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平成24年5月25日(金)本日:名張毒ぶどう酒事件、「再審」の可否を決す。 被害者遺族は「無罪と思う … 」 真相解明を祈る 「真相があやふやなままでは、犠牲者は浮かばれない」。 農薬入りのぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した三重県名張市の名張毒ぶどう酒事件で、奥西勝死刑囚(86)に対する裁判をやり直す「再審」の可否が25日に決まるのを前に、事件の遺族で奥西死刑囚の幼なじみでもある宮西武男さん(84)が、再審開始への期待を語った。事件についての心境を取材で語るのは初めてという。 宮西さんが事件当日、現場の葛尾地区の公民館に駆け付けたのは日付が変わる頃。3歳上の姉、北浦ヤス子さん(当時36歳)は横たわっていた。幼い頃からかわいがってくれた姉だったが、既に息をしていなかった。 奈良県と接した山あいの葛尾地区。宮西さんは奥西死刑囚とともにこの山里で育ち、同じ会社に勤めたこともあった。「(奥西死刑囚は)律義で温和な性格。同僚は毎晩のように集まって酒を飲んだが、彼は自転車で真っすぐ家に帰る真面目な男だった」。犯人を憎む気持ちを抱く一方、奥西死刑囚の無罪を信じてきたという。 ※ 事件に関わった多くの人々が、奥西死刑囚の獄死を密かに願ってきた異様な“不詳”事件。奥西犯人説に矛盾する多くの状況を意図的に封じ込めてきた不可解な経緯。旧弊なムラ社会の隠蔽性。「勝(まさる)が犯人でないなら、またぞろ犯人探しになってしまう」と云うように、事件に蓋をしたい強い欲求が、真実を蔑ろにしてきた。男前で気のやさしかった奥西勝は、狡猾な捜査陣の術中に嵌り自白と云う“毒饅頭”を喰った。ひと度、塀の内側に落ちた者には、人権は事実上“保留”されるのだ。 歴代の法務大臣が死刑執行に押印しなかった「冤罪事件」は、果たして日の目を見ることが叶うのか? 本日5月25日、「名張毒ぶどう酒事件」の再審は、認められませんでした。 三重県名張市で1961年に起きた「名張毒ぶどう酒事件」の第7次再審請求差し戻し審で、名古屋高裁刑事2部の下山保男裁判長は25日、殺人罪などで死刑が確定した奥西勝死刑囚(86)の再審開始を認めた高裁刑事1部決定(2005年)を取り消す決定を出した。差し戻し前の高裁2部決定(2006年)に続き、検察側の異議を認めた。発生から半世紀、死刑確定から40年を経た事件で、いったん開きかけた再審の門は再び閉ざされた。 決定を不服として弁護側は特別抗告する方針で、審理の場は再び最高裁に移る。特別抗告期限は30日。 差し戻し審は、ぶどう酒に混入された凶器の農薬が、奥西死刑囚の自白を基に確定判決が認定した「ニッカリンT」だったか否かが争点だった。専門家が再製造したニッカリンTを使った鑑定では、この農薬に特有の不純物が検出された。 この不純物は事件当時、現場に残ったぶどう酒からは検出されず、比較のためニッカリンTを混ぜたぶどう酒からは検出されていた。これらの鑑定結果を基に、弁護団は「混入農薬はニッカリンTではなく、確定判決は誤り」と主張。検察側は「検出されない場合もある」などと争っていた。 ※ おそらく真犯人は、かなり早い時期に鬼籍に入ったものと思われる。 ◇ 今日の誕生花・カスミソウ(ナデシコ科) 花言葉は、「清い心」「思わば思われる」。 薄様に花包みある牡丹哉 子規 ※ 薄様(うすよう):薄手の和紙。 一輪の牡丹かかやく病間哉 就中醜き夏の草はこれ 虚子 小説のやうな人生かすみ草 木田千女 霞草活けて心をひたかくす 朝倉和江 セロファンの中の幸せかすみ草 椎名智恵子 うたかたのごときコスモスかすみ草 夢幻泡影子 それとなく宥められていて霞草 ひとりの部屋にふんわり活ける 鳥海昭子 |

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