|
平成24年10月9日(火)昨日:山中教授のノーベル賞、iPS細胞作製の意義。 体の細胞を人為的な操作で受精卵のような発生初期の状態に戻すことができることを実証し、再生医療や難病の研究に新たな可能性を開いた点が高く評価された。山中教授は、マウスのiPS細胞作製を報告した2006年8月の論文発表からわずか6年での受賞となった。 授賞理由は「体細胞のリプログラミング(初期化)による多能性獲得の発見」だ。 ノーベル賞受賞の山中教授会見(一部) 人の身体は、60兆個もの細胞でできている。これらすべての細胞は、たった一つの受精卵が分裂と変化を繰り返してできる。脳や皮膚、内臓などにいったん変化した細胞(体細胞)は通常、元に戻ったり、他の細胞に変化したりはしない。 山中教授は2006年、マウスを使った実験で、わずか4種類の遺伝子を細胞に入れるだけの簡単な方法で、皮膚の細胞を受精卵に近い状態まで若返らせること(リプログラミング)に成功し、この常識を覆した。2007年には、人間のiPS細胞の作製にも成功したと発表。 iPS細胞は、全身のあらゆる細胞に変化できる「多能性」があり、ほぼ無限に増やすこともできる。患者の体の細胞から作ったiPS細胞を使い、これまで根本的な治療法のなかったパーキンソン病や脊髄損傷の治療に道が開ける可能性がある。 また、難病の患者からiPS細胞を作れば、発症の仕組みの解明や治療法の開発にもつながるなど、幅広い分野で応用が期待されている。 共同受賞のガードン博士は、オタマジャクシの細胞の核を、核を除去した卵子に移植することで、同じ遺伝子をもつオタマジャクシを誕生させた。成熟した動物の体細胞にも、潜在的にすべての細胞に変化する能力が残っていることを示し、iPS細胞作製への道を開いた。 ※ 存外簡単な操作で「命」を作り出せる手法が獲得された。医療面では無限の可能性を拓いたと言えるだろう。ただ、山中教授自身が危惧するように、早急な法整備、倫理面での整合性などで、国民的な合意を形成することが不可欠だ。 魔法のような技術が目の前に在るのだ。生殖に依存することなく「命」を需要に応じて“生産”できる方法論が現実化しているのだ。 かつて、SF小説にあったような、「臓器農場」が実現可能な時代に突入してしまったのだ。人々が蓋棺するまでに、何度も何度も臓器移植を繰り返す時代が来るのだろうか? 或いはまた、安全を担保するために、影武者のように自分の分身を幾つか“コピー保存”する時代が来るのだろうか? 愉快ではない時代がきそうな、いやな予感がしてくる。 本日10月9日、「脱原発文学者の会」発足の日 です。 作家の加賀乙彦さんら文学者の有志が9日、3・11 後の日本について考える「脱原発文学者の会」を発足させる。作家を中心とした対話サロンやシンポジウムを随時開き、原発に依存しない社会の構築に向けて議論を深めていく。 呼び掛け人となるのは、加賀さんをはじめ、文芸評論家の川村湊さん、作家の佐藤洋二郎さん、宮内勝典さんら5人。ほかに辻井喬さんら約15人が賛同しているという。 東京都千代田区の「アルカディア市ケ谷」で9日、第一回会合を開く。NPO法人「原子力資料情報室」の共同代表・西尾漠さんから、原発をめぐる現状について報告を受けた後、活動内容について話し合う。 呼び掛け人の作家・森 詠さんは「東日本大震災の発生から時間がたち、脱原発の雲行きが危うくなっていると感じる。文学者がまとまって意見を出す時期。オープンな交流の場を作り、持続的な活動にしていきたい」と話している。 ◇ “下剋上”日本一から2年 ロッテが西村監督の辞任を発表(10月8日) ロッテは8日、西村徳文監督(52)が今季限りで辞任することを発表した。 西村監督は就任1年目の2010年に史上初めて、レギュラーシーズン3位からCSと日本シリーズを勝ち上がって下剋上を達成。日本一に輝いた(中日落合監督無念!)。しかし、昨季は最下位に終わり、今季も7月まで首位を走りながら5位と、この2年は低迷した。 この日の楽天戦の前に、西村監督から成績不振の責任を取りたい、との意思を伝えられ、球団側も慰留しなかったという。試合後、指揮官は「結果が全ての世界。2年続けてのBクラスで、現場の長である監督が責任を取るのは当然」と話した。 ◇ 楽天が田淵ヘッドの解任を発表 「あっという間の2年間だった」 楽天は8日、田淵幸一ヘッドコーチ(66)に来季の契約を結ばないことを伝えたと発表した。この日の今季最終戦後、同コーチは「あっという間の2年間だった。悔いが残るのは監督を手助けできなかったこと」と話した。 田淵コーチは、大学時代からの盟友の星野監督とともに2010年秋に入団。阪神時代や、2008年の北京五輪の日本代表でも同監督の右腕的存在としてサポートしてきた。 本西厚博外野守備走塁コーチ(50)、仁村薫野手総合兼巡回コーチ(53)、広橋公寿育成チーフコーチ(55)の解任も発表した。 ※ 「仙ちゃん命」の田淵さんだったが、仲良し倶楽部の終焉か? ◇ 松坂獲得へ DeNA 社長とGMが緊急渡米 DeNA が、今季でレッドソックスと6年契約が切れる松坂大輔投手(32)の獲得調査のため緊急渡米することが7日、分かった。全日程終了後にも池田球団社長と高田GMが渡米し、本格調査を始める。 松坂はヤンキース戦の登板後、来季以降について「(レ軍に)残ることができるなら残りたいと思ってますけど、その可能性は限りなくゼロに近いと僕は思ってます」と話した。さらにチェリントンGMも「松坂については話し合う機会がない」と、構想外であることを示唆していた。 これらの状況を受け、DeNA が獲得に本腰を入れることになった。5年連続最下位の要因となっている先発投手不足を解消する大きな補強となる(?)。 さらに松坂は地元・横浜高出身。西武時代のチームメートだった友利投手コーチや、高校時代のチームメート後藤、小池が在籍していることもアピール材料となりそう。松坂以外にも松井秀喜外野手(38=レイズFA)福留孝介外野手(35=ヤンキースFA)にも興味を示しており、本格交渉に乗り出す場合は、最大限の誠意を見せる方針を固めている。 ※ 秋風の身にしむ頃の通告は 響きも哀し「戦力外 … 」 ◇ 今日の誕生花・シュウカイドウ(シュウカイドウ科) 花言葉は、「片思い」「繊細」。(花は左右非対象で脆い) 十一人一人になりて秋の暮 子規 ※ 日清戦争に従軍記者として遠征した子規は、帰途の船で喀血。神戸で入院、須磨で療養する。後に、松山の漱石の下宿に逗留すること一ヶ月余。友人・柳原極堂の『子規言行録』に、「子規君は一ヶ月余の逗留の後、松山を去られたが、其の節、三津浜まで君を送ったのは都合十名であった」とある。十一人で賑やかに三津浜まで行き、その後の独りの淋しさは時節柄なんとも遣る瀬ないものがあった。 ※ 新古今集所収の「三夕の和歌」 さびしさはその色としもなかりけり 槙立つ山の秋の夕暮れ 寂蓮 心なき身にもあはれは知られけり しぎ立つ沢の秋の夕暮れ 西行 見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ 定家 三人は淋し過ぎたり後の月 虚子 ※ 「後の月」は「十三夜」の異名で陰暦九月十三日の満月のこと。 旧暦八月十五日の「中秋の名月」に対して「後の月」と呼んだもの。 病める手の爪美しや秋海棠 杉田久女 書を愛し秋海棠を愛すかな 山口青邨 秋海棠遠きことのみよく覚え 神蔵 器 シュウカイドウの盛りの庭に佇つ人が 独りもいいと静かに言いき 鳥海昭子 |

- >
- 生活と文化
- >
- 祝日、記念日、年中行事
- >
- その他祝日、記念日、年中行事


