今日の出来事ロジー

7月19日は、 河合隼雄 の命日です。

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 ◇ 遠藤農相在任8日、歴代2位の短命記録

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 在任期間わずか8日で辞任に追い込まれた遠藤農相は、現行憲法下の歴代内閣で、2番目に短命の閣僚となった。(安倍内閣で任期中に閣外に去った閣僚は5人目)

 堂々の最短命閣僚とは、1988年12月、竹下内閣の下、リクルート社からの政治献金発覚で、わずか4日で辞任されました長谷川峻法相でございます。

 竹下内閣では、長谷川法相のほか、宮沢喜一副総理兼蔵相、原田憲経企庁長官も同社の株譲渡や金銭の授受に絡んで辞職、竹下内閣は翌1989年6月に総辞職しました。


 ◇ 農水省の職員、大臣の辞任・就任の繰り返しで
   「本業に専念できない!」

 安倍政権下で不祥事に絡む農相交代は、松岡利勝氏の自殺、赤城徳彦氏の更迭に続いて3人目。農水省では2日夜、対応にあたるため、一部の職員が慌ただしく出勤し、「いつになったら本業に専念できるのか」といった声も上がった。

 農相の辞任に関するニュースを自宅のテレビで見たというベテラン職員は、「驚いて何とも感想を言いようがない」と絶句。「随分長く公務員をやっているが、こんな短期間に3人の大臣が異例の形で交代するのは初めて。落ち着いて仕事がしたい」とも語った。

 別の職員は「これほど不祥事が続くと、だれがなっても農水大臣のマイナス面ばかりが注目されてしまう。農政に明るい適任者が誰も引き受けてくれなくなるんじゃないか」と心配した。内閣改造からわずか1週間で新閣僚が辞任する事態となり、安倍政権の求心力は一段と低下する。


 ◇ 後任には若林正俊・前農相兼環境相(73)

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 若林氏は参議院長野選挙区選出の当選2回、自民党町村派。若林正俊氏は3日午前、自らの「政治とカネ」問題について「問題はないと自分はそう思っている。自分自身も配慮して政治活動をしてきた」と強調。安倍首相からの就任要請を受諾した後、官邸で記者団に述べた。

 同時に、「大変だと思っているが、農水省に官僚として25年間勤務し、政治家になっても農水問題にかかわってきた私が責任を果たすことはあり得るべきだと思っていた」と意欲を語った。


 ◇ これぞ安倍晋三首相、乾坤一擲の「秘策」

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 安倍首相は、知らぬ者とて無き小泉改革の後継者。その小泉氏は、「自民党をぶっ壊す」と宣言されました。「改革の本丸」郵政民営化は来月に実施されます。これにより議会のチェックを受けることなく、国家予算に勝るとも劣らぬ莫大な金額(郵貯・簡保)を使って、官僚・族議員が甘い汁を吸いまくっていた構造に、「エサ断ち」をした格好になりました。(一応ですが…)

 特定郵便局の選挙支援もなくなった。ゼネコンの会社ぐるみの選挙も絶えた。かわって自民党が無党派層をターゲットに選挙を打つようになった。先の参院選では、無党派層にソッポを向かれる形で惨敗しました。かくて、小泉氏の「自民党をぶっ壊す」という目的は更に進みました。

 智将・安倍氏の「戦後レジームからの脱却」とは、自民党そのものの解体に他なりません。殊更に「政治とカネ」に怪しい人物を抜擢して、自民党を内部崩壊させる戦略です。自民党が完全に解体された、その後に立ち現れるのが「美しい国」なのであります。

遠藤農水相辞任へ

 ◇ 遠藤農水相辞任へ、呪われた農水省またも短命

   安倍首相、今回は速攻で“クビ”

 遠藤武彦農相(68)が2日夜、自身が組合長を務める農業共済組合の補助金不正受給問題で、3日に引責辞任する意向を固めた。在任たった8日の超短命大臣となるもよう。2日夜の与謝野馨官房長官(69)との協議を経ての辞任決意で、事実上の更迭だ。安倍政権でまたしても閣僚の不祥事辞任。改造しても、何も変わらない…。

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 8月27日に改造したばかりの安倍内閣だが、わずか1週間で農水相のクビが飛ぶ緊急事態。安倍内閣は昨年9月26日に発足したが、1年足らずで不祥事が絡んだ閣僚交代は5人目。農相は故松岡利勝氏、赤城徳彦氏に続き3代連続の途中交代となる。何とも凄まじい。

 与謝野官房長官が2日午後、自民党の麻生幹事長(66)らと都内で協議し、「早期決着が望ましい」との認識で一致。同日夜には、遠藤農水相本人と会合。与謝野氏が“引導”を渡したとみられる。

 遠藤氏周辺は「議員は辞めないが、農水相は辞任する方向」と言明。3日午前に安倍首相に辞表を提出し、農水省で辞任会見する見通し。

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 政治はスピードが命?

 1日に問題が表面化して翌日のクビ決定、“スピード決着”。2日には公明党の太田昭宏代表がNHK番組で「次から次にこういう問題が出るのは残念。情けないっ!」と激怒するなど、与党内部からも批判が噴出していた。参院選惨敗の主因に問題閣僚への後手後手の対応があったことを踏まえ、安倍改造内閣の迅速な対応ぶりをアピールする思惑。辞任のダメージよりも、続投のダメージのほうがより大きいと判断したもの。

 さらに政党支部の収支報告書に二重計上があった事を指摘された坂本由紀子外務政務官(58)も2日、引責辞任する意向を固めた。改造人事を前に入念な「身体検査」を行ったはず。それでもボロボロ…。安倍首相の任命責任が厳しく問われるのは必至。10日召集の臨時国会を前に、安倍政権は窮地に立たされた。

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 ※ この後、いったい何人に去ってもらうんでしょうねー。

 ※ 新・農水相を誰にするか、それが問題だ。
   ここまで来ると、誰もなり手が居なくなる?
   松岡 ⇒ 赤城 ⇒ 遠藤 、次なる“生贄”は?
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 鳩山幹事長、「怪しい人を一人づつ辞めさせてもキリがない。解散総選挙の時期ではないか」。
 平成19年9月3日(月)昨夜:阪神サヨナラで4連勝。不調・中日(2位)に肉薄。
 広島・前田智が5打点、中日は前田フィーバーに飲み込まれて、痛い負け越し。

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 ※ 今季の1位通過は、ほぼ絶。ドラは短期決戦にも弱いしね。

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 9月3日は、【迢空忌、折口忌】です。1953年(昭和28年)の忌日。


 ◇ 折口信夫(しのぶ)(1887〜1953)

 大正・昭和期の国文学者・歌人。短歌では釈迢空(しゃくちょうくう)。
 民俗学者の柳田国男に師事し、民間伝承の採集調査旅行も盛んに行う。
 小説『死者の書』は、彼の才能が結実した作品。

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 ◇ 釋迢空 『死者の書』 (一)

 彼の人の眠りは、徐かに覚めて行つた。まつ黒い夜の中に、更に冷え圧するものゝ澱んでゐるなかに、目のあいて来るのを、覚えたのである。
 した した した。耳に伝ふやうに来るのは、水の垂れる音か。ただ凍りつくやうな暗闇の中で、おのづと睫と睫とが離れて来る。
 膝が、肱が、徐ろに埋れてゐた感覚をとり戻して来るらしく、彼の人の頭に響いて居るもの――。全身にこはゞつた筋が、僅かな響きを立てゝ、掌・足の裏に到るまで、ひきつれを起しかけてゐるのだ。
 さうして、なほ深い闇。ぽつちりと目をあいて見廻す瞳に、まづ圧しかゝる黒い巖の天井を意識した。次いで、氷になつた岩牀(いわどこ)。両脇に垂れさがる荒岩の壁。したしたと、岩伝ふ雫の音。
時がたつた――。眠りの深さが、はじめて頭に浮んで来る。長い眠りであつた。けれども亦、淺い夢ばかりを見続けて居た気がする。うつらうつら思つてゐた考へが、現実に繋つて、ありありと、目に沁みついてゐるやうである。

 あゝ耳面刀自(ミゝモノトジ)。
 甦つた語が、彼の人の記憶を、更に弾力あるものに、響き返した。
 耳面刀自。おれはまだお前を……思うてゐる。おれはきのふ、こゝに来たのではない。それも、をとゝひや、其さきの日に、こゝに眠りこけたのでは、決してないのだ。おれは、もつともつと長く寝て居た。でも、おれはまだ、お前を思ひ続けて居たぞ。耳面刀自。こゝに来る前から……こゝに寝ても、……其から、覚めた今まで、一続きに、一つ事を考へつめて居るのだ。

 古い――祖先以来さうしたやうに、此世に在る間さう暮して居た――習しからである。彼の人は、のくつと起き直らうとした。だが、筋々が断(き)れるほどの痛みを感じた。骨の節々の挫けるやうな、疼きを覚えた。……さうして尚、ぢつと、――ぢつとして居る。射干玉(ヌバタマ)の闇。黒玉の大きな石壁に、刻み込まれた白々としたからだの様に、巌かに、だが、すんなりと、手を伸べたまゝで居た。

 耳面刀自の記憶。たゞ其だけの深い凝結した記憶。其が次第に蔓(ひろが)つて、過ぎた日の様々な姿を、短い連想の紐に貫いて行く。さうして明るい意思が、彼の人の死枯(しにが)れたからだに、再立ち直つて来た。

 耳面刀自。おれが見たのは、唯一目……唯一度だ。だが、おまへのことを聞きわたつた年月は、久しかつた。おれによつて来い。耳面刀自。

 記憶の裏から、反省に似たものが浮び出て来た。

 おれは、このおれは、何処に居るのだ。……それから、こゝは何処なのだ。其よりも第一、此おれは誰なのだ。其をすつかり、おれは忘れた。

 だが、待てよ。おれは覚えて居る。あの時だ。鴨が聲(ね)を聞いたのだつけ。さうだ。訳語田(おさだ)の家を引き出されて、磐余(いはれ)の池に行つた。堤の上には、遠捲きに人が一ぱい。あしこの萱原、そこの矮叢(ぼさ)から、首がつき出て居た。皆が、大きな喚(おら)び聲を、挙げて居たつけな。あの声は残らず、おれをいとしがつて居る、半泣きの喚(わめ)き声だつたのだ。

 其でもおれの心は、澄みきつて居た。まるで、池の水だつた。あれは、秋だつたものな。はつきり聞いたのが、水の上に浮いてゐる鴨鳥の声だつた。今思ふと――待てよ。其は何だか一目惚れの女の哭き声だつた気がする。――をゝ、あれが耳面刀自だ。其瞬間、肉体と一つに、おれの心は、急に締めあげられるやうな刹那を、通つた気がした。俄かに、楽な広々とした世間に、出たやうな感じが来た。さうして、ほんの暫らく、ふつとさう考へたきりで……、空も見ぬ、土も見ぬ、花や、木の色も消え去つた――おれ自分すら、おれが何だか、ちつとも訣らぬ世界のものになつてしまつたのだ。

 あゝ、其時きり、おれ自身、このおれを、忘れてしまつたのだ。

 足の踝(くるぶし)が、膝の膕(ひつかがみ)が、腰のつがひが、頸のつけ根が、顳(こめかみ)が、ぼんの窪が――と、段々上つて来るひよめきの為に蠢いた。自然に、ほんの偶然強ばつたまゝの膝が、折り屈められた。だが、依然として――常闇(とこやみ)。

 をゝさうだ。伊勢の国に居られる貴い巫女――おれの姉御。あのお人が、おれを呼び活けに来てゐる。姉御。こゝだ。でもおまへさまは、尊い御神に仕へてゐる人だ。おれのからだに、觸つてはならない。そこに居るのだ。ぢつとそこに、踏み止つて居るのだ。――あゝおれは、死んでゐる。死んだ。殺されたのだ……忘れて居た。さうだ。此は、おれの墓だ。

 いけない。そこを開けては。塚の通ひ路の、扉をこじるのはおよし。……よせ。よさないか。姉の馬鹿。なあんだ。誰も、來ては居なかつたのだな。あゝよかつた。おれのからだが、天日に暴されて、見るみる、腐るところだつた。だが、をかしいぞ。かうつと――あれは昔だ。あのこじあける音がするのも、昔だ。姉御の聲で、塚道の扉を叩きながら、言つて居たのも今の事――だつたと思ふのだが。昔だ。

 おれのこゝへ来て、間もないことだつた。おれは知つてゐた。十月だつたから、鴨が鳴いて居たのだ。其鴨みたいに、首を捻ぢちぎられて、何も訣らぬものになつたことも。かうつと――姉御が、墓の戸で哭き喚いて、歌をうたひあげられたつけ。「巌石(いそ)の上に生ふる馬酔木(あしび)を」と聞えたので、ふと、冬が過ぎて、春も闌(た)け初めた頃だと知つた。おれの骸(むくろ)が、もう半分融け出した時分だつた。そのあと、「たをらめど……見すべき君がありと言はなくに」。さう言はれたので、はつきりもう、死んだ人間になつた、と感じたのだ。……其時、手で、今してる様にさはつて見たら、驚いたことに、おれのからだは、著こんだ著物の下で、ほじじのやうに、ぺしやんこになつて居た――。

 臂(かひな)が動き出した。片手は、まつくらな空をさした。さうして、今一方は、そのまゝ、岩牀(いわどこ)の上を掻き搜つて居る。

 うつそみの人なる我や、明日よりは、二上山を愛兄弟(いろせ)と思はむ

 誄歌(なきうた)が聞えて来たのだ。姉御があきらめないで、も一つつぎ足して、歌つてくれたのだ。其で知つたのは、おれの墓と言ふものが、二上山の上にある、と言ふことだ。よい姉御だつた。併し、其歌の後で、又おれは、何もわからぬものになつてしまつた。

 其から、どれほどたつたのかなあ。どうもよつぽど、長い間だつた気がする。伊勢の巫女様、尊い姉御が来てくれたのは、居睡りの夢を醒された感じだつた。其に比べると、今度は深い睡りの後見たいな気がする。あの音がしてる。昔の音が――。

 手にとるやうだ。目に見るやうだ。心を鎭めて――。鎭めて。でないと、この考へが、復散らかつて行つてしまふ。おれの昔が、ありありと訣つて来た。だが待てよ。……其にしても一体、こゝに居るおれは、だれなのだ。だれの子なのだ。だれの夫(つま)なのだ。其をおれは、忘れてしまつてゐるのだ。

 両の臂は、頸の廻り、胸の上、腰から膝をまさぐつて居る。さうしてまるで、生き物のするやうな、深い溜め息が洩れて出た。大変だ。おれの著物は、もうすつかり朽つて居る。おれの褌(はかま)は、ほこりになつて飛んで行つた。どうしろ、と言ふのだ。此おれは、著物もなしに、寝て居るのだ。

 筋ばしるやうに、彼の人のからだに、血の馳け廻るに似たものが、過ぎた。肱を支へて、上半身が、闇の中に起き上つた。をゝ寒い。おれを、どうしろと仰るのだ。尊いおつかさま。おれが悪かつたと言ふのなら、あやまります。著物を下さい。著物を――。おれのからだは、地べたに凍りついてしまひます。

 彼の人には、声であつた。だが、声でないものとして、消えてしまつた。声でない語(ことば)が、何時までも続いてゐる。

 くれろ。おつかさま。著物がなくなつた。すつぱだかで出て来た赤ん坊になりたいぞ。赤ん坊だ。おれは。こんなに、寝床の上を這ひずり廻つてゐるのが、だれにも訣らぬのか。こんなに、手足をばたばたやつてゐるおれの、見える奴が居ぬのか。

 その唸き声のとほり、彼の人の骸(むくろ)は、まるでだゞをこねる赤子のやうに、足もあがゞに、身あがきをば、くり返して居る。明りのさゝなかつた墓穴の中が、時を経て、薄い氷の膜ほど透けてきて、物のたゝずまひを、幾分朧ろに、見わけることが出來るやうになつて来た。どこからか、月光とも思へる薄あかりが、さし入つて來たのである。

 どうしよう。どうしよう。おれは。――大刀までこんなに、錆びついてしまつた……。

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