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平成26年2月21日(金)昨日:悔やむ真央、震える声「自分の中で負けた …」。 冒頭のトリプルアクセルを跳ぶ前に、「いつもと違う。緊張して体がうまく動かない」と感じた。不安なまま跳んだ大技は、回転が足りずに転倒した。二つ目の3回転フリップも回転不足。最後の連続ジャンプは2回転の単発になり大きく減点された。ジャンプは全て失敗だった。SPの自己ベストを20点も下回る得点に、浅田はただ茫然としていた。 練習では決まっていたジャンプが、試合ではまったく決まらない。「気持ちに体がついていかなかった。よく分からない … 」振り返る声は震えていた。佐藤信夫コーチは、「決して体調が悪いわけではない」と言う。バンクーバー五輪では重圧に打ちかって銀メダルを手にしたが、浅田は「五輪を一度経験したことが、逆にいい方向にいかなかった」と肩を落とした。直前に滑ったロシア選手への声援が残るアウェーの雰囲気にも、「自分の中で負けてしまった」と悔やんだ。 14歳でジュニアグランプリファイナル、世界ジュニア選手権を立て続けに制してから、常に注目を浴び、重圧と戦い続けてきた。バンクーバー五輪の直後のこと。今は亡き母親の匡子さんは、「真央はもう、引退してもいいよね」と周囲に漏らした。そんな思いを振り切り、「ソチで金メダルを目指す」と決めたのは自分自身。現役は今季限りと公言し、退路を断って追い込んできた。 中学生の頃まで浅田を指導した山田満知子コーチは、「真央はバンクーバーで、やるべき仕事は果たした。ソチでは、自分のためだけに滑ればいい」とエールを送る。 「明日は自分のやるべきことをしたい」。スケート人生の集大成としてのフリー。メダルの色や重圧から解き放たれて、「最高の演技」を披露する機会は、まだ残っている。(永井順子) ※ 「真央はもう引退しても … 」との母の言葉、親の子を思うこと切なり。 ◇ 真央、渾身のフリー 「私なりの恩返しができた」と涙ぐむ … ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子フリー(20日、アイスバーグ・スケーティング・パレス)で、日本のエース、浅田真央(23)=中京大=は、トリプルアクセルを決めるなどミスなく演技を終えフリー自己最高の142.71点を叩き出し、ショートプログラムと合わせ198.22点となった。 真央がフリーで最高の演技を見せた。冒頭でトリプルアクセルを成功。さらにトリプルフリップ−トリプルループのコンビネーションから、トリプルルッツも決めた。後半も、ダブルアクセル−トリプルトーループのコンビネーションからトリプルサルコウも決め、6種類の3回転ジャンプを全て成功させた。スピード感のあるスケートで観客を魅了し、演技を終えると最後は涙を浮かべた。 浅田は「フリーは自分が4年間やってきたことができた。たくさんの方に支えてもらったので恩返しができた」と演技を振り返ると、「オリンピックという大きな舞台で日本代表として、自分が目指してるフリーの演技が今日できて、私なりの恩返しができたかなと思います」と締めくくった。 2月21日、銀盤の女王は地元 ソトニコワ が制す。 ソトニコワ「金」、逆転でロシア初、キムヨナは連覇を逸す ソチ五輪のフィギュアスケート女子フリーが20日夜(日本時間21日未明)に行われ、ショートプログラム(SP)2位のアデリナ・ソトニコワ(17)(ロシア)が、自己最高スコアを20点以上更新する合計224.59点で逆転し、金メダルを獲得した。 旧ソ連時代を含め、ロシア勢の金メダルは初。これまでは、2002年ソルトレークシティー大会でイリーナ・スルツカヤが獲得した銀メダルが最高だった。 ソトニコワは、フリーでジャンプをほぼミス無く終え、149.95点をマーク。SP首位の金妍児(キムヨナ)(韓国)(23)は合計219.11点で銀メダルとなり、前回バンクーバー大会に続く連覇を逃した。 日本勢は3大会連続のメダルを逃した。 ※ 浅田は、フリーのみでも3位。極めてハイレベルでの戦いであった。 ◇ 真央、とめどなく涙 … 大技成功に「よしっ」 演技を終えた浅田が、氷上で感極まった。 ぐっと閉じた目から、とめどなく涙があふれた。 「目指していた最高の演技が出来た」。 銀メダルを手に、悔し涙を流してから4年 … 。2度目の五輪は、うれし涙の6位だった。 ラフマニノフのピアノ協奏曲に乗り、最初に跳んだトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が鮮やかに決まる。いま、世界で浅田しか跳べない大技の成功は今季初めて。「よしっと思った」。続く3回転フリップ―3回転ループの2連続ジャンプは、ループが回転不足となったものの、着氷。その後も次々とジャンプを決め、観客を引き込んでいった。 前日のSP。五輪の重圧に負け、すべてのジャンプを失敗し、16位と出遅れた。「メダルという結果は残すことが出来ない。あとに残されたのは自分の演技だけ」。逆に覚悟を決めてリンクに立てた。 スケーターとしての浅田が追い求めてきたのは、メダルではなく「最高の演技」をすることだ。バンクーバー大会では、6種類すべてのジャンプのうち、苦手な2種類を外して勝負せざるを得なかった。トリプルアクセルは決めたが、フリーの後半で二つのジャンプをミス。銀メダルを取った喜びより、最高の演技ができなかった悔しさが大きかった。 その後、ジャンプを含む滑りを基礎から見直した。2度目の、そして最後の五輪では、すべての3回転ジャンプを跳ぶことが最高の演技だと信じた。フリーでは6種類のジャンプで着氷した。終盤の3連続ジャンプ、3回転ジャンプもきっちり決め、4年前の失敗を克服した。フリーの自己ベストを6点以上更新した。 「4年間、一から見直してきたものが全て出せた。支えてくれた方々に、最高の演技で恩返しできた」。メダルは取れなかったが、泣きながら笑ったその顔は、誰よりも輝いていた。(永井順子) ◇ 真央、フリーに史上最高難度「エイトトリプル」 今季は試合で完全に決めることができなかった大技を、最後の五輪で成功させた浅田は、「バンクーバーの後、一から見直してきたものがすべて出せた」と、喜びの涙をあふれさせた。 集大成となるフリーに組み込んだのは、トリプルアクセルを含む6種類で計8度の3回転ジャンプ。通称「エイトトリプル」と呼ばれる演技構成で、女子フィギュア史上、最も難しい挑戦だった。 前回のバンクーバー大会では、フリーで2度のトリプルアクセルを成功。SPと合わせて計3度決め、歴史にその名を刻んだ。しかしそれは、6種類あるジャンプのうち、苦手なルッツとサルコーを外して勝負するための、苦肉の策だった。苦手な3回転ジャンプがあるため、失敗のリスクがある大技を2度跳ばないと、難しい種類の2連続3回転ジャンプを跳ぶ金妍児(キムヨナ)(韓国)に対抗できなかったのだ。 バンクーバー後は、基礎に定評のある佐藤信夫コーチに師事し、すべてのジャンプを見直し、ソチを見据えてきた。 フリーではトリプルアクセルを1度にとどめ、代わりに3回転フリップ―3回転ループの連続ジャンプを組み込んだ。苦手だった3回転ルッツやサルコーも含め、6種類で計8度の3回転を揃えた。「トリプルアクセルを2度跳ぶという目標は、すでに達成した。全種類の3回転を入れるという新たな挑戦をしたい」との思いだった。 回転不足など細かいミスが出て、「エイトトリプル」達成はならなかった。それでも、すべてのジャンプを片足で着氷した。最高難度のプログラムを滑り切り、142.71点でフリーの自己ベストを更新。「バンクーバーの演技のリベンジが出来た。やりきったという気持ちがある」と言い切る顔は、満足感にあふれていた。(永井順子) ◇ 加熱するスマホ熱? 最高160度まで上昇も … 国民生活センターによりますと、スマートフォンや充電器の発熱に関する相談が2009年度からの5年間で1000件を超え、そのうち火傷や充電器が焼け焦げるなどした事例が268件あったということです。商品テストを行ったところ、ゲームアプリやテレビ電話を使用した場合や、充電器との接続部分に異物が入った場合などに温度が最高で160度以上まで上昇したということです。国民生活センターでは、異常を感じた際は直ちに使用をやめるよう注意を呼び掛けています。 ※ 便利な物は人をして堕落せしめる。不便な事は、人をして大いに励ます。 ◇ 今日の誕生花・ミツマタ(ジンチョウゲ科) 花言葉は、「壮健」。 長閑さや障子の穴に海見えて 子規 犬ふぐり星のまたたく如くなり 虚子 人ひとり影ひとつ曳き麦を踏む 蔦三郎 三椏の花三叉の枝の先 三村純也 三椏(みつまた)の花三三が九三三が九 稲畑汀子 ※ このような句を見ると、「俳句第二芸術論」なるものを想起する。 『第二芸術論・現代俳句について』という桑原武夫の評論は俳壇を畏怖せしめた。所謂、大家と世間で呼ばれる方々の句作が如何にも安易なものに映るからだ。どのような一句にも、素晴らしい解釈を施すことは容易である。だが、その一句に心血を注いだ熱情が見られるのか、いまだ余人の拓き得なかった新境地があるのか、あるいは又、古今に類句夥しきものなのか … 。 桑原武夫は、草田男、井泉水、虚子などを俎上にあげて、大いに酷評した。対する俳壇は、これを黙殺して逃げてしまった。虚子も沈黙を守った。有効な反論を全くなし得なかった。つまり俳句界にあっては、今日只今も桑原武夫の「俳句第二芸術論」の衝撃は、生々しきタブーなのである。 呼ばれたるような気がして振り向けば ミツマタの花ふくらみいたり 鳥海昭子 |

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