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平成24年2月24日(金)昨日:有識者検討会報告書、高齢者65歳以上の見直しを。 高齢になっても社会の第一線で活躍し続ける人が増えていることから、事実上「65歳以上」と一律的に区分している高齢者の定義を見直すよう求める報告書を政府の有識者検討会が23日、まとめた。高齢者が社会保障による各種サービスを受給するだけでなく、それらを支える側にも回ってもらう制度設計につなげる狙いがある。 政府は報告書を基に、高齢社会における施策の基本方針を定めている「高齢社会対策大綱」の改定作業を本格化させ、5月に閣議決定する方針。 2月24日は、芝 不器男の命日 です。 ◇ 芝 不器男(ふきお、1903年〜1930年) 俳人、不器男は本名 愛媛県北宇和郡明治村(現・松野町)で生まれた。芝家の四男として父・来三郎、母・キチのあいだに生まれる。不器男の名は、論語の「子曰、君子不器」から命名された。1920年(大正9年)宇和島中学校を卒業、松山高等学校に入学。1923年(大正12年)東京帝国大学農学部林学科に入学。夏期休暇で愛媛に帰省中に関東大震災が起こり、以後、東京へは行かなかった。 姉の誘いで長谷川零余子が主宰する「枯野」句会に出席し句作を始める。当初、号を芙樹雄または不狂としていた。1925年(大正14年)東京帝大を中退し、東北帝国大学工学部機械工学科に入学。兄の勧めで吉岡禅寺洞の主宰する「天の川」に投句。禅寺洞に勧められ、本名の不器男に改号。「天の川」で頭角を現し俳誌の巻頭を占めるようになる。 1926年(大正15年)「ホトトギス」にも投稿を始め、高浜虚子より名鑑賞を受け注目を浴びる。冬季休暇で帰省して以後は仙台に戻らず、1927年(昭和2年)東北帝大より授業料の滞納を理由に除籍処分を受ける。 1928年(昭和3年)、伊予鉄道電気副社長・太宰孫九の長女・文江と結婚し太宰家の養嗣子となる。1929年(昭和4年)睾丸炎を発病し福岡市の九州帝国大学附属病院・後藤外科に妻を伴い入院。この時に初めて禅寺洞と対面。12月に退院し福岡市薬院庄に仮寓。俳人でもある主治医・横山白虹の治療を受ける。1930年(昭和5年)1月になると病状が悪化し、2月24日午前2時15分永眠す。享年26。 1934年(昭和9年)、横山白虹により限定300部の『不器男句集』が編まれ、175句が収められた。句風は古語を交えて、近代的な抒情味の中に幽艶を感じさせるもの。白虹は「彗星の如く俳壇の空を通過した」と評した。 郷里の松野町では毎年命日に「不器男忌俳句大会」が開催される。1988年(昭和63年)、松野町が寄贈を受けた生家を改装し、「芝不器男記念館」が開館。また、2002年(平成14年)生誕100年を記念して愛媛県文化振興財団により「芝不器男俳句新人賞」が設けられた。 あなたなる夜雨の葛のあなたかな ※ 前書きに「仙台につく、みちはるかなる伊予の我が家をおもへば」とあります。久しぶりに帰郷し、再び大学のある仙台に戻ってきた不器男が、我が家を偲んで詠んだ句。 ポイントは、「夜雨の葛」のある場所? この句は、虚子の「歴史的名鑑賞」により大いに賛揚されたとか。子曰く、「この句は長い一服の絵のようである。すなわち始まりからしばらく墨の黒い部分が続き、 途中でほのかに明るい夜雨の降る葛の風景があり、そしてまた黒い部分が続く」。 なにやら水墨画の墨が余りに薄くて、山水が遥かに遠く、余りにも遠くて何にも分からない、みたいな「歴史的名鑑賞」ではある。 葛の風景は、望郷の情止むことなき愛媛にあります。「あなたなる」は、仙台から恋しい郷里を偲ぶ思い。「あなたかな」は、列車を乗り継いで遥々仙台まで戻ってきた長き道のりを嘆く思い。「夜雨の葛」は、望郷のシンボライズ。 永き日のにはとり柵を越えにけり 白藤や揺りやみしかばうすみどり 柿もぐや殊にもろ手の山落暉(落暉<らっき>=落日) ※ 片手で柿の枝を押さえつつ、片手で実をもごうとしている、まさにその時、両手の形作る輪の中に、今しも鮮やかな秋の日が山の端に落ちてゆこうとしている。 ◇ 病床の不器男を励ます句会 昭和4年(1929年)の暮、病床の不器男を励まそうと、横山白虹らが不器男の枕元で句会を開く。このときの不器男の作品には、「大舷の窓被ふある暖炉かな」「ストーブや黒奴給仕の銭ボタン」の二句の他に「絶筆」とされる一句がある。不器男は、明けて昭和5年2月に没す。 一片のパセリ掃かるる暖炉かな あかあかと暖炉の燃えさかる清潔なレストラン。誤って床に落ちた一片のパセリも、たちまちに掃きとられてしまう。暖炉の赤とパセリの緑との対比が印象的。何物をも燃やし尽くす灼熱の暖炉と、わずかな瑕疵すら見逃さずに命を取り込んでしまう病魔と … 。 不器男の燃える情熱と、見果てぬ夢の無念さ … 。 さてもやんぬるかな、享年二十六 。 ◇ 今日の誕生花・オウレン(キンポウゲ科) 花言葉は、「変身」。 下町は雨になりけり春の雪 子規 早春の庭をめぐりて門を出でず 高濱虚子 潮の中和布(め=わかめ)を刈る鎌の行くが見ゆ 虚子 物置けばすぐ影添ひて冴え返る 大野林火 これからという思いありオウレンの 花咲く朝の力湧きくる 鳥海昭子 |

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