|
元公安調査庁長官の不可解な“ふるまい” 朝鮮総連に627億円の返済命令、東京地裁判決(6月18日13時) 経営破綻した在日朝鮮人系信用組合から不良債権を譲り受けた整理回収機構が、実質的な融資先の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に約627億円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、朝鮮総連に請求通りの支払いを命じ、仮執行も認めた。今後、中央本部(東京都千代田区)などの土地・建物が差し押さえられる可能性もある。 この問題では、中央本部の差し押さえを防ぐため、緒方重威元公安調査庁長官が社長の投資顧問会社に35億円で売却する契約を5月末に締結し所有権を移転。しかし代金未払いのため、東京地検特捜部は、不正に所有権移転登記をした容疑で緒方元長官や朝鮮総連側代理人土屋公献元日弁連会長の自宅の捜索など強制捜査に着手した。土屋元会長は18日午前、代金が支払われないため売却を断念。登記を元の総連側に戻す手続きを取った。 ○ かつての公安調査庁長官が親北朝鮮派、拉致問題解決に影響か? ◇「旧敵」の大物同士がなぜ、朝鮮総連本部の売買取引(6月15日) 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連、東京都千代田区)中央本部の売買取引は、東京地検特捜部が虚偽登記の疑いで強制捜査に乗り出す事態に発展した。関与したのは、緒方重威元公安調査庁長官(73)と、在日朝鮮人の人権問題に取り組んできた土屋公献元日弁連会長(84)という「旧敵」の大物同士。二人とも「架空の取引ではない」と説明するが、周辺には「腑に落ちない」「なぜこんなことに」と困惑が広がっている。 「在日朝鮮人の拠点を奪うようなことは避けたい」。緒方氏は13日の会見で、中央本部が在日朝鮮人の「大使館」の役割を果たしていると説明し、在日朝鮮人らの権利擁護という「大義」を強調した。14日に会見した土屋氏は「朝鮮総連に対し厳しい立場だった人が理解をしてくれ、私と同じ考えでやってくれている。頼もしい」と緒方氏を持ち上げた。 取引を持ち掛けたのは、朝鮮総連側の代理人を務める土屋氏。緒方氏は投資ファンドの経験はなく、投資顧問会社は今回の取引のための「ペーパーカンパニー」と説明し、土屋氏は代金支払い前に所有権移転登記をした「異例の取引」だったことを認めている。 ◇ 朝鮮総連を知り尽くした人物の変節 「正義感が強い検事」と評判だった緒方氏。広島高検検事長就任時に「最も印象に残っている」のは、主任検事を務めた過激派による三菱重工業ビル爆破事件と振り返った。公安調査庁では、調査第二部長や総務部長も務め「朝鮮総連の表も裏も知り尽くしている」(公安当局者)。 一方、司法修習が同期の土屋氏は、反戦・平和や戦後補償問題に情熱を注いできた護憲派。緒方氏は都内の土屋氏の事務所で、朝鮮総連の許宗万責任副議長と面会を重ねた。許氏の印象を「信頼できる人物」と評価し、取引の経緯を「三人でじっくり話し合った上での信頼関係だ」と言い切った。こうした姿勢に、政府関係者は「許氏は朝鮮総連の秘密活動を熟知している大物。拉致事件への関与も指摘されている朝鮮総連を知り尽くした人物の変節だ」と指摘。安倍晋三首相は取引が表面化した12日、「過去の立場を十分に自覚していただきたい」と不快感をあらわにした。 ◇ 在日の拠点、失う窮地 検察当局はすぐに動いた。所有権移転登記は実体を伴っていないと判断。警察や検察の公安部ではなく、汚職や経済事件を手掛ける東京地検特捜部が13日に緒方氏の自宅など、14日には土屋氏の自宅などを捜索し、二人から事情を聴いた。 スピード捜査の背景を、法務省幹部は「緒方氏が会見するということは、証拠隠滅が始まっているということ」。ある検察幹部OBは「本来は公安部の事件。ただ、中立性や政治的な意図を持った捜査ではないということを示すため特捜部を投入したのだろう」と解説。 「土屋先生の力でやっと緒方さんという救世主が見つかったのに…」と朝鮮総連の関係者。「経済問題が政治問題にすり替えられて、取引がつぶれた。在日の拠点が失われることは何とか避けたいが、窮地に立たされた」と語る。 ◇ 緒方元公安庁長官ら逮捕、総連本部詐取の疑い (6月28日) 在日本朝鮮人総連合会中央本部の売買交渉をめぐり、土地・建物の所有権を移転させ財物をだまし取ったとして、東京地検特捜部は28日、詐欺容疑で元公安調査庁長官の弁護士緒方重威容疑者(73)と元不動産会社社長(73)ら計3人を逮捕した。 中央本部をめぐる不透明な売買交渉は、大物検察OBの逮捕に発展した。特捜部は緒方容疑者らによる売買経緯の全容解明を急ぐ。調べなどによると、緒方容疑者らは5月末、東京都千代田区にある中央本部の土地・建物の所有権について、代金35億円の支払いを総連側に済ませていないのに、自ら社長を務める「ハーベスト投資顧問」に6月1日付で移転登記させ、中央本部の土地・建物をだまし取った疑い。 中央本部売買について、緒方容疑者は、在日朝鮮人系信用組合の不良債権に絡み整理回収機構から提起された訴訟での総連敗訴を想定し、中央本部への強制執行を回避するために実行した、と説明していた。東京地裁は18日、回収機構の請求通り約627億円の返済を総連側に命じた。
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用




