持が畏縮してしまって、そんな空想など雲散霧消した。私には、そんな資格が無い。立派な口髭を生やしながら、酔漢を相手に敢然と格闘して縁先から墜落したほどの豪傑と、同じ墓地に眠る資格は私に無い。お前なんかは、墓地の択り好みなんて出来る身分ではないのだ。はっきりと、身の程を知らなければならぬ。私はその日、鴎外の端然たる黒い墓碑をちらと横目で見ただけで、あわてて帰宅したのである。 (太宰治『花吹雪』) ※ 森林太郎の斜向いに眠る太宰、さだめて忸怩たる思い頻りかトカトントン。 ※ 太宰を、己に似るが故に嫌悪した三島由紀夫。彼は頑強な肉体を徒に求めて 自身の脆弱な精神性を糊塗する。トカトントンと覚醒する事なく夢裡に逝く。 ◇ 石原慎太郎氏が橋下市長に訣別「終わったね … この人」 日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)は18日、共同代表の橋下徹大阪市長(43)について「終わったね … 、この人」と、三行半を突きつけた。昨年11月の太陽の党の維新合流以来、蜜月関係だったはずの二人。参院選を前に絶縁危機に陥っていることを明かした。 さらに「徹底的に違うことはあいつが『あの戦争は侵略戦争だ』と言っていること」と明言。 「俺は『侵略じゃない。マッカーサーも防衛の戦争だって言ってるじゃないか。君、そういうのどう思う』って聞いたら、それでも『侵略です』と。もう埋まらない。根本が違う。こんだけズレちゃうと困っちゃうよね」と苦笑い。将来的に価値観を共有できる可能性についても「ないね」と言い切った。 石原氏は、昨年12月の衆院選以来、常に「橋下氏を首相にしたい」と言い続けてきた。だが、この日は「そういう歴史観持ってる人間だと(首相は)ダメだね」と、自らの言葉までも撤回した。 問題の根本となった橋下氏の慰安婦発言については「(発言直後の5月に)名古屋でお説教したんだ。するとね、おれが3分話すと、10分ぐらい答弁するんだよ(笑い)。やっぱり弁護士だね」とあきらめの表情。 「発言に理屈は通ってるんだけどさ、言っていいこと いけないことあるじゃない。『どの国も軍隊は慰安婦やってた、なんで日本だけ咎められるんだ』というのは、それはそれで彼の意見だけど、それを言えば、ねぇ … 」と苦笑いするしかなかった。 今までは橋下氏を擁護してきた石原氏だが、7月の参院選への影響は避けられない情勢となった。 ※ 蜜月もなかったことにトカトントン 政治経済トカトントン 。 ◇ 今日の誕生花・ノアザミ(キク科) 花言葉は、「私をもっと知ってください」。 たそがれの蒟蒻閻魔ほととぎす 子規 ※ 根岸から一里足らずの源覚寺に「蒟蒻閻魔像」あり。眼病に効く。 蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな 虚子 蜘蛛網を張るが如くに我もあるか 虚子 殻の渦しだいにはやき蝸牛 山口誓子 夏薊揺れをり雲の湧きつぎぬ 山上樹実雄 ここもまた白山水系夏あざみ 中西舗土(ほど) ノアザミは残して畦の草刈りし ひとところあり稲田ひろがる 鳥海昭子 |

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